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ブレグジットは英自動車産業の終わりとなるのか?(Forbes JAPAN)
http://www.asyura2.com/19/hasan131/msg/235.html
投稿者 赤かぶ 日時 2019 年 2 月 21 日 20:06:45: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

ブレグジットは英自動車産業の終わりとなるのか?

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190221-00025602-forbes-bus_all
Forbes JAPAN 2/21(木) 16:30配信


GettyImages


30年前、ホンダの英国投資はサッチャー首相の産業戦略にとって貴重な光明と受け止められた。10年にわたり造船所や製鋼工場などの工業施設閉鎖が相次いだ後、ホンダや日産自動車、トヨタ自動車による英国での新工場への投資は、英自動車産業に新たな命を吹き込んだのだ。

自動車産業は、寛大な優遇措置や、統合が進む欧州での直接販売の機会にけん引され、対内投資の象徴となった。その後30年で、英国最後の大手自動車メーカーとなったMGローバーは倒産し、ランドローバーは米国、ミニはドイツ、MGは中国にそれぞれ売却された。外国企業が所有していた英自動車工場には他に、ミッドランド地方のプジョー、ルートンとリバプール近郊のボクソール、マージーサイド州とロンドンのフォードがあった。

ウィンブルドン効果

おそらく、英自動車業界の所有主がもはや英国でなくなったことは問題ではなかったのだろう。英自動車業界では、国内メーカーが失敗する一方で海外企業が繁栄する「ウィンブルドン化」が進んだ。日本の自動車業界の英国進出は、大きな成功と考えられた。日産のサンダーランド工場は欧州で最も生産性の高い自動車工場となり、北米のライバルを全て上回った。

インド企業が所有するジャガー・ランドローバーや、プジョーとシトロエンの親会社グループPSAによるボクソールの買収、そして昨年のアストンマーティン・ラゴンダによるロンドン証券取引所への上場により、英自動車セクターは力をつけ、新たな評判を構築した。

ブレグジットの打撃

おそらく、英自動車業界の所有主がもはや英国でなくなったことは問題ではなかったのだろう。英自動車業界では、国内メーカーが失敗する一方で海外企業が繁栄する「ウィンブルドン化」が進んだ。日本の自動車業界の英国進出は、大きな成功と考えられた。日産のサンダーランド工場は欧州で最も生産性の高い自動車工場となり、北米のライバルを全て上回った。

インド企業が所有するジャガー・ランドローバーや、プジョーとシトロエンの親会社グループPSAによるボクソールの買収、そして昨年のアストンマーティン・ラゴンダによるロンドン証券取引所への上場により、英自動車セクターは力をつけ、新たな評判を構築した。

ブレグジットの打撃

そして今、国際ビジネスの不安定な性質がまた表面化した。ホンダが欧州連合(EU)に唯一抱えていた生産拠点であるスウィンドン工場を2021年に閉鎖し、最大3500人が失業する見通しであることが分かったのだ。

これは、ジャガー・ランドローバーが先月に4500人の人員削減を発表したこと、さらに日産が「エクストレイル」の次期モデルをサンダーランドではなく日本で生産するとした決定に続くものだ。

各国大手はブレグジットに警鐘

ホンダはブレグジット(英国のEU離脱)を撤退理由として明示していないものの、他の自動車メーカーは離脱により英産業が大きな損失を被る可能性を明言している。

ジャガー・ランドローバーと日産はどちらも、自社の発表の一因にブレグジットがあったことを認めている。またトヨタとフォードは、英国が条件の合意なしにEUを離脱した場合に生じる悪影響に警鐘を鳴らしてきた。

では、英国に残る外資系工場が長期的に生き残る可能性はどれくらいあるのだろうか?

警告

ウォーリック・ビジネススクールのクリスチャン・スタドラー教授(経営戦略論)は「自動車メーカー各社は英政府に対し、ブレグジットが英産業にもたらす脅威を繰り返し警告してきた」と指摘。

「これは英自動車製造業にとって大打撃で、数千人の職がかかっている。世界経済は停滞を始め、米国や中国などの重要市場には既に影響が出ている。ディーゼルエンジンへの厳しい規制も売り上げに影響している。こうした厳しい環境により、企業には価格競争力を上げるよう圧力がかかる」と述べた。

スタドラーいわく、日本は間もなく、EUとの新協定により自動車を英国外でより安価に生産できるようになる可能性があり、自動車がブレグジット後の新たな関税の対象となれば、英自動車生産業にはさらに打撃が続く可能性がある。

また、英国製自動車の大半は、部品が欧州本土と英国の間で数回出荷を繰り返すため、ブレグジットの影響で国境検問に時間がかかるようになれば、自動車業界のジャストインタイム生産方式が大きく乱れる可能性が高いという。

これらの要素を合わせれば「国際企業が車を組み立てる場所としての英国の魅力は下がり始める」とスタドラーは結論づけている。

英国はブレグジット問題でいまだに大きく分断されており、ホンダの決定は既に白熱している議論に新たな火種を生むこととなる。英自動車業界に悩みの種をもたらす国外メーカーは、ホンダが最後ではないかもしれない。

Andrew Cave





 

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コメント
1. 2019年2月22日 09:53:28 : RJxfPKXG0k : 0[587] 報告
英国の地盤固まる。

離脱は、英国民の為ですよ。

外国の使う車つくる必要はありません。

英国、シッカリ国作りしてくれるでしょう。

2. 2019年2月22日 19:01:26 : o4ZxWSpuaU : cmp4OUZBQlJQcUU=[2] 報告
甚大だ ブレグジットの 衝撃は
3. 2019年2月22日 22:16:01 : dlPHQoxHtg : ZnB3bEo4MDlWbnM=[1] 報告
>1
外国の使う車つくる必要はありません。

へぼい技術で粗悪で価格の高い車を作っても、自国民ですら買わないでしょう。
かつての、英国病に逆戻りだな。
まあ、欧州の貧困国になるがいいでしょう。誇りをもって。

4. 2019年2月23日 10:30:44 : KyPgZPlu8Y : U0EzUDRXcC5YdzY=[5] 報告
こちら豪州はイギリス連邦ですが、本国よりいち早く自動車産業が消滅しました。道路交通はイギリスと同じ自動車左側通行ですが、タイでつくられた自動車が多く輸入されています。各メーカーがタイに進出しており、今や同国は世界有数の自動車生産国になっています。

イギリスは、かつて世界の七つの海を支配する巨大帝国でしたが、それを背景に自動車生産の大半を輸出していて、1950年代は世界最大の自動車輸出大国でした。その市場の全部を取ったのが日本です。東アフリカでも、かつてイギリス車が優勝し続けていたサファリ・ラリーに日産フェアレディ240Zで殴り込みをかけ、見事優勝。続いて豪州でもザザンクロスラリーで三菱ランサーが優勝。これでイギリス車の時代は終わりました。

フェアレディ240Z 11号車 1971年 サファリラリー優勝車
https://www.youtube.com/watch?v=aVCJXH7fRSo

三菱 ランサー1600GSR Mitsubishi Lancer (A70)の輝かしい走り
https://www.youtube.com/watch?v=DUp_1rEELNg

大半の輸出先を失い、経営危機に陥ったイギリス民族資本系メーカーは、1968年に大合同を行い、ブリティッシュ・レイランド・モーターに集中合併されます。これにより生き残りを図りましたが、第一次石油危機の煽りを受け、1975年に倒産。労働党政権が国有化し、BLカーズとして存続させることにしました。

日本車はイギリス本土にまで輸出されるようになり、世界自動車戦争は「イギリス本土決戦」と言う、第二次世界大戦と全く逆の様相を呈したのです。イギリス側は、日本に対し市場占有率を11%に抑えると言う条件を出しましたが、輸出先を日本メーカーに取られた欧州大陸自動車メーカーがイギリスでの販売を強化し、群雄割拠状態となりました。

その後、イギリスはサッチャー新自由主義政権が発足し、産業競争力強化と称して日本のホンダにBLへの資本参加をさせ、更にホンダ・バラードを現地生産させました。BLに対しては分割民営化を行ない、高級車部門のジャガーを売却。トラック部門をボルボに売却。残りをオースチン・ローバーとして存続させたものの、新車開発は完全にホンダ主導となりました。

ホンダはオースチン・ローバー向け新型車の開発に人的資源と資金を投入したために、日本国内でブームになってきたミニバン、SUVの新型車を出せず、他社にシェアを取られて経営危機に転落。このため、オースチン・ローバー改めローバー・カーズから手を引くことにしました。その時の決断がなければ、今頃ホンダは他社のブランドになっていたでしょう。

ローバーはドイツのBMWが買収し、その時にミニを独立させたのです。しかし毎年1,000億円もの赤字を出し続け、本体の倒産の危機に瀕したBMWは、損切りのためにイギリスの地元の投資家に、僅か1ポンドで売却。民族資本系メーカーの末裔は、それから間もなく倒産しました。

●イギリスの自動車生産は、サッチャー新自由主義政権の時代に、貿易摩擦回避のために現地生産進出したホンダ、日産、トヨタが支える構図になりましたが、アメリカ勢のGMヴォクスホールも、アメリカ本国の経営危機からフランスのプジョー・シトロエンに売却。クライスラーは1978年に同じくプジョー・シトロエンに売却して撤退しています。しかしイギリス特有の品質の悪さが足を引っ張り、存続できずにレイトン工場を閉鎖。このことから、ヴォクスホールの工場も、いずれ閉鎖は確実です。

日本の大正時代からイギリスで自動車をつくり続けるフォードも、本体の経営不振から乗用車生産を縮小しつつあり、エンジン生産をとりやめると決定。エンジンがなくなれば、いずれ乗用車の車体組み立てもなくなります。そもそもフォードの乗用車が全然ダメ。フィエスタもモンデオも、最低の評価です。

豪州ではフォードは最後まで自動車生産を続けましたが、やめた途端にシェア激減です。地元の雇用を創出していたから、我慢して乗っていた層が逸走したからです。うちもフォード持っていましたが、いい機会だと思って廃車にしました。フォードが自慢できるのは、長い歴史だけかな。後は全然ダメですよ。日本からも撤退ですか。やっぱり !

●BLからサッチャー新自由主義政権によって分離売却されたジャガーですが、同じく売却されたランドローバーも一緒にフォードが買収。しかし主な市場のアメリカで日本の高級車レクサスにぼろ負けして全然売れず、フォードは売却したんです。それが、よりによってイギリスが散々搾取した植民地インドの自動車メーカー、タタ・モータース。

タタはイギリス生産を残して存続させましたが、モデルチェンジに失敗して個性的なデザインを失い、販売が激減。更に品質の悪化も進み、世界的なSUVブームなのにランドローバーは全然売れず、遂に労働者4,500人の首切りをするそうです。企業規模を考えると、これは企業の存続に関わるレベル。このことから、タタはジャガー・ランドローバーの存続をあきらめたと推測されています。

イギリスは、いよいよオーストラリアと同じように自動車生産から撤退することになりそうですね。いや、まだモーガンがあるじゃないか。

2019 Morgan Plus 4 - Exterior and Interior Walkaround - 2018 Paris Motor Show
https://www.youtube.com/watch?v=JIG8QQN05sw

Showdown: Aston Martin V8 Vantage S vs. Morgan Aero Coupe - CAR and DRIVER
https://www.youtube.com/watch?v=mkeaRYrXwV8

時代遅れの価値観の自動車ですね。時代は電気自動車なのに。

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