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避難地域が設定された福島県川俣町の子どもは１年で９％減
http://mekenekotama.blog38.fc2.com/blog-entry-2884.html
2019/05/05(日) 20:09:36 めげ猫「タマ」の日記
福島原発事故により東部に避難地域が設定された福島県川俣町（１）の子ども（年少人口）が１年で９％減りました。
今日（５月５日）は子供の日です（２）。福島の地方二紙は、福島県内の子どもの人口について報じていました（３）（４）。
福島のこども減少を報じる福島県の地方紙・福島民報
※（５）を５月５日に閲覧
図―１ 福島の子どもが２．２％減ったと報じる福島県の地方紙・福島民報
福島県全体では２．２％減ったそうですが、増えた市町村もあり（３）、増減の割合にはばらつきがありそうです。
福島県川俣町は福島県北部に位置する山村です（６）。
事故から８年２ヶ月経て汚染されている福島
※１（７）の数値データを元に（８）に示す手法で５月１日時点に換算
※２ 避難区域は（１）による
図−２ 福島県川俣町
図に示しように、国が除染が必要とする毎時０．２３マイクロシーベルト（９）を超えた地域が広がっています。事故から８年２ヵ月が経過しましたが、汚染されたままです。川俣町の東部は図に示しように避難区域が設定されました。
以下に福島県川俣町の年度毎（各年４月から翌年３月）の赤ちゃん誕生数を示します。
事故後に男の子が生まれ難くなった福島県川俣町
※（１０）を集計
図―３ 川俣町の赤ちゃん誕生数
図に示す様に２０１１年度以降は、女の子が多く生まれるようになりました。２０１１年度から１５年度の５年間を集計すると
男の子 １３７人
女の子 １８３人
です。このような事が偶然に起こる確率を計算したら、統計的な差があるとされる５％（１１）を下回る１％でした。以下に偶然に起こる確率の計算結果を示します。
表―１ 偶然に起こる確率の計算結果
※ 計算方法は(=^・^=)の過去の記事（１２）による。
有意差検定表
通常は男の子が多く生まれる（１３）ので異常な事態です。福島の女性はお隣の宮城や茨城に比べても大変に綺麗です。
福島の綺麗な女性
※（１４）をキャプチャー
図―４ 福島の綺麗な女性
でも、喜んでばかりはいられないようです。放射線影響研究所は広島や長崎の原爆投下による被ばくによって遺伝的な影響がなかった根拠の一つに、生まれて来る赤ちゃんの男女の割合に異常がなかった事をあげています（１５）。広島や長崎で起こらなかったことが川俣町では起きています。それでも「安全」だとして、安倍出戻り内閣は２０１７年３月末に川俣町東部（山木屋）に出てい避難指示を解除しました（１）。
２０１４年４月１日には川俣町に３３９人の１０代後半女性が住んでいました。それから５年後の２０１９年（今年）４月１日には、彼女達は２０代前半になっています。今年４月１日時点の川俣町の２０代前半女性は１７６人です。５年後に残っていたのは全体の５２％（１７６÷３３９×１００）です。おおよそ半分の女性が川俣町を出て行きました。このようにして計算した川俣町の１０代後半の方が５年後に残っている割合を示します。
事故後に加速した若い女性の川俣町脱出
※１（１０）を集計
※２ 年齢は１０代後半時点
図―５ 川俣町の１０代後半女性が５年後に残っている割合
事故前から、若い女性の川俣町脱出はありました。事故の影響を受ける前（２００６年以前）は平均で男性６３％、女性６２％で、男女とも６割以上の方が川俣町に残りました。ところが近々１年（２０１３年５月から１４年４月）の平均をとると、男性５５％、女性４７％で、２０１３年度は１０代後半だった女性の半分以上が５年間で川俣町を去っていきました。
女性はシングルマザーでも子供を産むことができます（１６）。でも、女性がいなくなれば、子供は生まれません。図―１に示す様に川俣町では生まれて来る赤ちゃんが事故後に減少しています。数値を記載すると
２０１０年度 １０２人（男の子５５人、女の子４７人）
２０１８年度 ５２人（男の子３４人、女の子１８人）
で、ほぼ半減しています。
子供が生まれなくなれば子どもの数も減っていきます。以下に示します。
減り続ける川俣町の年少人口
※（１０）を集計
図―６ 川俣町の年少人口（１４歳以下の子ども）
図に示す様にどんどん減っています。数値を記載すると
２０１８年４月 １、１５２人（男の子５８２人、女の子５７０人）
２０１９年４月 １，０５１人（男の子５２９人、女の子５２２人）
で（１０）、１年で９％減っています。福島県の平均は２．２％なので（３）、急激な減少です。
＜余談＞
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
川俣町のうち、避難指示が解除された東部（山木屋）はもっと悲惨です。昨年４月に学校が再開したのですが、小学校は今年４月からは児童がいなくなり、中学校は３年生だけなので、今年度で終わりです（１７）。学校を再開したのですが、小学校は１年で終わり、中学校は２年で終わる見込みです。そして、川俣町に残った皆様も不安だと思います。
福島県川俣町の農産物にシイタケがあります（１８）。福島のシイタケは美味しく、安全だそうです（１９）。でも、福島県川俣町のスーパーのチラシには福島産シイタケはありません。
他県産はあっても福島産シイタケが無い福島県川俣町のスーパーのチラシ
※（２０）を引用
図―７ 福島産シイタケが無い福島県川俣町のスーパーのチラシ
(=^・^=)も福島県川俣町の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
http://mekenekotama.blog38.fc2.com/blog-entry-2884.html
(１)避難区域の変遷について−解説− - 福島県ホームページ
(２)こどもの日 - Wikipedia
(３)福島県内、子ども４７５３人減 減少率２．２％ | 福島民報
(４)最少更新...福島県の子ども21万2578人 少子化歯止めかからず：福島民友ニュース：福島民友新聞社 みんゆうNet
(５)福島民報社
(６)川俣町について - 川俣町公式ホームページ
(７)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング（平成29年9月9日〜11月16日測定） 平成30年02月20日 （KMZ, CSV）」
(８)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線（２０１７年）
(９)国（環境省）が示す毎時０．２３マイクロシーベルトの算出根拠｜東京都環境局 その他について
(１０)福島県の推計人口（平成31年4月1日現在）を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(１１)有意水準とは - 統計学用語 Weblio辞書
(１２)めげ猫「タマ」の日記 偶然に起こる確率の計算方法について
(１３)出生性比
(１４)ラガールが「レイ」プレゼント｜NHK 福島県のニュース
(１５)原爆被爆者の子供における放射線の遺伝的影響 ? 公益財団法人 放射線影響研究所 RERF
(１６)華原朋美 シンママの可能性も|au Webポータル芸能ニュース
(１７)山木屋小、今春休校か ２月末まで受け付け、入学・転入児童なく：福島民友ニュース：福島民友新聞社 みんゆうNet
(１８)農産物 - 川俣町公式ホームページ
(１９)〜消費者に喜ばれる安全で安心な『菌床しいたけ』〜 全国サンマッシュ生産協議会福島県支部青年部「結」 - 福島県のごはん日記 | クックパッドブログ
(２０)チラシ情報 | スーパーマーケットいちい
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