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ボルトン大統領補佐官解任の重大性(植草一秀の『知られざる真実』)
http://www.asyura2.com/19/kokusai27/msg/388.html
投稿者 赤かぶ 日時 2019 年 9 月 16 日 17:03:25: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

ボルトン大統領補佐官解任の重大性
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2019/09/post-f38b06.html
2019年9月16日 植草一秀の『知られざる真実』


米国政治最大の出来事は、トランプ大統領によるボルトン大統領補佐官解任である。

ボルトン補佐官は悪魔勢力の若頭筆頭に位置付けられる人物だ。

トランプ大統領施策に対して公然と批判を口にする。

そして、トランプ大統領の外交方針を仕切ろうとしてきた人物だ。

2月末の第2回米朝首脳会談。

何らかの合意が形成されると期待されたが、予定されていたワーキングランチは中止され、交渉は決裂した。

理由は米国が北朝鮮への要求を変えたことだ。

北朝鮮は核の廃絶を経済政策解除に合わせて段階的に実施することを基本方針にしてきた。

米国の交渉担当者であるビーガン北朝鮮担当特別代表も、この路線に沿って対応を進めてきた。

ところが、米国が突如、方針を変えた。

北朝鮮の核廃棄を専決事項とする。

いわゆる「リビア方式」が提案された。

リビアは2003年、当時の最高指導者カダフィ大佐が核を含む大量破壊兵器の放棄を宣言。

無条件で査察を受け入れ、開発関連資機材を米国に搬送した後、米国は制裁を解除し、国交を回復した。

しかし、リビアではその後内戦が起き、反体制派がカダフィ大佐を殺害した。

対北朝鮮交渉でリビア方式を強硬に主張したのがボルトン補佐官である。

2月末の第2回米朝首脳会談での合意形成を阻止した。

ボルトン補佐官の対外強硬姿勢は対北朝鮮政策に対するものにとどまらない。

米国とイランの首脳会談にも強く反対してきた。

イランとの核合意からの離脱を推進したのもボルトン補佐官であると見られる。

ベネズエラの反米政権に対して、武力でこの政権を転覆することを提唱していると伝えられてきた。

ロシアへの経済政策緩和に対しても強く反対してきた。

ボルトン氏がトランプ大統領に対しても、公然と批判を展開しつつ、政府高官の要職にとどまってきたのは、ボルトン補佐官が巨大な後ろ盾を有してきたからだと考えられる。

ボルトン氏の後ろ盾こそ、米国の支配者、政権を支配する闇の支配者

ディープ・ステイト

である。

ボルトン氏は米国の対米通商交渉にも関与していた。

米中が通商交渉で妥結することを妨害してきたのだと言える。

世界の金融市場、世界経済はトランプ大統領の行動によって振り回されてきた。

その「移り気」はトランプ大統領自身のものであると理解されやすいが、そうではなく、トランプ大統領の葛藤というものが存在する可能性も考慮することが必要である。

米国の影の支配者は言うまでもない。

巨大資本である。

巨大資本は軍事資本、金融資本、多国籍企業に代表される。

トランプ大統領は多国籍企業の意向に反する施策を採用してきたが、軍事資本、金融資本とは相互依存関係を形成してきたと判断できる。

しかし、軍事資本とトランプ大統領は同床異夢である。

トランプ大統領は米国が世界の警察官の役割から離脱する方向に軸足を定めている。

これに対して軍事資本、軍産複合体は、これに真っ向から反対している。

トランプ大統領が日本の安倍首相に対して売れ残りの兵器を押し売りしているのは、軍産複合体に対する懐柔策であると見られる。

安倍首相の行為は日本の主権者に対する背信行為だが、トランプ大統領に対しては臣下の礼を示す行為になっている。

これが安倍言いなり害交、ひれ伏し害交の基本図式だ。

トランプ大統領は軍産複合体に対して、一定の貢献をしていることをアピールしている。

しかし、トランプ大統領は米軍の国外でのプレゼンスを引き下げる意図を有している。

その行動を妨害してきたのがボルトン補佐官だった。

このボルトンを更迭したことで、米国の対外政策が重要な変化を示す可能性がある。

この点をしっかりと認識する必要がある。



 

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コメント
1. 2019年9月16日 19:23:15 : GdzoXjoZdA : dTR2QzZCdWdvTVk=[66] 報告
嫌われた 露骨なまでの リビア式
2. 2019年9月16日 21:35:42 : OO6Zlan35k : L3FGSWVCZWxFS3c=[130] 報告

http://wedge.ismedia.jp/articles/-/17364
もはや暴走は誰にも止められない、自からブレーキを破壊したトランプ

2019/09/15

海野素央 (明治大学教授、心理学博士)

 今回のテーマは「ボルトン補佐官解任をどう読むか」です。ドナルド・トランプ米大統領は9月10日、国家安全保障問題担当のジョン・ボルトン大統領補佐官を解雇したと自身のツイッターに投稿しました。「戦争屋」と呼ばれた超強硬派のボルトン氏は、なぜ解任されたのでしょうか。その背景には何があったのでしょうか。

 本稿では、ボルトン氏解任に関して外交政策、パーソナリティ及び忠誠心の3つの側面から分析します。


解任されたボルトン大統領補佐官(REUTERS/AFLO)
ボルトンは再選の「邪魔者」
 トランプ米大統領は、「彼(ボルトン氏)はこれ以上ホワイトハウスで働く必要はない。彼の助言の多くに強く反対だった。辞職願を出すように求めた」と自身のツイッターに投稿しました。

 2016年米大統領選挙でトランプ大統領は海外に駐留している若い米兵を本国に戻すと支持者に約束しました。しかし、この公約を果たしていません。

 これまでに筆者は、中西部オハイオ州シンシナティなどで開催されたトランプ集会に参加して支持者を対象にヒアリング調査を実施してきました。彼らは軍事介入に否定的で、駐留米軍撤収に肯定的です。仮に18年にもわたるアフガン戦争に終止符を打つことができれば、トランプ大統領は来年の選挙においてかなりの政治的得点を稼ぐことができます。

 例えば、民主党大統領候補とのテレビ討論会で、トランプ大統領はジョージ・W・ブッシュ元大統領とバラク・オバマ元大統領ができなかったアフガン戦争を終わらせ、自分は「偉業」を達成したと強調して、相手候補にノックアウトパンチを浴びせることができるかもしれません。アフガニスタンからの米軍撤収はトランプ大統領の再選戦略に組み込まれています。

 そこで、トランプ大統領は反政府勢力タリバン幹部をワシントン郊外にある大統領山荘「キャンプデービット」に招き、和平合意文書に署名し、米兵の撤収を実現しようとしました。ところが、ボルトン氏がこの協議に強く反対したと、米メディアは報じています。

 トランプ大統領には、ボルトン氏は再選戦略の実行を阻止する者に見えたのでしょう。同氏は再選の「邪魔者」になったのです。

ボルトンは「負の存在」
 北朝鮮との核・ミサイル交渉において、ボルトン氏は「負の存在」になりました。トランプ大統領は、ボルトン氏解任後に行われたホワイトハウス記者団とのやり取りで、同氏が北朝鮮との交渉の場で「リビア方式を持ち出したのは大きな誤りであり、これで交渉が後退した」と明かしました。

 リビアのカダフィ政権は、核を全面的に放棄した後に制裁を解除する「リビア方式」に応じました。しかしその後、政権は崩壊しました。体制維持を最優先する金正恩朝鮮労働党委員長にとって、リビア方式は到底受け入れられない手法です。

 トランプ大統領は民主党のオバマ政権が解決できなかった北朝鮮問題に取り組み、金委員長と人間関係を構築して、核とミサイル実験を中止させました。従って北朝鮮問題は、民主党大統領候補に対する「攻撃材料」としての価値が非常に高いことは明白です。トランプ大統領が金委員長に配慮を示す理由はここにあります。

 にもかかわらず、ボルトン氏はリビア方式を主張して、トランプ大統領が築いた金委員長との人間関係を崩す言動をとったのです。米ワシントン・ポスト紙によれば、2月末にハノイで開催された2回目の米朝首脳会談において両国の交渉担当者によるディナー・ミーティングからボルトン氏を外すように、トランプ大統領が指示を出していたと報じています。同大統領にとって、すでにこの頃からボルトン氏は北朝鮮問題において「負の存在」になっていたことを物語っています。

 さらに悪いことに、ボルトン氏は北朝鮮のみならず、米国の他の敵国との関係構築においても極めて否定的でした。例を挙げてみましょう。

 米メディアによれば、ボルトン氏はトランプ大統領がイランとの核問題に関してロウハニ大統領と会談をして、関係を築くことにも反対の意を表明しました。来年の主要7カ国首脳会議(G7サミット)で議長役を務めるトランプ大統領がプーチン露大統領のサミット復帰を提案すると、ボルトン氏はこれにも反対の立場をとりました。

 トランプ大統領は、「ロシアと関係を築くことは良いことだ」と繰り返し主張しています。同大統領にはオバマ前大統領と関係がギクシャクしていたプーチン大統領とも良好な関係を作り、再選における政治的得点にしようという狙いがあります。

 結局、ボルトン氏はイラン及びロシアとの関係作りにおいても「負の存在」になっていました。

パーソナリティの衝突と忠誠心の欠如
 以上は外交政策上の不一致ですが、トランプ大統領とボルトン氏のパーソナリティの衝突と、同氏の忠誠心の欠如も看過できません。

 トランプ大統領はディールには柔軟性が不可欠であると考えています。それに対して、ボルトン氏は原理原則を曲げません。おそらくトランプ大統領にはボルトン氏は、「ディールのやり方をまったく理解していない人物」に映っていたに違いありません。

 そもそもトランプ大統領はボルトン氏を大統領補佐官に起用したとき、保守系の米FOXニュースでの同氏のコメントが気に入った、と述べていました。ボルトン氏の強硬姿勢がディールのパーツとして利用価値が高いという直観が働いたのかもしれません。トランプ流ディールは、交渉相手に対する強硬姿勢と対話路線の絶妙な組み合わせです。

 しかし今となっては、ボルトン氏は再選戦略に負の効果をもたらす存在になってしまったのです。

 加えて、ボルトン氏解任に関してトランプ大統領に対する忠誠心の欠如が主たる理由であったと報じる米メディアもあります。キャンプデービットで開催が予定されていたタリバン幹部との「秘密会議」について、メディアに情報を漏らした人物は、実はボルトン氏だというのです。仮にこの報道が真実であれば、トランプ大統領はボルトン氏を忠誠心が全く欠けている「造反者」とみなしたことになります。

ボルトンは外交政策上の「クギ」
 トランプ大統領はボルトン氏を「解任した」と主張していますが、同氏は「辞任した」と反論しています。常に「強いリーダー」を意識している同大統領は、部下から辞任を突き付けられた「弱いリーダー」として有権者、殊に熱狂的な支持者から見られたくないのでしょう。

 さてボルトン氏は、外交政策上の「クギ」の役割を果たしてきました。トランプ大統領にブレーキをかける「制御装置」であったといえるかもしれません。

 クギを刺す助言者がいなくなり、今後トランプ大統領は「トランプらしく」振舞うことができます。例えば、北朝鮮に対して、「ディール最優先」の方向へ舵を切ることができます。ただトランプ大統領のディールの中には、日本に脅威となっている短距離ミサイルは含まれていないでしょう。トランプ大統領と金委員長の間で何らかのディールが成立しても、日本には課題が残る可能性が高いということです。

3. 2019年9月17日 19:07:34 : LFdj7v4TY2 : Wjd2WFhmd1NEbzI=[552] 報告
>>2
海野って三浦瑠麗と同じ米民主党の工作員だ。人の話に割り込んできてトランプ支持が低下しているとか八方塞がりになっているとか大騒ぎしている奴だ。信用しない方がいい。

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