★阿修羅♪ > 近代史4 > 837.html
 ★阿修羅♪
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
言語の起源
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/837.html
投稿者 中川隆 日時 2020 年 4 月 28 日 10:26:44: 3bF/xW6Ehzs4I koaQ7Jey
 

(回答先: 民主主義の起源 投稿者 中川隆 日時 2020 年 4 月 24 日 10:43:26)


言語の起源


2020年04月28日
人類の「言語の起源」は2500万年以上前までさかのぼれるかもしれない
https://gigazine.net/news/20200428-human-language-origin-25-milion/


ヒトと類人猿でしか発見されなかった言語に関する神経回路がサルでも発見されたことから、ヒトの言語の起源が従来の説よりも2000万年もさかのぼる「現代からおよそ2500万年前」までさかのぼれる可能性を、ニューカッスル大学の研究チームが示唆しました。

Primate auditory prototype in the evolution of the arcuate fasciculus | Nature Neuroscience
https://www.nature.com/articles/s41593-020-0623-9/metrics

Scientists make a spectacular discovery about the origin of language in the brain
https://www.inverse.com/science/human-language-pathway-at-least-25-million-years-old

Controversial Discovery Says Origins of Human Language Existed 25 Million Years Ago
https://www.sciencealert.com/controversial-discovery-in-monkeys-pushes-the-origin-of-human-language-back-25-million-years

他の動物に比べて、ヒトの脳は言語によるコミュニケーションに特異的に適応しています。しかし、「発話をしながら相手の話を聞き、互いに意思疎通を行う」という能力を進化の過程でどうやって獲得したかははっきりとわかっていません。

by Ray in Manila

一般的に類人猿(ape)に分類されるチンパンジーの脳には、ヒトと似たような言語回路があるということが明らかになっていて、前頭前皮質と側頭葉にまたがっている弓状束と呼ばれる神経経路が言語に大きく関与しているとされています。

以下の図で色がついている神経線維の束が弓状束。



類人猿を含まないサル(monkey)の脳には言語回路に相当するものが見つかっていなかったため、「サルがヒトや類人猿のような言語能力を持つのか」は議論の的になっており、ヒトが言語能力を獲得したのは類人猿に進化して以降だ」という説も根強く唱えられていました。一方で、ヒトほど複雑に情報を処理できるわけではありませんが、ニホンザルは食べ物やアイデンティティ、危険についての情報伝達を発声で可能にしていることがわかっています。

ニューカッスル大学の比較神経心理学者であるクリス・ペトコフ教授が率いる研究チームは、「サルの脳に言語回路が見つからないのは、探すべき脳の領域を間違っているからだ」と考え、ヒト・類人猿・サルの脳を核磁気共鳴画像法(MRI)で検査したデータを比較。その結果、人類や類人猿の弓状束に相当する神経回路が、サルの脳の聴覚野に見つかったと報告しています。

研究チームは、サルの聴覚野にある弓状束が類人猿やヒトの持つ言語回路のプロトタイプである可能性を指摘しています。これまでの研究で、およそ2500万年前に類人猿がサルから進化し、およそ500万年前にヒトが類人猿から進化したといわれています。サルにも言語に関する神経回路が見つかったことで、ヒトの言語の起源は500万年前の類人猿からではなく、2500万年以上前のサルだった頃にあった可能性があるというわけです。



ペトコフ教授は「サルの聴覚系にも、ヒトと同じような言語回路が隠れていることに驚きました。長い間行方不明になっていた祖先の新しい化石を見つけたようなものです」とコメント。加えて、脳卒中や脳挫傷などによって言語能力に支障が出た患者でも、前頭前皮質と側頭葉だけでなく、聴覚野にも視野を広げることで言語能力の回復を狙うことができる可能性も示しました。

ただし、ペトコフ教授自身も「非常に物議を醸している」と認めており、今後もサルの脳を解析することで、サルとヒトのミッシングリンクをどれだけ追跡できるかが重要だと述べています。

https://gigazine.net/news/20200428-human-language-origin-25-milion/  

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
1. 2020年10月23日 13:16:50 : BRDLYly4u6 : eHhGNHZRMlFLc3M=[19] 報告

2020年10月23日
「言語を操る能力」は約3000万年前のサルとの共通祖先までさかのぼることが可能
https://gigazine.net/news/20201023-language-evolution/

人間を他の動物から区別する最大の特長として、しばしば「言語を操ること」が挙げられます。言語を理解できる能力がどのように進化してきたかという歴史はほとんど解明されていませんが、ウォーリック大学が2020年10月21日に公開した論文では、その能力がサルや類人猿との共通祖先に起源を持ち、3000万〜4000万年前までさかのぼると発表されました。

Nonadjacent dependency processing in monkeys, apes, and humans | Science Advances
https://advances.sciencemag.org/content/6/43/eabb0725

UZH -Cognitive Elements of Language
https://www.media.uzh.ch/en/Press-Releases/2020/language-evolution.html

Building blocks of language evolved 30-40 million years ago
https://phys.org/news/2020-10-blocks-language-evolved-million.html

人類が言語を操ることができるのは、複雑な発音を行う能力だけではなく、他の種が行わない「複雑な単語の組み合わせ」を行い、それを理解する能力に基づいています。ウォーリック大学のサイモン・タウンセンド教授が率いる研究では、文中の単語同士の関係を理解する能力である「非隣接依存性処理」について、人間とチンパンジーなどを比較しながら分析しています。


「非隣接依存」とは、隣り合っていない単語同士の関係を読み解く能力のこと。例えば、日本語で「イヌはネコに引っかかれて逃げた」と言う場合、「逃げる」という動作は「ネコ」という単語に続いているものの、動作の主は文の中で距離が遠い「イヌ」によるものです。このように、離れたフレーズの関係を処理できる能力は人間特有であると考えられています。

同研究に携わったチューリッヒ大学のスチュアート・ワトソン博士は、この研究について「ほとんどの動物はコミュニケーションシステムにおいて非隣接依存の処理を行いませんが、彼らがどれだけその非隣接依存について理解可能なのかを知りたかったのです」と説明しています。


研究では、単語ではなく無意味な音で構成される一連の「人工文法」を作成することで、共通の言語を共有していない動物たちの「音の関係を処理する能力」について調べるアプローチが行われました。実験は、コモンマーモセット(ブラジルのサル)、チンパンジー、そして人間を対象に実施されています。

実験対象のヒトやサルはまず、特定の音が他の特定の音に続くという法則を教えられます。例えば、「B」の音は必ず「A」の音に続くようなルールを把握し、Aの次に「X」の音が挟まれる場合でも「B」の音がその後に続くということを理解します。これは、まず主語があったら必ず述語が後に続くはず、と予測されるような人類の言語のルールと一致します。

その後の段階では、研究者たちは既にヒトやサルが学んだ法則に反する音の組みあわせを演奏しました。このとき、コモンマーモセットとチンパンジーは「これまでの2倍ほどの長さの間、音の出るスピーカーを見る」というような行動の変化を見せました。研究者はこれを、「文法上の誤り」に気づいたことによる「驚き」の兆候であると述べています。


研究の結果、3つの種すべてが隣接依存、非隣接依存どちらの音の関係も容易に処理できることを発見できたと結論づけられています。したがって、言語を操る能力の根幹にあるこの「非隣接依存性処理」は、霊長類に広く行き渡っているものだと考えられ、タウンゼント教授は「これは、言語の重要な特徴が霊長類の祖先にすでに存在し、言語自体の進化より前となる3000万年〜4000万年までさかのぼって存在を認めることができる発見です」と研究の重要さを強調しています。

https://gigazine.net/news/20201023-language-evolution/

▲上へ      ★阿修羅♪ > 近代史4掲示板 次へ  前へ

  拍手はせず、拍手一覧を見る

フォローアップ:


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法

▲上へ      ★阿修羅♪ > 近代史4掲示板 次へ  前へ

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。
 
▲上へ       
★阿修羅♪  
近代史4掲示板  
次へ