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世界同時株安では何から暴落が始まるか
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投稿者 中川隆 日時 2022 年 1 月 22 日 22:57:39: 3bF/xW6Ehzs4I koaQ7Jey
 

(回答先: 世界的インフレは株価暴落を引き起こす 2022年株式市場見通し 投稿者 中川隆 日時 2021 年 11 月 24 日 09:46:28)

世界同時株安では何から暴落が始まるか


2018年の世界同時株安では何から順番に暴落したかを振り返る
2022年1月22日 GLOBALMACRORESEARCH
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/19017


アメリカで物価高騰が止まらず、Fed(連邦準備制度)はインフレを抑えるまで急速な利上げを余儀なくされている。

金融市場、今年5回以上の利上げを織り込み始める 株式市場は風前の灯火
だがインフレが止まるより先に株価が利上げに耐えられず暴落することはもはや既定路線だということは、これまで述べてきた通りである。

しかし株価暴落と言ってもすべてのものが同時に暴落を始めるわけではないということをここでは繰り返している。一般的に高リスクの資産から先に下落を開始し、米国株の主要銘柄は最後まで下落しないことが多い。

そこでこの記事では2018年の相場が実際にどのようなチャートになっていたか、もう一度確認してみたいと思う。

米国株の値動き

まずは基準となる米国株価指数S&P 500のチャートから掲載しよう。これが世界の株式市場の中心であり、メインのチャートである。


当時、下落は2回あった。1月に始まった下落では最後まで落ちきらず、一度株価は回復したが、10月に2度目の下落があり今度は最後まで行った。

世界同時株安を予想できた理由と株価下落の原因 (2018/10/28)
S&P 500は米国の主要株価指数であり、主に大型株で構成される。これを米国の小型株指数であるRussell 2000の値動きと比べてみよう。


1月の下落から一度回復しているところまでは同じである。しかしよく見て欲しいのだが、2回目の下落の開始は10月ではなく1ヶ月早い9月となっている。

覚えている読者もいるだろうが、筆者は当時このRussell 2000(小型株)の動きに着目して、S&P 500(大型株)の下落のタイミングを予想した。

遂に米国株にも減速の兆し (2018/10/8)
1ヶ月の時間差は投資家に逃げるチャンスを与えてくれるわけである。逆に言えば空売りをする投資家にとっては先に空売りするべきは小型株だということになる。それで以下の記事ではRussell 2000を空売り対象に入れてある。

2022年のスタグフレーションに投資する方法
では、この記事で同じく空売り対象に入れたジャンク債はどうだろうか。ジャンク債ETFのチャートは次のようになっている。


2018年は秋になるのを待たずに一貫して下落となっている。ジャンク債には利回りがあるので実際のパフォーマンスはこれよりも上向きだが、それでも秋まで上がり続けた大型株を空売りするよりはよほど安全な空売り対象だろう。空売り開始が多少早くともそれほど損をしないからである。

日本株と欧州株

米国市場は以上である。では日本と欧州はどうだろうか。まずは日経平均のチャートを掲載しよう。


9月の最後の一噴きがなければ2018年を通して下落というところだろうか。不自然な噴き上がりであり、それ自体がバブルの終わりを象徴していたのだが、金融市場にはこういう動きがあるものである。騙されてそこで空売りを手仕舞った人は災難だっただろう。

当時、筆者は淡々と空売りを続けていた。

バブルの頂点で日経平均は上昇、空売りを淡々と継続 (2018/9/20)
重要なのは大局を見失わないことである。そうでなければ短期的な値動きに惑わされてしまう。

一方でドイツの株価指数であるDAXは、日経平均の最後の一噴きがないバージョンのようになっている。


年間通しての下落である。空売りしていても安心だろう。これらの値動きから学べることは、バブル崩壊前に下落する指数は複数に分散して空売りしておくと、短期的なイレギュラーに左右されずに利益を上げられるということだろうか。当時の日経平均のような値動きが別のケースでは他の銘柄に起きないとも限らない。

結論

この記事は以下の記事の補足である。

2022年のスタグフレーションに投資する方法
バブル崩壊前夜には金融市場は実際にどういう値動きをするのかは、このように具体例を見ながらの方が理解しやすいだろう。これを踏まえて上記の記事を読んでもらいたい。

というか、ここ数日の間に金融市場の値動きが2018年の状況に似てきたのではないか。Russell 2000の現在のチャートなどかなりまずい気がするのだがどうだろうか。

https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/19017  

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コメント
1. 2022年1月22日 23:01:25 : gvzhHLCIJk : UHpUNU1VdlBsRjY=[1] 報告
2022年のスタグフレーションに投資する方法
2022年1月20日 GLOBALMACRORESEARCH
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/18949

年始から著名投資家の相場観の紹介に忙しかったため、なかなか書けていなかったが、2022年の投資戦略について包括的に書いてみよう。

インフレと景気後退の合わせ技

2022年のテーマはスタグフレーションである。

スタグフレーションとはインフレと景気後退が同時に来ることである。物価は需要と供給に左右されるが、景気が後退すると通常需要も後退するため、物価押し下げの要因となることが多い。つまりはデフレである。

ここ数十年の間、経済のテーマはデフレと景気後退だった。インフレが起こることはなかった。だがデフレにあぐらをかいて、どんなに紙幣を印刷してもインフレにはならないと高をくくって紙幣をばら撒き続けた結果、アメリカでは前年比7.1%の物価高騰が起こっており、しかも収拾の目処は立っていない。

コロナ蔓延でもインフレ止まらず、12月米物価上昇率は7.1%
リフレ派の似非経済学者たちにインフレは良いものだと教えられてきた多くの人々は、スーパーの食料品の値段が上がり始めてようやく、インフレとはものが同じ値段で買えないことだという事実に気づいたようである。面白い話ではないか。政府やマスコミの言うことを信じるからそういうことになるのである。

ハイエク: インフレ主義は非科学的迷信
結果として中央銀行は金融緩和の撤回、そして金融引き締めを強いられている。しかし利上げを行うとインフレが抑制されるより先に株価が暴落するということは、以下の記事を読んだ人には確実に思える話だろう。

金融市場、今年5回以上の利上げを織り込み始める 株式市場は風前の灯火
インフレ対策とは違うスタグフレーション対策

このままでは物価高騰は止まらず、先に景気後退が来そうである。景気後退にもかかわらず物価上昇が収まっていない状態、つまりスタグフレーションは、著名投資家やここの読者には2022年のメインシナリオである。債券投資家のジェフリー・ガンドラック氏などは半年以上前からこの状況を的確に予想していた。

ガンドラック氏: インフレが後退するなら景気も後退 金価格高騰へ (2021/6/14)
今後の経済動向を予想するのは簡単である。それはスタグフレーションである。

しかし投資家にとってはややこしい問題が待ち構えている。スタグフレーションに賭ける投資は、インフレに賭ける投資よりも複雑だということである。

単にインフレに賭けるだけならば、ゴールドやシルバー、原油や大豆やコーンなどを買えば良い。暗号通貨も上がり続けるかもしれない。物価が上がるのだから、ものを買えば良いのである。金融市場で売買できるこうした商品はコモディティと呼ばれている。

事実、コモディティ銘柄はインフレを織り込んで1年半前から上昇してきた。ここではそうした動きを最初から報じ続けている。

金融市場にインフレの兆し: 金、原油、穀物価格が高騰 (2020/10/14)
例えば原油価格は次のように推移している。


だが2022年、金融引き締めは経済成長を殺してしまうだろう。そうなれば株価は暴落し、それはこうしたコモディティ価格にもマイナスに働く。リーマン・ショック時に金価格が暴落していることを思い出したい。

リーマンショックで急落した金価格、上昇した米国債
スタグフレーション相場では、単にコモディティ銘柄を買うだけでは駄目なのである。

スタグフレーションへの賭け方

では投資家はどうすれば良いだろうか?

まずはスタグフレーションとはそもそも何であるかを思い出したい。まず名目経済成長率とはインフレ率と実質経済成長率の和である。

名目経済成長率 = インフレ率 + 実質経済成長率
スタグフレーションとは、この内インフレ率はそれほど下がらないが、実質経済成長率が下がってしまう状態のことである。結果として名目経済成長率は必ずしも下がるわけではない。

この名目と実質ということが重要である。例えば株価はインフレを差し引きしていないので名目の数字であり、(銘柄にもよるが)インフレはプラスに働くものの実質経済成長率の減少はマイナスに働く。

この状況で株式という資産クラスが微妙なのは、インフレというプラス要因と実質経済成長率減少というマイナス要因の両方の影響を受けるからである。グロース株など銘柄によってはインフレもマイナス影響となり、そうしたものはむしろ空売り対象だろう。著名投資家も手を引き始めている。

ドラッケンミラー氏、やはりインフレ懸念でハイテク株を利益確定
ジョージ・ソロス氏、インフレトレードを継続 ハイテク株は一部利益確定


そこで、投資家は「名目の成長率からインフレを差し引いたものが下落する」ことに賭ける必要があることが分かる。

名目のものとは、例えば株式である。

一方でインフレに連動するものには金属やエネルギー資源、農作物などのコモディティ銘柄がある。

ここまで言えば多くの読者には分かるのではないか。株式を空売りして、同額のコモディティを買うのである。そうすれば「名目からインフレを差し引いた、実質的な価格減少に賭けるポジション」が出来上がる。それこそがスタグフレーショントレードである。

スタグフレーションで空売りすべきもの

しかし株式と言っても様々な種類がある。2018年の世界同時株安からの読者は実体験として覚えているだろうが、株価暴落と言ってもすべての銘柄が同時に下落を始めるわけではない。

2018年の例ではまず中国株などの新興国株が下落し、次に日本やヨーロッパなどの株式が下落し、米国株が下落した。

同じ国の株式市場でも株価指数に採用されている大型株が下落するのは最後で、日本のマザーズやアメリカならRussell 2000など小型株指数から先に下落する。詳細は当時の記事を読んでもらいたい。

遂に米国株にも減速の兆し (2018/10/8)
世界同時株安を予想できた理由と株価下落の原因 (2018/10/28)


また、ガンドラック氏は大型株より先に下落するものとしてジャンク債を挙げており、金利上昇に耐えられない銘柄としては随一のものであるので、筆者もお勧めしている。

ガンドラック氏: 株価急落のタイミングはジャンク債が教えてくれる
ジャンク債の空売りは安全なヘッジになるか
こうした階層構造をランク分けすると次のようになるだろうか。

ランク1: S&P 500など
ランク2: Russell 2000、日本株、欧州株、ジャンク債など
ランク3: 日本や欧州の小型株、新興国株など

現状、ランク1はまだ上昇基調であり、ランク2は横ばい、ランク3は下落済みという感じである。

2018年の例ではランク2はランク1が下落する相場の最後まで上がらずに横ばいを続けたケースが多かった。日本株については最後に一瞬だけ上がったのでそういう可能性もあると考えるべきだが、ランク2の中で分散して空売りしておけばリスクは大きくないだろう。

バブルの頂点で日経平均は上昇、空売りを淡々と継続 (2018/9/20)
スタグフレーションで買うべきもの

一方で同額買うべきものはコモディティである。あるいは株式の中でもコモディティを産出する銘柄についてはコモディティ扱いしても良い。小型株指数とのロングショート(買いと空売りの組み合わせ)はまさにスタグフレーショントレードである。

具体的にはどうだろうか。筆者はそろそろゴールドに手を出して良いと考えている。(しかし上記の空売りと組み合わせたスタグフレーショントレードとしてである。)


ゴールドはこれまでコモディティの中では売られてきた方である。これは利上げがゴールドにマイナスだったからだが、現状の利上げペースではインフレを止められないということがはっきりしてきた今はゴールドに風が向き始めているだろう。

また、現在のインフレのもう1つの原因は脱炭素政策である。化石燃料の供給を強制的に減らしたために化石燃料が高騰している。

サマーズ氏: エネルギー価格を高騰させる脱炭素政策は健全ではない


脱炭素に取り憑かれたフランスなどは天然ガスの高騰に現金給付で対応してまさに火に油を注いでいる。

フランス、インフレ対策で現金給付へ


彼らはどうしても化石燃料を使いたくないため、ヨーロッパでは原子力発電に予算が組まれるなど原発が再注目されている。

原油や天然ガスに直接賭けるのも悪くはないが、天然ガスや原子力などの関連株式銘柄に割安なものがまだ残っている。

そして最後に紹介するのが農作物である。今回のインフレの問題は1970年代以来の大問題だが、農作物にはまだ10年来の高値さえ越えていないものが山ほどある。

例えばとうもろこしである。


他には大豆もある。


とうもろこしと大豆はバイオエタノールの原料となるためエネルギー価格高騰と連動する。

連動しないものとしては、小麦などはまだまだ安いだろう。


また、コモディティでも中国バブル崩壊の影響が大きいものは避けるべきだろう。中国の影響の少ないコモディティと大きいコモディティでロングショートを行うことも出来る。中国については詳細は別の記事に譲りたい。

サマーズ氏: 中国恒大集団のデフォルト危機は日本のバブル崩壊と同じで極めて深刻
恒大集団倒産と中国不動産バブル崩壊で空売りすべき銘柄リスト

結論

以上、買いと空売りを組み合わせたスタグフレーショントレードを紹介した。まとめると、買うべき銘柄は以下のものである。

ゴールド
エネルギー資源や関連銘柄の安いもの
とうもろこしや大豆、小麦など農作物


空売りすべき銘柄は以下のものである。

米国小型株指数
日本株やヨーロッパ株
ジャンク債
中国関連コモディティ

このように、スタグフレーショントレードはインフレトレードよりもよほど難しく、しかもここ何十年もスタグフレーションは起こったことがないため、経験ある投資家は世界にもほとんどいないだろう。

また、物価水準に基づいたトレードの第一のものは米国債のトレードであり、筆者の第一のポジションもそれであることは、もう一度述べておきたい。以下の記事で詳しく説明している。

長期金利とテーパリングの関係、今後の推移予想
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/15210


https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/18949

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