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ハプログループ Q (Y染色体)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%97Q_(Y%E6%9F%93%E8%89%B2%E4%BD%93)
ハプログループ Q (Y染色体)
推定発生時期 17,000-22,000年前 または31,400年前
推定発生地 西南アジア
親系統 P
定義づけられる変異 M242, P36.2, MEH2
高頻度民族・地域
南北アメリカ先住民、ケット人、セリクプ人、ユカギール人等
ハプログループQ (Y染色体)(Haplogroup Q (Y-DNA))は、分子人類学において人類の父系を示すY染色体ハプログループ(型集団)の分類で、「M242, P36.2, MEH2」のSNPの変異によって定義されるグループである。
アメリカ先住民の Y 染色体ハプログループのほとんどはQ系統が占める。
Q はイラン付近で17000-22000年前または31,400年前に発生したと考えられ、その後中央アジア、アルタイ山脈北辺を通り、北シベリアのステップでマンモスなど大型哺乳類を狩りながら移動し、アメリカ大陸に移住していったと思われる。
Q のホームランドに近いアフガニスタンのパシュトゥーン人では Q*が16%観察され、中央シベリアのケット人でQ系統が90%以上を占めるなど、道中に足跡を残してはいるが、ユーラシア大陸では総じて低頻度である。
しかしアメリカ大陸(先住民)において大いに繁栄している。
アメリカ先住民にはその他 C2,R1 なども見られるが、Q系統が圧倒的である。
日本人には1%以下のごく低頻度で観察されている。
高頻度地域
アメリカ大陸
南アメリカの先住民:91%
北アメリカの先住民:77.2%
ユーラシア大陸
ケット人:93.7%
セリクプ人:66.4%
トゥバ人:38%
ユカギール人:31%
中国北部の約3000年前の周時代の人骨から59%の高頻度で発見されている。
下位系統
太字は高頻度で観察される集団。傾字は関連する語族。
Q (M242)
Q* インド,パキスタンに低頻度. アフガニスタンのパシュトーン人の16%(Q-M242 xMEH2, xM378).
Q1 (P36.2, L232/S432, L273 y L274)
Q1* イランに低頻度.
Q1a (MEH2, L472, L474 y L528)
MEH2* 4.000-5.500年前のグリーンランドのen:Saqqaq, コリャークの約10%.
Q1a1 (F1096, F1215, F1251, F3243)
Q1a1a (NWT01/F746) グリーンランドのイヌイットで46%.イヌイットで最もよく見られる型。エスキモー・アレウト語族
Q1a1a1 (M120, M265/N14) (旧 Q1) 日本人、漢民族、回族、朝鮮民族、モンゴル人、ウイグル、サラール族、チベット人、ブータン、ナシ族、モン族 (Hmong)、キン族、ムルット族など、中央アジア・東アジア・東南アジアに広く分布する。
Q1a1b (M25, M143) (旧 Q2) イラン、レバノン、トルコ、シベリアとモンゴルでもみられる
Q1a2 (M346, L56, L57) (旧 Q6 y Q4) インド、チベット人、パキスタン、サウジアラビア、UAEで僅かにみられる。 ハンティ人、カザフ人にもみられる。
Q1a2a (L53, L55, L213)
L53*: アルタイ地域北部、モンゴル
Q1a2a1 (L54): アメリカ先住民とヨーロッパ、北アジア[26]. アメリンド大語族、デネ・エニセイ語族
L54*: アメリカ先住民においてQ-M3に次いで高頻度.
Q1a2a1a (CTS11969)
M1107/CTS3814
Q1a2a1a1 (M3/DYS199, L341.2) (旧 Q3) アメリカ先住民で高頻度。15000年前に誕生。チュクチ族、シベリアンエスキモー、コリヤークでもみられる。
Q1a2a1a2 (L804): ヨーロッパ (ゲルマン系)
Q1a2a1b (Z780) アメリカ先住民
Q1a2a1c (L330, L334) ケット人、セリクプ人。ヨーロッパ、アルタイ地域南部、モンゴルでもみられる。 エニセイ語族
Q1a2b (Y2659)
L940: ヨーロッパ、中央アジア、ロシアなど
L527 ヨーロッパ
Z5902: スリランカ
Q1a2c (M323) (旧 Q5, Q6, Q4, Q1a6) イエメンのユダヤ人に15%[33]
P89.1 北米先住民に僅かにみられる
ss4bp (旧 Q5, Q7) インド
Q1b (L275) 中央アジア、アフガニスタン、南アジア、東欧、中央タタール人
Q1b1 (M378) ハザーラ人、ウイグル人、[35] イラン、ユダヤ人。
言語分布との関係
ハプログループQ が高頻度であるのはアメリカ先住民諸語、古シベリア諸語、エニセイ語族の分布域である。
これらの言語は抱合語で能格言語的特徴をもつ。
すなわちハプログループQの集団は元来から抱合語、能格言語の言語を話していたことが推測できる。
また、周時代の中国からも高頻度で観察されていることから、ハプログループQが古代中国語の担い手であったことも想定され、シナ・チベット語族とナ・デネ語族の近縁性が示唆されていることも注目される。
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