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子供の神経発達障害の発症に父親の高齢化が関わると判明
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/771.html
投稿者 中川隆 日時 2020 年 4 月 14 日 12:01:45: 3bF/xW6Ehzs4I koaQ7Jey
 

(回答先: 自分の中に毒を持て―あなたは“常識人間 投稿者 中川隆 日時 2020 年 3 月 01 日 21:22:46)


子供の神経発達障害の発症に父親の高齢化が関わると判明

【精子劣化】父親の加齢精子、子の神経発達障害発症に影響か 東北大研究
https://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1586788058/


1樽悶 ★2020/04/13(月)
■世界600万人の疫学調査で、子の神経発達障害の発症に父親の高齢化が関わると判明

東北大学は4月9日、マウスを用いた実験によって、遺伝子の働きを制御するいくつかのエピゲノムマーカー(ヒストンタンパク質メチル化修飾等の量)は、精子形成過程において、加齢に伴い大きく変化することを見出したと発表した。これは、同大大学院医学系研究科発生発達神経科学分野の舘花美沙子博士課程大学院生、大隅典子教授らの研究グループによるもの。研究成果は、「PLOS ONE」に掲載されている。

近年、自閉スペクトラム症、注意欠陥多動性障害、学習障害等の神経発達障害が増加し、社会的に大きな影響を与えている。その発症メカニズムは未だ不明な点が多く、診断法や治療法の開発は喫緊の課題だ。発症の背景には、遺伝的要因だけでなく、母体の薬物への暴露や周産期の感染等の環境要因も知られているが、最近では、世界約600万人の疫学調査から、神経発達障害の発症に父親の高齢化が関わることが明らかとなった。

同研究科では、モデルマウスを用いて神経発達障害の発症メカニズムに関する基礎医学研究を展開し、統合失調症のような行動異常発症の発症について、発達の過程の重要な時期(臨界期)を明らかにし、母マウスの脂質栄養バランスの乱れが仔マウスの不安様行動の異常を引き起こすことを報告してきた。マウスを用いた実験から、父親の加齢が神経発達障害の遺伝的リスクの交絡因子となっていることについても世界に先駆けて報告している。しかし、父親の加齢がどのように精子の形成過程に影響するのかについては、その分子機構の詳細は不明のままだった。

■マウスの精子形成過程でエピゲノムマーカーの量が加齢に伴い変化することを発見

本研究では、まず月齢3か月の若い雄マウスにおいてマウス精巣の免疫組織化学的解析を行い、12段階の精子形成過程における主要なエピゲノムマーカー8種をカタログ化した。次に、月齢12か月以上の加齢したマウスの精巣について同様の解析を行い、イメージング定量技術を用いてこれら8種のエピゲノムマーカーの量を比較した。その結果、いくつかのエピゲノムマーカーは精子形成過程において加齢に伴い大きく変化することを見出した。

一般に、ヒストンタンパク質は最終的に出来上がった精子にはわずかしか持ち込まれないが、「H3K79me3」など一部の修飾ヒストンは残存することが知られている。H3K79me3は、ヒトやマウスを含めた哺乳動物において、遺伝子のスイッチをオンにすると考えられているヒストン修飾である。研究チームはすでに、精子におけるH3K79me3の量と仔マウスの音声コミュニケーション異常との間には相関性があることを見出しており、この知見に関して、仔マウスの神経発達「予測マーカー」として特許化している。

本研究で得られた、父親の加齢が精子形成過程のエピゲノムに影響を与えるという新たなマウスにおける知見は、ヒトにおいても父親の加齢が次世代の神経発達に影響を与える可能性について警鐘を鳴らすものであるといえる。今後、加齢によるエピゲノム変化を回復させるような薬剤を同定することにより、生殖補助医療と組み合わせて神経発達障害の発症リスクを低下させるような方法の開発に結びつく可能性がある。「本研究で得られた知見を発展させることで、神経発達障害のみならず、父親の高齢化により誘発される次世代の疾患を防ぐための新しい治療法の開発が進むことも期待される」と、研究グループは述べている。(QLifePro編集部)

2020年04月10日 PM12:00
http://www.qlifepro.com/news/20200410/male-germline-cells.html
http://www.qlifepro.com/wp-content/uploads/2020/04/10-05.png

https://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1586788058/  

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コメント
1. 中川隆[-8472] koaQ7Jey 2021年1月08日 13:35:10 : BBvn1aJu7g : Q0NCdzYvcHFWaWM=[11] 報告
加齢した父親の精子が子どもの神経発達障害に影響する、東北大が確認
2021/01/07
著者:波留久泉
https://news.mynavi.jp/article/20210107-1625819/


東北大学は1月4日、父親の加齢が子どもの神経発達障害様行動異常の原因となりうること、またその原因となる分子病態基盤として、神経分化を制御するタンパク質「REST/NRSF」が関与し、加齢した父親の精子の非遺伝的要因が子どもに影響することを発見したと発表した。

同成果は、同大学大学院 医学系研究科・発生発達神経科学分野の大隅典子教授、東北大 加齢医学研究所 医用細胞資源センターの松居靖久教授、東京農業大学 応用生物科学部 バイオサイエンス学科 動物発生工学研究室の河野友宏教授、愛知県医療療育総合センター 発達障害研究所 障害モデル研究部の吉崎嘉一研究員らの共同研究チームによるもの。詳細は、「EMBO Reports」にオンライン掲載された。

将来の健康や特定の疾患へのかかりやすさなどは、胎児期や生後早期の環境に強く影響を受けると考えられている。これまでは、主に母体の栄養状態や薬物摂取など、母親側からの影響が注目されてきた。しかし近年になって、父親からの影響にも注目が集まりつつあるという。実際にヒトを対象とした疫学調査により、子どもの自閉症スペクトラム障害などの精神発達障害のリスクに関して、母親よりも父親の加齢が大きく関わることが世界各国で報告されるようになってきている。

加齢に伴い精子における「de novo突然変異」の蓄積および遺伝子発現を制御する「DNAメチル化」の異常が示唆されている。de novo突然変異とは両親兄弟には認められず、患者のみに認められる遺伝子変異のことで、親の生殖細胞形成の過程で生じることが多い。一方のDNAメチル化とは、DNAの特定の塩基が修飾(メチル基の付加)されることで、一般的には遺伝子のスイッチがオフになると考えられている。しかし現在までのところ、加齢に伴う精子のde novo突然変異の蓄積とDNAメチル化の異常の正確な分子メカニズムは不明だった。

共同研究チームは今回の研究において、12か月齢以上(加齢)の父親マウスから生まれた仔マウスは、母仔間の音声コミュニケーションである超音波発声の頻度低下や鳴き方の単調化といった神経発達障害様行動異常を示すことを明らかにした。


父マウスの加齢に伴う精子のDNA低メチル化は仔マウスのコミュニケーション障害の原因となりうる。父マウスの加齢に伴う精子のDNA 低メチル化は仔マウスのコミュニケーション障害の原因となりうる (出所:東北大プレスリリースPDF)


次に、加齢マウスの精子を用いた全ゲノム網羅的メチル化解析が実施され、その結果として96か所のDNA低メチル化領域が同定された。さらに、このDNAメチル化領域の配列も解析された。すると、神経分化を制御することが知られるタンパク質のREST/NRSF(レスト/エヌアールエスエフ)の結合配列が、高頻度に存在することが発見された。


加齢父マウスの精子の低メチル化および加齢父由来仔マウス胎仔脳発現遺伝子制御において、REST/NRSFは共通分子基盤として機能する。全ゲノム網羅的メチル化解析により、加齢マウスの精子ゲノムには高頻度にDNA低メチル化領域が検出され、その多くに神経分化制御因子REST/NRSF 結合モチーフが含まれることが見出された (出所:東北大プレスリリースPDF)

続いて、神経発生が盛んになる胎生期の脳における網羅的遺伝子発現解析が実施され、その結果、加齢父マウス由来の胎仔脳では、自閉症関連遺伝子群の活性が強く、神経発生後期に発現すべき遺伝子群が前倒しで働いていることが発見された。加齢父マウス由来の胎仔脳では、REST/NRSFの標的遺伝子が高発現していることも見出された。

さらに、精子のDNA低メチル化が仔マウスに影響する可能性について検証するため、薬剤投与により若齢父マウスにDNA低メチル化を誘導し、生まれた仔マウスを解析。すると、超音波発声の頻度が低下し、鳴き方のパターンも単調化することが再現されたのである。

以上より、父マウスの加齢による仔マウスの行動異常には精子のDNA低メチル化が関与しており、その分子メカニズムとして、REST/NRSFを介した神経発生異常による可能性が示唆されたとした。


父親マウスの高齢化に伴う精子のDNA低メチル化は仔マウスの発達障害様行動異常の原因であり、その分子メカニズムとして、精子および仔マウス神経発生の共通分子基盤としてREST/NRSFが関与することが、今回の研究により、見出された (出所:東北大プレスリリースPDF)

今回の研究では、父親の加齢による子どもの神経発達障害の分子メカニズムについて、精子のDNAの低メチル化が関与することが見出された。このことより、今後、加齢によるDNAの低メチル化やその次世代への影響を防ぐことにより、神経発達障害の予防や治療法の開発が進むことが期待されるとした。

https://news.mynavi.jp/article/20210107-1625819/

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