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「さよならテレビ」はテレビ局が抱える“闇”の一端が見える 永田町の裏を読む
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/263030
2019/10/10 日刊ゲンダイ
(東海テレビ公式HPから)
東海テレビ制作の映画「さよならテレビ」の試写を見た。数々のドキュメンタリー作品を世に問うたことで知られる同社の取材班が、なんと、自社の夕方のニュース番組を制作する報道局の現場を2年間にわたって追跡し、2018年の同社開局60周年記念番組として放送。言論機関としてのテレビの危機的な現状を自ら裸になって提示しようという、その蛮勇ともいえる試みが話題になった。それをさらに映像シーンを追加して劇場用の映画として仕立て直したのがこの作品である。
そのニュース番組は視聴率が低迷していて、同時間帯の各局比較でほぼ常時4位。キャスターを交代させ、グルメ系のコーナーが受けがいいと見ればそちらに傾きそうになったり、見た目に面白いだけのいわゆる「絵になる」シーンを多用したりと四苦八苦。報道局長は見学に来た小学生たちに「権力を監視するのが報道の使命だ」と建前を語るが、現実にはそんな青くさいことを言うスタッフはおらず、ただ一人、契約社員として加わっている50歳のフリー記者のSが周囲の反応にめげそうになりながらも「共謀罪」の問題で番組を作って気を吐いている。
「働き方改革」とかで残業が月100時間を超えることは絶対禁止とお達しがあり、サラリーマン社員としてはそれに従わざるを得ないけれども、視聴率を上げるために取材を増やそうとすれば、契約社員や下請け制作会社からの派遣社員にしわ寄せがいくばかり。そういう中で、「Z印」の番組も増えていく。Zは「ぜひもの」、スポンサー企業からの注文通りの「よいしょ番組」である。
このような、テレビのニュース番組の制作現場の悪循環スパイラルともいうべき現実が、生々しく描かれていて、そこにこの作品の価値がある。
テレビ放映を見た同社の重役が「会社のイメージを毀損した」と取材班を激しく非難したそうだが、むべなるかな。とはいえ、長年にわたりテレビ報道の現場で仕事をした経験がある私から見ると、この描き方はまだ甘すぎる。社内取材ゆえの奥歯にモノが挟まったかの表現では、私なら何を指摘しようとしているのか容易に想像がつくけれども、一般の観客にそれが伝わるかどうか。
終わり近くでSが語っているように「テレビ局が抱える闇はもっと深い」のである。ともあれ、映画は来年1月2日から東京・ポレポレ東中野と名古屋・シネマテークでロードショー公開されるので、ぜひご覧下さい。
高野孟 ジャーナリスト
1944年生まれ。「インサイダー」編集長、「ザ・ジャーナル」主幹。02年より早稲田大学客員教授。主な著書に「ジャーナリスティックな地図」(池上彰らと共著)、「沖縄に海兵隊は要らない!」、「いま、なぜ東アジア共同体なのか」(孫崎享らと共著」など。メルマガ「高野孟のザ・ジャーナル」を配信中。
🌟告知解禁【劇場公開決定】🌟#東海テレビドキュメンタリー劇場 第12弾『#さよならテレビ』2020年1月2日(木)より東京 #ポレポレ東中野 & #名古屋シネマテーク にてお正月ロードショー!ほか全国順次公開!!
— 東海テレビドキュメンタリー劇場 (@tokaidocmovie) 2019年9月22日
あいちトリエンナーレでは77分の放送版ですが、約110分の劇場版での公開ですッ!! pic.twitter.com/Zeif8wc4BW
東海テレビのドキュメンタリー、さよならテレビを観た。これは見るべき人に届いて欲しいし、沢山の目に触れて欲しいと思った。自分がその1人になれて良かった。色んな出来事に違和感を感じる人が、その違和感にはっきりと気付けたらな。気付くだけじゃ何も変わらないけど、決してマイナスでは無い https://t.co/8coVdZt3A9
— 26:00 (@fishing0108) 2019年9月29日
さよならテレビ鑑賞。
— ノウスウ (@nousu_u) 2019年9月28日
ドキュメンタリーに定評のある東海テレビの内情を映画としたもの。
愛知全土に激震が走った内容で見るものの倫理が激しく揺さぶられる。#さよならプロポーズ #あいちトリエンナーレ2019
東海テレビ 公共キャンペーン・スポット「いま、テレビの現場から。」
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