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ペルシャ湾の船舶「破壊活動」で本当に利益を得るのは誰だろう(マスコミに載らない海外記事)
http://www.asyura2.com/19/kokusai26/msg/436.html
投稿者 赤かぶ 日時 2019 年 5 月 18 日 10:47:45: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

ペルシャ湾の船舶「破壊活動」で本当に利益を得るのは誰だろう
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2019/05/post-32c523.html
2019年5月18日 マスコミに載らない海外記事


フィニアン・カニンガム
2019年5月15日
写真:Wikimedia
Strategic Culture Foundation

 「イランの攻勢」という劇的な事前に筋書きが書かれていたのが明白な好戦的なアメリカ当局者による警告の後、実に好都合に、ペルシャ湾岸地域でイランを巻き込むような破壊活動事件とされるものが起きた。

 一方、澄まし顔のマイク・ポンペオ国務長官は、アメリカはイランと戦うことを望んでいないふりをしている。イランの違反行為と主張されることに「対処する」目的で、突然アメリカ軍がペルシャ湾で武力を拡大させたことを考えれば、彼の発言は信じたい気持ちを損ねてしまう。

 いつものように欧米ニュース・メディアは、イランに対する戦争の口実作りに強い関心を持ったサウジアラビアや首長国当局者を情報源にして、破壊活動とされるものを、あたかも事実であるかのように「報道」(というより、むしろ「おうむ返し」)している。

 ジャーナリスト、ジャマル・カショギ殺害や、反体制派の野蛮な大量処刑に関して、昨年サウジアラビア政権が発したグロテスクな、あからさまなウソを考えれば、最新の船の事件を巡るサウジアラビアの主張を信頼性が高いと欧米メディアが易々と信じる様子は気分が悪くなる。.

 「2隻のサウジアラビア石油タンカーがアラブ首長国連邦沖で破壊され、世界の石油供給に対する潜在的に深刻な脅威となっている」[原文のまま]と、情報の入手先をサウジアラビア政府に帰して、イギリスのガーディアンは報じている。ガーディアンが省いているのは「破壊」に続く「とされる」というキーワードだった。与えられる印象が、悪意による本当の事件であるかのようなものになっているのにお気づき願いたい。大半の他の欧米ニュース・メディアも同様に、サウジアラビアや首長国の公式声明に頼っている。

 だが、サウジアラビアと首長国の当局者が、総計四隻のタンカーで起きたとされる「重大な損害」について、詳細を語っていないことは示唆に富んでいる。

 我々が知っているように思えるのは、四隻の船が日曜早く、UAEのフジャイラ港沖で、何らかの方法で損傷したことだ。海上の場所は、ホルムズ海峡から南に約140キロ、ペルシャ湾外のオーマン湾内だ。ホルムズ海峡は、オーマン湾からペルシャ湾への狭い通路で、世界に出荷される全ての原油の最高30パーセントが毎日通過している。

 「もし」アメリカが、イランに対して軍事攻撃を実行すれば、ホルムズ海峡の領海を封鎖すると、イランは先週再度恫喝した。イランによるそのような動きは、石油市場で予想される危機のため、世界経済を混乱に陥れるだろう。それは確実に、アメリカとイラン間の総力戦を引き起こし、サウジアラビアやイスラエルのような、この地域のアメリカ属国政権が、テヘランに対する攻撃を支援するため乱入するだろう。

 今のところ、最近の船舶事件に関してイランに対する明示的な公式非難はない。だが、どうやら明かにイスラム共和国にぬれぎぬを着せるべく酷く歪められているようだ。

 欧米メディアが無批判に言葉を引用しているサウジアラビア・エネルギー大臣ハーリド・アル=ファーリハは、攻撃されたとされる船の一隻はサウジアラビアのラス・タヌラ港でアメリカ市場向けの原油を積み込みに行く途中だったと主張した。サウジアラビア当局者は、破壊活動とされていることについての詳細を何も説明しなかったが、それが「航行の自由を損なう」ことを狙っていたと強調した。彼は「石油タンカーの安全を保障する」国際行動を呼びかけた。アメリカという自称世界の「警官」(より正確には「凶悪犯」)が、世界のどこであれ帝国主義の任務を隠蔽するためにいつも持ち出す言葉遣いだ。

 先週アメリカが、核搭載B-52爆撃機と空母打撃群をペルシャ湾に派遣したと警告した時、アメリカは「アメリカの権益」に対するあらゆる攻撃とされることに対して「イランやその代理人」に打撃を与える権利を仮定した。ワシントンの言葉遣いは非常に曖昧で、主観的なので、それはどんな種類の認知された挑発にでも適する。

 アメリカ市場向けにサウジアラビアで原油を積みに行く途中の石油タンカー? それは確かにアメリカの重要な利害に対するイランの攻撃と見なされるに相応しかろう。

 先週ワシントンは「イランあるいはその代理人」が「商用海上交通を標的にする」と決めているという大げさな警告を公表した。数日後に、タイミング良く、船舶4隻の破壊活動とされるものが起きるとは芝居ポスターにおあつらえむきに思われる。

 イランは、アメリカとの戦争を始めるつもりはなく、イランはあらゆるアメリカの攻撃から自らを守る行動しかしないつもりだと言っている。テヘランの外務省は最近の破壊活動という主張を「極めて警戒すべき」と見なし、正確に何が起きたかについて、サウジアラビアと首長国当局に、より明快な説明を要求した。彼らの中傷の実績を考えれば、両国とも、真相について本当のことは言わないと思って間違いない。

 疑問点をはっきりさせる質問は、もちろん、この緊張の意外な展開で一体誰が利益を得るかだ。確かに、それは対イラン攻勢を強化するという、アメリカやサウジアラビアや、イスラエルの願望を満たす。

 もう一つの重要な疑問は破壊活動とされているものの場所だ。もしイランがこのような作戦を実行したいと思えば、ホルムズ海峡のイラン領海近辺でするほうが、ずっとありそうだ。真面目な話、いくつかのイランの奇襲部隊が、約140キロも離れた海域で4隻の石油タンカーを攻撃することはどれぐらい実行可能だろう? ペルシャ湾に本拠地を置くアメリカ第五艦隊に徹底的に監視されている海域で。

 けげんなことに、既に述べた通り、破壊活動とされるものに関して検証可能な情報は皆無だ。我々が知っている全ては、ジャーナリストが領事館にいる間にどこへともなく消えたり、イエメンの子供たちが「間違い」による空襲で虐殺されたり、サウジアラビアの虐げられたシーア派少数人種の穏やかな女性抗議者は剣による斬首で処刑すべき「テロリスト」だと主張したりする人々の同類のサウジアラビアと首長国の当局者による主張だ。

 そして、恥ずべきことに、欧米メディアは、このお笑いぐさのへたな芝居を、大きなあどけない眼をして、従順に易々と信じて賛同しているのだ。

 ものの順序、タイミング、情報源、底意と動機に加えて従順な欧米メディアの盲従。 これがイランに罪を着せる偽旗作戦なのは確実だ。

 もしこれが、アメリカ軍による攻撃の口実という結果にならなければ、少なくとも、ワシントンとその属国サウジアラビアとイスラエルは、ヨーロッパ属国を脅し、危機的状況にある核合意を巡り、歩調を合わせて対イラン経済戦争を強化させようとするはずだ。ちなみに、この国際条約は、立証できるのだが、アメリカの政治的破壊活動によって粉砕されたのだ。

 実際ここで起きているのは、もう一つの恥知らずな「現実逆転」だ。ベネズエラやシリアやキューバやロシアや中国や北朝鮮等に対して同時に起きているアメリカのウソと比較願いたい。またしても、信じがたいことに、連中の露骨な戦争プロパガンダを厚かましくも「報道」と呼ぶウソつき商業マスコミから道義上の免許をもらって、アメリカによる犯罪的攻撃が合法化されているのだ。

 本当に、先天的に犯罪的なアメリカ政権のウソによって、世界は大惨事になりかねない戦争に引き込まれつつあるのだ。

 個々の寄稿者の見解は必ずしもStrategic Culture Foundationのものではない。

記事原文のurl:https://www.strategic-culture.org/news/2019/05/15/who-really-gains-from-the-gulf-ship-sabotage/

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コメント
1. 2019年5月18日 12:50:06 : DfISfMMUZI : bTlLVW5UN0U3TWc=[5] 報告
中東TODAY
中東の人々の本音を知るため、中東ニュースの重要項目を解説し、中東の未来を予測します。
http://blog.canpan.info/jig/archive/7002

NO:5546  5月19日 『バレバレのアメリカの嘘は通じない時代』 [2019年05月18日(Sat)]
トランプ大統領はスタッフに指示し。彼の携帯電話番号をイラン側に伝えた、というニュースは大分前に伝わってきた。彼は北朝鮮のように、トップ会談にイランを引きずり込みたいのであろう。

もしそれがかない、アメリカとイランのトップが直接交渉することになれば、それはトランプ大統領の選挙を、有利にしてくれる、と考えているからであろう。しかし、イラン側はそのトップ交渉が行われたとしても、アメリカのイランに対する対応に、あまり期待 出来無いことを知っており、応じようとしない。

 イラン側に言わせると、アメリカのイラン制裁は1979年当時から、未だに続いているということだ。従って、アメリカの手口は見え透いている、ということだ。このアメリカに対する認識は、イラン国内の強硬派も穏健派も、同じなのであろう。

 トランプは動いてくれないイランを動かそうとして、戦争の危機を煽ってみたが、アメリカというかトランプ自身に、戦争などする気力は無いことは、イランにはばれている。アメリカの戦争危機は、嘘だと分かっているから、イラン側は『どうぞ始めましょうか?』といった具合なのだ。

 アメリカのボルトンとポンペオは、戦争推進派だと言われ、彼らとトランプの不仲説が出て、ボルトンを首にするだろうという情報も、伝わってきてはいるが、これもトランプ大統領の芝居に過ぎまい。

 結局、トランプ大統領は何時掛かってくるとも分からない、イランからのラブ・コールを待ち続ける日々を、重ねるということだ。つい最近、アラブ首長国連邦のフジャイラ沖で起こった、4隻の船への攻撃も、世界は無視という反応だった。

 このタイミングで、イランがアメリカの望むような、タンカー攻撃など仕掛けるわけが無いからだ。アメリカのヤラセも通用しなくなった、ということであろう。事件の当事国であるタンカーを攻撃されたサウジアラビアも、事件現場であるアラブ首長国連邦も、イランを名指しで非難などしていない。

 もし証拠も無しに、サウジアラビアやアラブ首長国連邦が、イラン犯人説を出せば、両国とイランとの関係は緊張の度を高め、両国は危険にさらされることになろう。結局は誰もものを言わず、沈黙を守っているということだ。

 今の時代は、犯行の証拠がすぐに明らかになる時代であり、捏造情報は短時間で通用しなくなる。また捏造はマスコミを駆使して、ということになるが、今の時代はマスコミ自体が、あまり信用されないように、なってきていることも事実だ。これでは、これまでアメリカが得意として来た、アメリカ初の大本営発表は通用すまい。

2. 2019年5月18日 12:57:59 : DfISfMMUZI : bTlLVW5UN0U3TWc=[6] 報告
https://twitter.com/naoyafujiwara/status/1129531386547720192
藤原直哉 @naoyafujiwara

UAEで起きたタンカー攻撃、保険会社の査定では近くに来た水上艦が水中ドローンを使って攻撃したもの

3. 2019年5月18日 14:41:18 : AGQ9fi9G9k : OElSempPTkJOb0U=[11] 報告
>1
そうですね、中東TODAYさんの見立てが現実を反映していると思います。
米国のやり方に、世界はうんざりしている。

トランプに贈る言葉
「金の切れ目が縁の切れ目」
他国に金をせびってばかりいると、EUや韓国など米国離れが加速するね
平和的であれば、それはそれで、ありがたいが

日本よ目を覚ませ と追記

4. 2019年5月18日 16:57:04 : IGiQrrOJrE : cmtOTU13OUVTWm8=[5] 報告
原油の値段が上昇すると、コスト高で在庫が積み上がっている、米国のシェール原油が捌ける。
5. 2019年5月18日 16:59:33 : IGiQrrOJrE : cmtOTU13OUVTWm8=[6] 報告
>>04補足
米国が、イランとベネズエラの原油輸出を出来ないようにしてる理由が理解できる。
6. 2019年5月18日 21:19:05 : qV2uCW30Mc : SnNHRld5TDVIZ1U=[86] 報告
偽旗だ だから言えない はっきりと

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