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1871年から2019年までの金価格/SBI証券→https://fukupon.jp/a/08041114
金価格の上昇は、これからがいよいよ本番だ〜1ドル100円割れなら中期で「買いのチャンス」/東洋経済ONLINE
6月25日(火)
亀井幸一郎 : マーケット・ストラテジィ・インスティチュート代表 に聞く
https://toyokeizai.net/articles/-/129631
金投資の人気が復活してきた。今年1月の日本銀行によるマイナス金利政策の導入発表を機に、国債に投資しても償還(満期)まで持てば おカネが減るという異常事態が定着する中で、資金逃避先として金が脚光を浴びている。さらに、英国のEU離脱問題(ブレグジット)など で国際情勢も不透明さを増し、安全資産の筆頭格として注目がさらに高まった。果たして人気復活は本物か。金融・貴金属アナリストであ るマーケット・ストラテジィ・インスティチュートの亀井幸一郎代表に展望を聞いた。
マイナス利回りの国債は「安全資産」とは言えない
中長期的な投資スパンで考えれば、金はここからさらに「買い」のスタンスで考えていい。各国の中央銀行が突出した緩和政策を続けており、国債相場はバブルと化している。国債はもはや安全資産ではなくなりつつある。そうなると、この先予想されるのは、国債のバブル崩壊に対するリスクヘッジとして、安全資産の筆頭である金が買われる展開だ。短期的に調整売りを繰り返しながらも、金が値上がりする環境は今後も続く。
金投資は伝統的にインフレに対するヘッジの手段として考えられてきた。今後求められるのは、「通貨バラマキ策」の弊害で起きる国債価格急落への備えとしての、資金の安全な逃避先としての需要だ。
金融市場と金、それぞれの市場規模を見ると、金融膨張に対するリスクヘッジとしての需要が本格化した場合、そのマグニチュードは極めて大きなものとなる。
金の生産は全世界で毎年3100トン程度。時価にしてわずか14兆円程度しかない。一方、日銀だけでも毎年80兆円の国債を買い入れているように、金融の膨張は甚だしい。2009年以降過去7年、金市場の規模は相対的小さくなっている。金融市場にとっては小さな資金シフトでも、金市場に与える影響は大きなものとなる。
改めて今年の相場の流れを振り返ってみよう。値上がりの転機となったのは1月だ。当時は信用売りの残高が過去最高レベルに膨らんでいた。そこから上海株の下落や人民元の切り下げ、原油価格の急落によって、金のカラ売りが解消に向かい、結果、金価格の上昇につながった。
そして、2月に入ると新規の資金も入ってきた。転機となったのが、まさに1月29日に日銀が発表したマイナス金利政策の導入だ。海外の市場関係者は、まさか日本までがマイナス金利に追いやられるとは考えていなかった。金融政策の手詰まり感が強まったことで、金の先物や金価格に連動した上場投資信託(ETF)、金鉱株に資金が集まった。4月以降は米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ観測が遠のき、ブレグジット問題や根強い中国経済の先行き不安などから、さらに金の価格上昇に弾みがついた。
さて、今後の見通しだが、金の需要には投資目的のほかに、インドや中国を中心とした実需がある。足元の実需は弱く、いま相場を作っているのは欧米の投資マネーだ。そのため投資家の動向によっては目先2~3週間は弱含みとは思うが、下げ幅は深くはない。そして、8月下旬から9月にかけて次の上昇局面を迎えるだろう。
なぜ調整があっても、その先にまた上昇が期待できるのか。これは少し先の話だが、まずブレグジット問題により、英国への投資が控えられ、英国のみならずEU(欧州連合)の実体経済にもマイナスの影響が出てくる。
その余波で中国の景気減速も本格化してくる可能性がある。それを抜きにしても、今年の夏から秋にかけて米国景気に減速感が出たりするとさらなる利上げの先送り観が高まろう。国際的な政治の不安定さも地政学的リスクとして金市場を刺激するだろう。
金の国際相場は、2015年12月につけた1トロイオンス=1045ドルの直近安値から、足元1300ドル台まで回復しているが、条件が重なれば年内に1オンス1450ドルの高値をつけてもおかしくない。
繰り返しになるが、金相場の起爆剤になるかもしれないのが米国の動向だ。現在でも経済見通しが不安定で利上げ見通しが遠ざかっているが、来年以降もし米国経済の悪化が顕著になり、FRBが利下げに走ることにでもなれば、1オンス1900ドル台の天井を突破する可能性も十分にある。金相場を見るうえで、米国の動向は常にチェックしなければならない。
金融政策継続なら、行き着く先は円安と金価格高
金はドルベースで取引が行われるので、とくに日本の投資家にとっては、昨今の円高傾向は向かい風ではある。しかし、この先の円高局面は金購入のよいタイミングとなりそうだ。ドル円の下落(円高)とドル建て金価格の上昇が、並立することが多く判断が難しいと思われるが、100円を割れるような局面は買いのチャンスと思われる。
さらに、日銀がこのまま国債の買い入れを続けて、国債保有残高が500兆円をも超えてくると、いよいよ現下の異次元緩和政策への疑問が噴出してくるだろう。このとき国債価格の乱高下(長期金利の乱高下)とともに為替相場は反転し、いよいよ通貨の信認低下が懸念され、円安が到来しそうだ。
そうなれば、ドル建て金価格の上昇と円安が同時に起こることが予想される。国内投資家にとっては、金への投資が大きく報われるシナリオだ。いずれにしても、金が値上がりする環境は中長期で続く。金相場の復活はまだこれからが本番となる。
(構成:渡辺 拓未)
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- ドルを破壊するトランプたち〜金本位制論者のシェルトンを米連銀に送り込み/田中宇 仁王像 2019/7/05 20:25:01
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