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米ペンシルバニア大学の研究で新型コロナウイルスが人間の重要な免疫細胞を「エイズ同様に消滅させている」と結論付けられる
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/269.html
投稿者 中川隆 日時 2020 年 8 月 18 日 11:39:40: 3bF/xW6Ehzs4I koaQ7Jey
 

「Covid-19 は HIV」:米ペンシルバニア大学の研究で新型コロナウイルスが人間の重要な免疫細胞を「エイズ同様に消滅させている」と結論付けられる
投稿日:2020年6月28日 更新日:2020年8月15日
https://indeep.jp/how-novel-coronavirus-destruct-humsn-immune-system/


新型コロナウイルスはHIVと同様であると結論付けられる
今回は冒頭の米ニューヨークタイムズの記事をご紹介します。

内容としては、

「新型コロナウイルスは、HIV のようにヒトの免疫細胞を《消失》させる」

ということが確定的になったことについてです。

この「新型コロナウイルスが免疫細胞を攻撃する」というについては、ずいぶんと以前からわかり始めていまして、たとえば、4月の以下の記事では、上海とニューヨークの研究者チームによっっておこなわれた研究で、新型コロナウイルスが、 T細胞(人の重要な免疫システムを司る)を破壊することが判明したことをご紹介しています。

[衝撃] 新型コロナウイルスは「人間の免疫機能の中心であるT細胞を攻撃」し、免疫系を完全に破壊する「HIV / エイズウイルスと同じ特徴を持っている」ことが米中の研究者により確認される
In Deep 2020/04/13

それまで、新型コロナウイルスは、風邪やインフルエンザなどと比較されるような呼吸器感染症的なイメージが強かったのですが、この頃すでに、

「実際には、新型コロナウイルスは、呼吸器感染症よりエイズに近い」

ということが判明しつつありました。

また、以下の記事では、このウイルスが「どのように免疫系を攻撃するか」というメカニズムが、中国の科学者たちによって判明してきたことを取り上げました。

新型コロナと HIV は「ほぼ完全な兄弟」であることが判明。双方のウイルスが「人間の免疫細胞を破壊するメカニズム」において同じであることが見出される
In Deep 2020/05/27

新型コロナウイルスというのは、風邪ではなく、「飛沫感染するエイズ」だと考えるほうが妥当だということが、ずいぶん以前からわかっていたのです。

これらのことを知った時には、三波伸介さんの決め台詞である「びっくりしたなあ、もう」という言葉をよく呟いていましたけれど(写真はいらないからね)、次第にこのウイルスのさまざまな特異性にも慣れてきまして、「そういうもんなんだな」と考えられるようになっています。

今回ご紹介させていただくニューヨークタイムズの記事は、「新型コロナウイルスが HIV と同じ特性を持つ」ことが決定的になったということと共に、

「なぜ、子どもは感染しても、ほとんど発症しないか」

という理由がわかってきたということにふれていることもあり、ご紹介しようと思いました。

そのメカニズムの根本は、免疫細胞の T細胞を作り出す「胸腺」という部位の働きにあるようです。

簡単に書きますと、「子どもが新型コロナウイルスに感染しても、ほとんど発症しない理由」、「高齢者が重症化しやすい理由」は、以下のようになります。

新型コロナウイルスが子どもが発症せず、高齢者で重症化する理由

・子ども(あるいは若い世代)は、胸腺の働きが活発なので、新型コロナウイルスが T細胞を破壊する前に、新たな T細胞を作り出すため、免疫が破壊されることがない(そのために重症化しにくい)。

・高齢者は、胸腺の働きが弱いので、T細胞が次々と破壊される(そのために免疫不全に陥り、全身が深刻な状態になりやすい)。

ということになるようです。

このような新型コロナウイルスの攻撃メカニズムを知りますと、

「子どもはムチャクチャ安全」

だということがますますよくわかります。

奇跡的な話ですが、「子どもは新型コロナウイルスから守られている」のです。

胸腺の働きを考えますと、おそらく、「若ければ若いほど安全」で、基礎疾患がない健康な子どもの場合、感染しても発症や重症化することはほぼないと思われます。

赤ちゃんはリスクがまったくない状態に近いのではないでしょうか。

ただし、高齢者は・・・ドンマイ(おいおい)。

そんなわけで、ニューヨークタイムズの記事をご紹介させていただきます。

この記事は、あまりわかり良い内容とは言えないのですけれど、簡単にいいますと、以下のようなことを述べていると思われます。

新型コロナウイルスの免疫系への作用

・人間には T細胞などの免疫細胞があり、病原体の侵入時にはそれが免疫システムとして、ウイルスと戦う。

・ところが、新型コロナウイルスは、そのT細胞を「消失」させてしまう場合があることがわかった。

・そのメカニズムは、「T細胞を起動させる IP10という分子の作用を無秩序にしてしまう」作用が新型コロナウイルスにあるため。これは、人から免疫系を奪う HIV (エイズウイルス)と同じ仕組みといえる。

・重症化するしない、は胸腺の働き(若いほど活発で、高齢種ほど弱い)と関係がある。

・そのため、治療には HIV 治療と同様の抗ウイルス薬の混合剤が効果がある可能性がある。

では、ここからです。

コロナウイルスがヒトの免疫系を機能麻痺させるメカニズム
How the Coronavirus Short-Circuits the Immune System
NY Times 2020/06/26

最近の研究によると、新型コロナウイルスは人間の重要な免疫細胞の破壊を引き起こす可能性がある。そして、この仕組みは HIV (エイズウイルス)と同様なのだ。

パンデミック初期の頃、新型コロナウイルス感染症は呼吸器疾患の一種であるように見えた。しかし、その後、このウイルスは、肺だけでなく、腎臓、心臓、循環器系にも影響を与えていることがわかってきている。

そして現在、研究者たちは、新たな「不愉快な驚きを伴う事実」を見出した。

新型コロナウイルスで入院している多くの患者で、人間の免疫に必須の特定の免疫細胞が消失することにより免疫系が脅かされていることがわかったのだ。不気味なことに、ここには HIV との類似性が示唆されている

この調査結果は、重症患者の免疫システムを低下させるための一般的な治療法の恩恵を受けるのは少数であり、他の多くの重症患者には有害である可能性があることを示唆している。

また、この研究は、新型コロナウイルスに感染しても、子どもの場合、非常に発症する事例が少ない理由についての手掛かりを提供をしてもいる。

そして、新型コロナウイルスを制御するためには、HIV に対しての場合のように、薬物の混合が必要になる可能性があることを示唆している。

米ペンシルベニア大学の免疫学者で、Covid-19 患者の免疫システムを詳細に調べているジョン・ウェリー博士(Dr. John Wherry)は「新型コロナウイルスの非常に複雑な免疫学的特徴」を指摘する研究が増えていると述べる。

ウェリー博士と研究チームは今年 5月、人間がウイルスなどの病原体と戦うための必須の免疫細胞である「 T細胞」の喪失を含む、重症の患者における一連の免疫系の欠陥を示す論文を発表した。

別の研究では、研究者たちは 3つのパターンの免疫欠損を特定し、免疫応答の調整に役立つ T細胞と B細胞は、調査した 71人の Covid-19 患者の中の約 30%で不活性であると結論付けた。中国の研究者たちもまた同様の、新型コロナウイルス重病患者の「 T細胞の消失」を報告している。

Covid-19 患者に見出される最も印象的な異常の 1つは、「 IP10 」と呼ばれる分子レベルの著しい増加だ。この IP10 分子は T細胞を身体の必要な領域に送る役割を持つ。

通常なら、この IP10 分子は、免疫細胞である T細胞が送られる間に、短時間だけ、そのレベルが上昇する。しかし、Covid-19 患者の場合では、コロナウイルスによって引き起こされる SARS および MERS の患者の場合と同様に、IP10レベルが上昇し続けるのだ。

このような状態は、身体内に無秩序な合図を作成する可能性がある(※ 免疫反応が無秩序になる)。

その結果、身体はほぼランダムに T細胞にシグナルを送り、免疫反応を混乱させる可能性があるのだ。一部の T細胞はウイルス(病原体)を破壊する準備ができているが、これによりその機能が損なわれ、異常な動作をするようになる。

多くの T細胞が明らかに死滅してしまうため、体の免疫対応力は消失する。特に、40歳を超えると、新しい T細胞を生成する器官である胸腺の効率が低下するために、影響が大きくなる。

今回の研究はまた、新型コロナウイルスの治療のためにポピュラーとなっているアイデアはほとんどの人を助けないかもしれないことを示唆している。

ヒトの免疫系がウイルスに非常に強く反応するため、一部の患者の場合、コロナウイルス感染によって深刻な影響を受ける。その結果、いわゆる「サイトカインストーム (免疫過剰反応)」が起きる場合がある。これは、腫瘍を攻撃するために T細胞を過給する薬物で治療されたガン患者にも見られる。

これらの過剰反応は、免疫細胞のもう 1つの主導役である IL-6 と呼ばれる分子を遮断する薬剤で鎮めることができる。

そのため、新型コロナウイルスの重症患者に対しても、このようなサイトカインストームに対応する薬剤での治療が有効だろうと考えられてきたが、しかし、これらの薬はほとんどの Covid-19 患者で効果的ではない可能性があるのだ。

また、新しい研究は、以前からの「なぜ子どもはコロナウイルスで発症することが稀なのか?」という疑問に答えるのに役立つかもしれない。

若い年齢の人たちは、新しい T細胞の供給源である胸腺が非常に活動的であり、そのために T細胞が多く作り出され、ウイルスが免疫細胞を破壊するより前に新たな T細胞を迅速に作り出すことができる。そのため、子どもたちは、免疫細胞の破壊を免れるようだ。

しかし、高齢者では、胸腺が機能しないために、新型コロナウイルスにより免疫細胞が破壊されていく。

このような状況が判明してきた中で、抗ウイルス薬の混合剤である HIV 治療の薬物モデルが、新型コロナウイルスの軽度の症状の人、そして重症患者の両方にとって、有効になる可能性があるかもしれないことを示している。

一部の専門家たちは、重症になる理由が、免疫系の過剰反応であるとしたなら、抗ウイルス治療が重症 Covid-19 患者にとっては意味があるのか​​と考える。

しかし、ウイルスが直接免疫系の機能不全を引き起こしているとした場合、抗ウイルス剤は理にかなっていると考える研究者たちが多い。その理由は、T細胞を消失させて免疫系の他の部分に害を与える前に感染を止めることが重要であるためだ。

英ロンドン大学キングズカレッジの免疫学者であるエイドリアン・ヘイデイ (Adrian Hayday)博士は、「私は楽観的な見方を崩していません」として、ワクチンがなくても、ウイルスに対して直接作用する薬物によって新型コロナウイルスが、コントロールできる病気になることを予測している。

「確かにワクチンができるのなら素晴らしいでしょう」とヘイデイ博士は言う。

「しかし、ワクチンの世界的展開の物流計画は非常に困難であるため、ワクチンだけに依存しない治療の可能性を考えることが安心につながります」

ここまでです。

新型コロナウイルスに「 HIV の要素が挿入している」ことは、今年 1月にインド工科大学の科学者たちによって見出されていました。以下の記事でそれを取りあげています。

新型コロナウイルスに「HIV (エイズウイルス)」のタンパク質が挿入されていることをインド工科大学の科学者たちが発見。さらに「感染しても免疫を獲得できない示唆」を中国当局が示し、事態は新たな局面に
In Deep 2020/02/01

その後、 HIV を発見した功績で 2008年にノーベル医学賞を受賞したリュック・モンタニエ博士が、「新型コロナウイルスの中の HIV 要素は、人為的に挿入された」という可能性について言及しました。

以下の記事でご紹介しています。

[特報]HIV発見の功績でノーベル賞を受賞したリュック・モンタニエ博士が「新型コロナは人工ウイルス」とする論文を発表。そして「人為的な改変は必ず消える」とパンデミックが干渉と共に終わる道筋を表明
In Deep 2020/04/18

しかし、これらの主張は、さまざまに掻き消されて現在に至ります。

それにしましても、前回ご紹介した米ロサンゼルスタイムズの以下の記事では、「新型コロナウイルスが人の細胞の動きをコントロールしている」ことがわかったりと、なかなか新しい情報に尽きないウイルスです。

新型コロナウイルスは「人間の細胞をゾンビ化してコントロールしている」ことを国際研究チームが発見。このウイルスは感染細胞に《触手》を伸ばさせ他の細胞に感染を拡大させる
In Deep 2020/06/27

次はどんな驚きがあるのでしょうかね(三波伸介さんの写真はいらないからね)。

ちなみに、アメリカの新たな感染者数の増加に歯止めがかかっていないことを最近の記事で取り上げたりしていましたが、状況はさらに加速していまして、6月27日には 1日の新たな感染確認例が 4万人を超えました。

以下は、過去約 4ヵ月のアメリカの 1日での新たな感染確認数の推移です。


・The COVID Tracking Project

このような病原体に、くまなく今回ご紹介しました HIV の要素が含まれていると考えると、いろいろと思うところもあります。

しかし、それでも若者と子どもたちは大丈夫なんです。

高齢者の方々は・・・ドンマイ(またかよ)。
https://indeep.jp/how-novel-coronavirus-destruct-humsn-immune-system/



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新型コロナと HIV は「ほぼ完全な兄弟」であることが判明。双方のウイルスが「人間の免疫細胞を破壊するメカニズム」において同じであることが見出される
投稿日:2020年5月27日 更新日:2020年8月15日
https://indeep.jp/coronavirus-uses-same-strategy-hiv-to-attack-immune-response/

新型コロナウイルスが人間の免疫細胞を破壊する方法

新型コロナウイルスに「 HIV (エイズウイルス)」の要素があることが確認されたのは、4月のことでした。

これは以下の記事でご紹介しています。

[衝撃] 新型コロナウイルスは「人間の免疫機能の中心であるT細胞を攻撃」し、免疫系を完全に破壊する「HIV / エイズウイルスと同じ特徴を持っている」ことが米中の研究者により確認される
In Deep

この「新型コロナウイルスが HIV と同様に、人の免疫細胞を攻撃する性質を持っている」ということを知った際には、少し厄介なことになったなとは思いました。

つまり、エイズウイルスにより発症するエイズの特徴のひとつとして「体内からウイルスが消えない」ということがあったからです。

これはあくまで、「もしかしたら」ということですけれど、同じような特性が新型コロナウイルスにもあるのかもしれないと思ったのです。

そういう意味では、新型コロナウイルスというのは、本当に驚異的なウイルスなんですけれど、しかし同時に、以前から書いていますように、「とにかく感染力が並外れて高い」ウイルスであることがあり、そういうものに対して、物理的な隔離とか封鎖とか閉鎖とか、そういう手段が通用する相手ではないと確信していまして、隔離や封鎖などの一切の手段を使わずに「平常の生活で立ち向かう」のが正しいと考えています。

さて、それはそれとして、数日前に、香港の有力メディア「サウスチャイナ・モーニングポスト」が、

「中国の科学者たちが、新型コロナウイルスが、どのようにヒトの免疫細胞を破壊しているのかのメカニズムを発見した」

と報じていました。

論文は査読前ですが、以下にあります。

・The ORF8 Protein of SARS-CoV-2 Mediates Immune Evasion through Potently Downregulating MHC-I
(SARS-CoV-2 の ORF8 タンパク質は MHC の強力なダウンレギュレーションを通じて免疫回避を仲介する)

今回は、まず、そのサウスチャイナ・モーニングポストの記事をご紹介しようと思いますが、上の論文のタイトルでもおわかりかと思うのですけれど、聞いたことのない専門用語が飛び交いますので、記事に出てくる用語をご説明しておきます。

・主要組織適合性複合体(MHC) → 免疫応答を制御する重要な分子
・スパイクタンパク質 → ウイルスが細胞に感染する際に働く突起物
・ORF8遺伝子 → 新型コロナの2つの型(L型とS型)をわける重要な要素
・キラーT細胞 → 細胞に侵入したウイルスなどの異物を破壊する免疫細胞
・ダウンレギュレーション → 神経伝達物質などへの応答反応が低下すること

この「主要組織適合性複合体 (MHC)」という細胞内の分子は、人間の免疫反応に非常に重要な存在なのですが、何と、

「新型コロナウイルスに感染すると、この主要組織適合性複合体の分子が消えてしまう」

ようなのです。

それにより、人の主要な免疫システム働かなくなってしまうのですね。

ここから記事です。

新型コロナウイルスが HIV と同じ戦略を使って人間の免疫反応から逃れていることを中国の研究者たちが発見
Coronavirus uses same strategy as HIV to dodge immune response, Chinese study finds
South China Morning Post 2020/02/27

中国の研究者たちによると、HIVと新型コロナウイルスは共に、人の細胞への侵入者(病原体など)を特定するために使用する感染細胞の表面上のマーカー分子を除去する。これは、Sars-CoV-2 が長い間(体内に)存在する可能性があることを意味するかもしれないと研究者は言う。

中国の科学者たちによる新しい研究によると、新型コロナウイルスは HIV (エイズウイルス)と同じ戦略を使用して人間の免疫システムからの攻撃を回避していることが判明した。

HIVも新型コロナウイルスも、どちらのウイルスも、感染した細胞の表面にある、細胞が侵入者を特定するために免疫システムが使用しているマーカー分子を除去していると研究者たちは 5月24日に、 bioRxiv.org に投稿した未査読の論文で発表した。

彼らは、この共通性により、新型コロナウイルスが HIV のように、しばらくの間、体内に存在し続ける可能性があることを意味すると警告した。

ウイルス学者のツァン・ヒュイ(Zhang Hui)博士と広州の孫文大学のチームは、新型コロナウイルスが「慢性感染を引き起こすウイルスのいくつかの特徴」を示しているという臨床観察に重みを加えたとも述べている。

彼らの研究は、新型コロナウイルスによって引き起こされる Covid-19 から最近回復した 5人の患者から、人の重要な免疫細胞であるキラーT細胞を収集することが含まれた。

これらの免疫細胞は、新型コロナウイルスに感染した後、生成される。彼らキラーT細胞の仕事は、ウイルスを見つけて、それを破壊することだ。

ところが、研究で使用された(新型コロナウイルスから回復した人たちの細胞から採取された)キラーT細胞は、感染した細胞内のウイルスを除去することができなかったのだ。

科学者たちがさらに詳しく調べたところ、これら回復した人たちの細胞には、「主要組織適合性複合体(MHC)」として知られている分子が欠落していることがわかった。

この MHC と呼ばれる分子は、通常、健康な細胞の膜の細胞に存在する識別タグだ。MHC は、感染によって変化し、体内の細胞が健康か、それともウイルスに感染しているかを免疫系に警告する働きを持つ。この MHC は、重症急性呼吸器症候群(SARS)や、他のコロナウイルスに感染した場合でも細胞内に見出される。しかし、新型コロナウイルスに感染した細胞からは見出されないのだ。

HIV も同じように、MHC 分子を細胞内から除去することが知られている。

エイズウイルスに感染した細胞にもまた、新型コロナウイルスに感染した細胞と同様に、MHC 分子が存在しないことがわかっている。

ツァン博士は以下のように述べる。

「新型コロナウイルスにあるこの機能(このような免疫系の攻撃システム)は、同じコロナウイルスである SARS にはありません」

新型コロナウイルスは ORF8(あるいはORF8遺伝子)と呼ばれるタンパク質を生成することでこれらのマーカーを取り除く。ORF8 は MHC 分子と結合し、感染した細胞内にそれらを引っ張り破壊する。

ORF8 はウイルスの複製に重要な役割を果たすことが知られており、ほとんどの市販のウイルスのテストキットはこの遺伝子を標的にして鼻や口腔のウイルス量を検出している。

新型コロナウイルス感染症の患者の治療に使用されている薬物は、主にウイルス複製に必要な酵素または構造タンパク質を標的としたものだが、ツァン博士とチームは、「 ORF8 による MHC の障害を特異的に標的とすることで、 Sars-CoV-2 の免疫監視を強化する化合物」を開発することを提案している。

以前の研究では、新型コロナウイルスのスパイクタンパク質は多くのタイプのヒト細胞に入り、それらの受容体と結合することを可能にする構造を持っていることがわかっている。

これと同じ構造が HIV にも見られるが、しかし、コウモリやセンザンコウなどの動物に見られる他のコロナウイルスには、このような性質は見られない。

ニューヨークと上海の研究者たちによる別の研究でも、新型コロナウイルスがキラーT細胞を殺すことができることが判明している。この発見は、中国の検死の中で、死亡した患者が、エイズによって引き起こされたものと同様の免疫系の破壊が発見された後に行われた研究で見出されたものだ。

世界保健機関によると、免疫システムを攻撃するウイルスである HIV が出現してから 40年が経ち、これまで、世界中で約 3200万人が亡くなっているが、今もなお完全にエイズを治療できるワクチンや薬は開発されていない。

上海公衆衛生クリニカルセンターの主任研究者であるチャン・シュエ氏は、今回の広州のこれらの研究結果は、「まったく驚きではない」と言う。

無関係のウイルス(たとえば、HIV と新型コロナウイルスのようなまったく関係のないウイルス)でも、同様の選択的圧力にさらされた場合、同じような特性を示す可能性があると述べた。 MHC 分子の抑制は、一部のヘルペスウイルスなどの他のウイルスでも起こったとチャン氏は述べた。

チャン氏は、新型コロナウイルスは、キラーT細胞をハイジャックはしておらず、 HIV のように T細胞を増殖させる手段に変えていないことを指摘し、新型コロナウイルスは、はるかに遅いペースで変異しており、死亡率は「エイズよりはるかに低い」と付け加えた。

「この新型コロナウイルスには、私たちがまだ予期していない特徴があるという可能性はあります。しかし、大多数の患者は回復するのです」とチャン氏は述べる。

ここまでです。

……ま、このぉ(田中角栄さんかよ)……いやはや、すごいですね。

この「主要組織適合性複合体(MHC)」の働きを、私はそれほど理解しているわけではないのですが、間違っている可能性があることを前提に少しご説明したいと思います。

「細胞内のそこを狙うのか!」という驚き
この MHC という分子の免疫に対しての作用は重大で、以下は、京都大学 再生医科学研究所の「免疫のしくみを学ぼう!」という一般向けのページにある説明からの抜粋です。

補足しておきますと、前提として、「免疫」の機能というのは、当然ながら、

「自分に対して悪い影響を与える病原体を攻撃する」

ものです。悪くないものを攻撃するのでは意味がないのです。

これを行うのが「 T細胞(キラーT細胞)」と呼ばれる免疫細胞ですが、しかし、体内には「悪くない細胞」や「役に立たない細胞」もたくさんあります。

T細胞はどのようにターゲットを見つけているのか。

ここに主要組織適合性複合体(MHC)が関係するようなのです。

「免疫のしくみを学ぼう!」には以下のようにあります。

遺伝子再構成は、例えばサイコロを振るみたいに自由な組み合わせで起こるので、実際には一度は自分の体を攻撃してしまうような細胞もできてきます。また一方で、異物をみるのにまったく役にたちそうもない細胞も沢山できてきます。ではどうやってこの中から役立つものだけを選ぶのでしょうか。 (京都大学再生医科学研究所)

ここにある「役立つものだけを選ぶ方法」に、主要組織適合性複合体(MHC)が、関与するのです。

ページから続けます。

そのメカニズムを理解するには、まず図7に示すことを理解していただく必要があります。

T細胞受容体は直接異物を見るのではなくて、MHCという分子の上のくぼみにはさまるようにくっついた異物の破片(抗原)を、MHCという分子とセットにして見るということです。(京都大学再生医科学研究所)

つまり、以下のような私の説明が合っているのかどうかはともかく、進入した病原体を殺してくれる T細胞は、

「攻撃する相手を、MHCという分子とセットにして見ている」

のです。

ということは、

「 MHC が消えてしまえば、T細胞は、病原体のウイルスを攻撃できない(対象を判断できない)」

ようなのです。

新型コロナウイルスは、免疫に重要なこの分子を破壊あるいは消してしまうようなのですね。

自分を攻撃するキラーT細胞が機能しないのですから、この新型コロナウイルスは細胞内で殺されることがないということになり、つまり、いつまで経っても、細胞からウイルスは消えないということになるのだと思います。

これが新型コロナウイルスの特性です。

このような性質は、わかってはいたとはいえ、改めてこのように提示させられると、いろいろ考えちゃいますねー。

だいたいやねぇ(お、竹村健一さん)、こんなメカニズムじゃ、感染が簡単には治らないやないの。

……いや、これに関してはですね、自分を含めて個人的に周囲の方々の話も聞くのですけれど、

「新型コロナウイルス(らしきもの)に感染した後は、とにかく軽微な症状が長く続く」

傾向があるようなのですね。

新型コロナウイルスは、若い人たちを中心に「まったく症状が出ない」人たちが非常に多いですが、しかし、ある程度の年齢の人は、ものすごく軽い風邪のような症状とか、軽い胃腸や目や鼻や味覚の不調だとか、そういうのが非常に長く続く傾向があるのです。

たとえば、アメリカの投稿型のソーシャルウェブのレディット(Reddit)には、「新型コロナウイルスだと確定診断された人たちのフォーラム」があります。

ここには、「果てしなく長く症状が続いている人たち」の書き込みが数多く見られます。たとえば、以下のような人は普通です。

私は、新型コロナウイルスと診断されてから 51日目になりますが、まだ良くなった感じがありません。まだ肺も痛いです。最近は呼吸の状態はそれほど悪くなかったために、呼吸の症状は終わったと思っていたのですが、今朝、また息切れを感じています。

あまりにも症状が長く、昨夜、台所で泣いてしまいました。

こういうように症状が 2ヵ月とかにわたって続く人たちがとても多いのです。

ただ同時に、症状は長く続いても、高齢ではなく基礎疾患がない人は、これ以上悪くなるということでもないようです。同じような症状が終わらない。

こういうのも含めて、あるいは個人的に知ったいくつかの例から、ものすごく軽い症状でも、何らかの症状が出てしまった場合は、どうやら1ヶ月以上続くのはごく普通であり、2ヶ月、3ヶ月も珍しくないと思われます。

ここが、風邪やインフルエンザと違うところです。

1ヶ月や2ヶ月も続く風邪は、普通はそうあるものではないです。ましてインフルエンザではあり得ないです。

そのような長期間症状が続く原因が、今回ご紹介した新型コロナウイルスの持つ HIV と似た「人間の免疫細胞を攻撃することに特化した性質」にあるようです。

ちなみに、今回の話は、このウイルスが人為的であるか、自然の産物かという話とは関係ないです。

このウイルスが人工物であっても自然由来であっても、この新型コロナウイルスというものが、HIV と同じ特徴を持つことは、ほぼ確定しているのです。

そして、このような特徴を知りますと、今回のサウスチャイナ・モーニングポストの記事あります以下の部分を思うのです。

世界保健機関によると、免疫システムを攻撃するウイルスである HIV が出現してから 40年が経ち、これまで、世界中で約 3200万人が亡くなっているが、今もなお完全にエイズを治療できるワクチンや薬は開発されていない。

普通に考えれば、新型コロナウイルスが HIV と同様の性質を持っているなら、ここにありますような HIV と同じ歴史を歩んでいく可能性も高そうです。

以前思った「最も困る展開」は、新型コロナウイルスが「本当によく HIV と似てしまっている」場合です。つまり、HIV の性質は「一生その人から出て行かない」ということですが、この点で同じだったら、ちょっとなあとは思います。

ちなみに、以下の記事にありますように「緑茶」は、新型ウイルスにも HIV にも、感染防止にも発症抑止にもとても有効です。

HIVからも防御 : 緑茶のエピガロカテキンガレートは、エイズウイルスの感染と発症を防ぐ。そして、仮に新型コロナウイルスとの付き合いが「一生」になるのなら考えてみたい「ウイルス干渉の原則」のこと
In Deep

実際の話、今後の世の中というのは、食事にある程度気をつかって、ストレスをなるべく感じず、そして太陽光をたくさん浴びて生活するという「感染症予防の原則」に従って生きるのが最も良い方法だと思います。

HIV もですが、新型コロナウイルスにしても、感染したことをくよくよ思っても仕方ないです。

それと共に、今後もこの新型ウイルスの未知の性質と能力がさらに示されていくのかもしれません。

https://indeep.jp/coronavirus-uses-same-strategy-hiv-to-attack-immune-response/



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[衝撃] 新型コロナウイルスは「人間の免疫機能の中心であるT細胞を攻撃」し、免疫系を完全に破壊する「HIV / エイズウイルスと同じ特徴を持っている」ことが米中の研究者により確認される
投稿日:2020年4月13日 更新日:2020年8月15日
https://indeep.jp/novel-coronavirus-is-determined-to-be-the-same-as-hiv-virus/


今現在の騒動は「序章」かもしれない
まあ……最初に書いておきますと、今回お知らせする報道は、明るいものではありません。というか、なかなか暗いものです。これは、私たちの人間社会の先行きがわりと厳しいものになっていくのかもしれないということを裏付けます。

しかしですね、前回の緑茶の記事などでもふれましたけれど、新型コロナウイルスであろうと、他の感染症であろうと、最も良くないことのひとつが「ストレス」です。そういうこともあり、こういう暗いニュースにふれたとしても、

( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \

と笑い飛ばせるくらいの気持ちで生きていかないと、今後の世の中なんて生きていくことはできません。

では、今回ご紹介するものはどんなお話かといいますと、

「新型コロナウイルスが、エイズウイルスの特性を持っていることが確認された」

のです。

アハ…ハ…笑えないですね。

これは、昨日 4月12日に、香港の信頼できる報道メディア「サウスチャイナ・モーニングポスト」が報じたものです。

ただ、以前から「その気配」はたびたび科学の世界に出てきていました。

以下の記事でもご紹介したことがありましたが、1月下旬という早い段階で、インドの科学者たちが、遺伝子解析で、

「新型コロナウイルスに HIV (エイズウイルス)のタンパク質が挿入している」

ことを見出していました。

新型コロナウイルスに「HIV (エイズウイルス)」のタンパク質が挿入されていることをインド工科大学の科学者たちが発見。さらに「感染しても免疫を獲得できない示唆」を中国当局が示し、事態は新たな局面に
In Deep 2020年2月1日

この論文は、なぜか世界中の科学者たちの非難の的となり、結局、インドの科学者たちは、論文を取り下げる事態になりましたが、今回は、感染後の細胞の観察により、このことが裏付けられた形となったということなのかもしれません。

その特性を簡単に書きますと、新型コロナウイルスは、

「人間をウイルスから防御している T細胞を攻撃して死滅させる」

のです。

つまりは、新型コロナウイルスは、エイズウイルスのように、「人間の免疫機能を奪う」のです。

T細胞とは以下のようなものです。

感染症にかかったとき、いろいろな免疫細胞が出動して病原体と戦ってくれます。その免疫反応の司令塔の役割をしているのが、T細胞です。ひとつひとつのT細胞は、実はごく限られた相手しか攻撃できないのですが、体内には膨大な数のT細胞があり、全体としてはどんな病原体でも対応できるのです。

T細胞は、病原体が侵入してからつくられるのではありません。

会ったこともないような病原体に対してでも、それを見分けて攻撃できるT細胞はすでにつくられていて、待ち受けているのです。 (京都大学 再生医科学研究所)

見知らぬウイルスに対しても攻撃ができる優れた人間の防御機能を司る T細胞。

新型コロナウイルスは、免疫に最も重要なひとつであるこの T細胞を「殺す」のです。

まずは、サウスチャイナ・モーニングポストの記事をご紹介します。

新型コロナウイルスは免疫細胞を標的にすることで HIV のように免疫系を攻撃する可能性があると科学者たちが警告
Coronavirus could attack immune system like HIV by targeting protective cells, warn scientists
South China Morning Post 2020/04/12

中国とアメリカの研究者たちは、Covid-19 を引き起こすウイルスは、本来なら有害な侵入者から体を保護するはずの T細胞を破壊する可能性があることを発見した。中国の一人の医師は、HIVと同様の影響を懸念する医療関係者たちが増えていると述べた。

中国とアメリカの科学者たちが、Covid-19 を引き起こす新型コロナウイルスは、体内のウイルスを殺すための強力な免疫細胞を攻撃する可能性があると警告した。

上海とニューヨークの研究者チームによって行われたこの驚きの発見は、新型コロナウイルスが人間の免疫システムを攻撃し、HIV (エイズ)患者に見られるものと同様の損傷を引き起こす可能性があるという最前線の医師の観察と一致した。

上海復旦大学のル・ル(Lu Lu)博士とニューヨーク血液センターのジャン・シボー(Jang Shibo)氏は、実験室で増殖させた Tリンパ球細胞株に、新型コロナウイルス Sars-CoV-2 を結合させる実験をおこなった。

T細胞として知られている Tリンパ球は、体内に外部から侵入した病原体など異物を特定して排除する上で中心的な役割を果たしている。

Tリンパ球は、ウイルスに感染した細胞を捕獲し、その膜に穴を開け、有毒な化学物質を細胞に注入することによってこれを行う。これらの化学物質は、ウイルスと感染細胞の両方を殺し、それらをバラバラに引き裂く。

ところが、今回の実験で科学者たちが驚いたのは、本来はウイルスを排除する役割を持つ T細胞が、実験ではコロナウイルスの餌食となったのだ。また、研究者たちは、ウイルスのスパイクタンパク質に独特の構造を発見した。それらが接触すると、ウイルスのエンベロープと細胞膜の融合を引き起こすと思われる。

その後、コロナウイルスの遺伝子は T細胞に入り、 T細胞の保護機能を無効にしてしまった。

研究者たちは、同じコロナウイルスの SARS ウイルスでも同じ実験をおこなったが、SARS ウイルスには、T細胞に感染する能力がないことを見出した。

つまり、新型コロナウイルスだけが、T細胞を攻撃する能力を持っているのだ。

2003年の大流行で数百人が死亡した SARS は、ACE2 と呼ばれる特定の受容体タンパク質を運ぶ細胞にのみ感染する能力を持つが、この ACE2 タンパク質は T細胞には非常に低いレベルでしか存在しない (※ T細胞には SARS の受容体がないために、SARS は T細胞に感染できないが、新型コロナウイルスは受容できる能力を持つということ)。

T細胞への新型コロナウイルス感染をさらに調査した後、研究者たちは、「病原性メカニズムと治療的介入についての新しい考え方」が喚起されるだろうと査読付き科学誌(Cellular&Molecular Immunology)に掲載された論文で述べた。

中国北京の公立病院で Covid-19 の患者たちを治療している一人の医師は、この発見により、新型コロナウイルスが人間の免疫システムを直接攻撃する最も悪名高いウイルスのいくつかのように振る舞う可能性があるという医学界の懸念の高まりに対する新しい証拠が追加されたと述べた。

センシティブな問題であるため、医師は匿名を条件に以下のように述べている。

「新型コロナウイルスを HIV と比較する医療関係者たちがますます増えているのです」

中国人民解放軍・免疫学研究所の科学者であるチェン・ヨングェン(Chen Yongwen)氏たちは、 Covid-19 の患者たちのうち、特に高齢者あるいは集中治療室での治療を必要とする患者たちでは、T細胞数が著しく減少する可能性があることを警告する臨床報告を 2月に発表した。T細胞数が少ないほど、死亡のリスクは高くなる。

数々の遺体を見た医師たちは、死亡者の内臓の損傷が「 SARSとエイズの組み合わせと似ている」と語っている。

新型コロナウイルス Sars-CoV-2 の結合機能の背後にある遺伝子は、他のコロナウイルスでは見つかっていない。新型コロナウイルスだけのものだ。

しかし、エイズやエボラなどのいくつかの致命的なウイルスが同様の遺伝子配列を持っているため、今回のパンデミックが起きる前に、新型コロナウイルスは、長い期間、人間の社会で静かに広がっていたのではないかという憶測を促している。

しかし、新しい研究によると、新型コロナウイルス Sars-CoV-2と HIV (エイズウイルス)の間には 1つの大きな違いがあった。

エイズウイルスは T細胞内で複製し、 T細胞を複製工場に変えて、他の細胞に感染するためのより多くのコピーを生成することができる。

しかし、この実験では、 T細胞に入った後の新型コロナウイルスの成長を観察することはなかった。

これは、T細胞に入った後、新型コロナウイルスが T細胞が一緒に死滅してしまう可能性を示唆している。

この研究はいくつかの新しい疑問を引き起こす。

たとえば、新型コロナウイルスでは、多くの人々が、何週間もの間、症状を引き起こさずに体内に存在している可能性がある。症状がない場合、新型コロナウイルスは、これらの患者の中の T細胞とどのように相互作用するかは不明のままだ。

一部の重症患者では、免疫システムが過剰反応して健康な細胞を攻撃する「サイトカインストーム」も引き起こされている。

しかし、なぜ、新型コロナウイルスがサイトカインストームを誘発するのかはよくわかっていないままであり、そのメカニズムもわかっていない。

ここまでです。

記事の中に「このエイズウイルスのような特徴は、同じコロナウイルスである SARS にはなく、新型コロナウイルスにだけある」とありますが、これについては、インドの科学者たちの解析でもわかっていたことでした。

先ほどリンクしました過去記事から抜粋します。

1月30日に公開されたインド工科大学の論文より

新型コロナウイルスのタンパク質は、 SARS と最も近い祖先を共有しているため、その2つのウイルスのタンパク質をコードする配列を比較した。そうしたところ、新型コロナウイルスから、SARS ウイルスにはない、以下の 4種類のタンパク質の挿入が見つかった。

「GTNGTKR」(挿入1)
「HKNNKS」(挿入2)
「GDSSSG」(挿入3)
「QTNSPRRA」(挿入4)

驚いたことに、挿入しているこれらの配列は SARS ウイルスのタンパク質に存在しなかっただけではなく、コロナウイルスの他の種にも見られないものだった。

ウイルスがこのような独自な挿入を短時間で自然に獲得することはほとんどあり得ないため、これは驚くべきことだった。

この 4種のタンパク質の挿入は、最近の臨床患者の分離株から入手可能な新型コロナウイルスのすべてのゲノム配列に存在することが観察された。

これらの挿入源を知るために、さらに解析を進めると、予想外に、すべての挿入がヒト免疫不全ウイルス-1(HIV-1)と一致した。

この論文では、上にありますように、

> ウイルスがこのような独自な挿入を短時間で自然に獲得することはほとんどあり得ない

と記されていまして、この部分が、世界中の科学者たちの反感を買ったのです。

つまり、

「自然に獲得したのではないなら、人為的に挿入されたことになってしまう」

ということに世界中の科学者たちが反対意見を述べ、そのことにより、インドの科学者たちは論文を取り下げたのですが、今回の中国とアメリカの研究者による実験は、この「新型コロナウイルスは、ヒトの免疫を破壊するエイズの性質を持っている」ということを証明した形になるのかもしれません。

そして、このインドの科学者たちの「 ウイルスがこのような独自な挿入を短時間で自然に獲得することはほとんどあり得ない」という言葉から、このウイルスの起源を今再び思います。

しかし、それについては今回はふれません。

ただ、中国武漢にあるウイルス研究所とアメリカ政府の間に「面白い関係がある」ことが最近わかっていまして、次回ご紹介できるかもしれません。

それにしても、新型コロナウイルスがエイズウイルスの性質を持っているということが確定的になったわけですが、今後、パンデミックの状態がどのようになっていくのかということは気になります。

というのも、「エイズ」とはどんなものかといいますと、

「感染してから発症までの時間が非常に長い」

のです。

たとえば、以下は、財団法人エイズ予防財団のページからのものです。

HIV感染とエイズ

ほとんどのウイルスの場合、感染による症状は数日から数週間で現れる。たとえば、インフルエンザ・ウイルスなら、1日から5日でインフルエンザを引き起こす。A型肝炎の場合は、発病までの期間は感染後約4週間だ。

HIVはそうではない。このウイルスに感染して数週間後に、感染者の70%が経験する概して軽い病気(発熱や喉のはれ、発疹)を除けば、ほとんどのHIV感染者には、最初の5年間ほどの間は何の症状も現れない。

感染者たちは健康そうに見えるし、気分が悪くなることもない−ただし、感染直後から他人に感染する可能性はある。一度感染すると、生涯感染したままである。

科学者たちは、感染者を治療する方法も、他人に対する感染力をなくす方法もまだ発見していない。現在明らかになっているのは、一部の例外を除き、HIV感染者のほとんどすべてが最終的にはエイズで死ぬということである。

こういうのを読みますと、現在の新型コロナウイルスについて言われることの多い、「若い人たちは感染しても症状が軽いか無症状」という「事実」に愕然とする部分もあるのですが……。

さらに、上の記述で気になります部分は、

> 一度感染すると、生涯感染したままである。

という部分でしょうか。

もし、新型コロナウイルスがこのような特徴を持っているとすれば……。

パンデミックの先行きを予測するのは、大変に難しくなりましたが、エイズのように、何年もかけて「発症と日和見感染が続いていく」というようなことになってしまう可能性もあるのでしょうか。このあたりは、医学的な概念にお詳しい方々に検討していただきたい部分です。

それにしても、私はこの新型コロナウイルスを「史上最強」だと言い続けていましたが、もはや常軌を逸した強さであり「悪魔のウイルス」という呼び方でもいいのかもしれないです。

以下の記事にありますように、人類史上で見たことのないような強い感染力を持つにも関わらず、多くの人で即時の発症力が弱いので、誰が感染しているのかわからないまま感染が拡大していく。

国際的な研究により、新型コロナウイルスは「332種類のヒトタンパク質」を利用してヒト細胞と結合できる驚異的な感染能力を持つことが見出される。治療薬開発は厳しい局面に
In Deep 2020年4月5日

もともとがそのように厄介なウイルスなのに、今回明らかになったように、そんな強い伝染力のあるウイルスが、エイズウイルスの性質である「 T細胞を攻撃する能力を持っている」と。

しかも、それは「変異」し続けている。

パンデミックの事態は、笑い飛ばしたくても、なかなかそうもいかない深刻な事態が含まれる可能性に進展してきているのかもしれません。


https://indeep.jp/novel-coronavirus-is-determined-to-be-the-same-as-hiv-virus/  

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コメント
1. 2020年8月20日 10:43:08 : 4D3OjxhHhg : TEswdkdERG1YZ0E=[92] 報告
この記事はFEAR MONGERだ。
エイズ死亡者は何人か、HIV免疫不全症で多病を併発して死亡したものは何人か
自然の免疫と環境対応免疫に両者を結ぶインターフェロンの免疫機能で撃退できないか、ペンシル大研究はお粗末だね
2. 中川隆[-12500] koaQ7Jey 2023年6月14日 07:47:02 : YjzNWkdknk : UHdHMzdZTVlLbXM=[5] 報告
<■70行くらい→右の▽クリックで次のコメントにジャンプ可>
46歳男性「脳の霧」で働けず…「まさか自分が」コロナ後遺症7割が仕事に影響中
2023年6月13日 12時00分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/255283?utm_source=newsshowcase&utm_medium=gnews&utm_campaign=CDAqEAgAKgcICjDYq6oLMNi2wgMwydDMAQ&utm_content=rundown

<連載>後遺症は今も コロナ後を考えるA
 「しんどい」。スマートフォンやパソコンの文字が読めない。ぐらぐら動いているように感じ、意味が頭に入らない。思わず目を背けた。さいたま市の会社員、孝さん(46)=仮名=は、認知機能が低下する「ブレインフォグ(脳の霧)」に半年間苦しんだ。新型コロナウイルスの後遺症の一つとして知られる症状だ。
◆会話、メールが理解できなくなり
「働けないことがつらく、焦りばかりが募った」と話す孝さん=さいたま市で
「働けないことがつらく、焦りばかりが募った」と話す孝さん=さいたま市で

 医療系の会社で営業職のエリア責任者を務め、車で取引先を駆け回っていた2022年2月、感染。現場に復帰したのは、決算や来期の事業計画を提出する年度末の繁忙期だった。
 ところが「仕事での会話、書類やメールの文字が理解できない。計算した数字が合わない」。電話を取っても話の意味が理解できず、何度も聞き返した。事業計画書は「全力投球で作ったはずが、最低レベル。使い物にならなかった」。
 学生時代はサッカー部で、体力には自信があった。「まさか後遺症になるなんて。自分が一番驚いた」。脳の異常で、このまま認知症になってしまうんじゃないか―。そんな恐怖に襲われた。後遺症と診断され、医師から「運転はやめ、軽い勤務に変えてもらって」と告げられた。妻と就学前の幼い娘2人との生活は自分の肩にかかっている。目の前が真っ暗になった。
◆外見でわからず「元気そう」
 結局、約4カ月間休職。「いつ戻れるのか」と会社側から毎月聞かれたが、答えようがなかった。休職中はブレインフォグだけでなく、歩くたびに足に痛みが走り、痛みは背中や腰にも。目まいがひどく、体をかがめただけで床に倒れ込んだこともあった。内科、眼科、整形外科などを回って検査を受けたが、原因不明。医療費だけがかさんだ。
 昨夏、午前中だけの時短勤務で復職し、内勤にしてもらった。外見で分からないので「元気そう」と同僚に声をかけられ、ショックだった。今も体の痛みや目まいなどの症状を抱える。
◆解雇・廃業に追い込まれた人も
 仕事ができなくなり、経済的な危機に直面する人は後を絶たない。国の統計はないが、患者の約7割が、仕事に影響を受けているというデータもある。
 後遺症外来を設けるヒラハタクリニック(東京)によると、発症時に仕事をしていた患者3307人のうち、1402人が休職に追い込まれた。解雇・退職・廃業は320人。制限勤務や在宅勤務などを含めると、2277人(68.9%)もの多数に影響が及んでいた。
 「後遺症は個人差があり、職場でも理解されにくい。患者同士で情報交換できる場があれば、気持ち的にだいぶ楽になると思う」と孝さん。「コロナが『5類』になっても、誰でも後遺症になり得るし、苦しむ人が大勢いる。国や企業は後遺症の問題を終わったことにせず、対策してほしい」
 新型コロナウイルス感染症の後遺症(罹患=りかん=後症状) 世界保健機関(WHO)は「少なくとも2カ月以上持続し、また他の疾患による症状として説明がつかないもの」と定義。国の患者数の統計はなく、確立された治療法もない。メカニズムも不明な点が多く、自己免疫の異常▽ウイルスやそのかけらの残存▽ウイルスが引き起こす微小血栓(血の塊)の影響—といった原因が指摘されている。

 ◇
 今も新型コロナの後遺症に苦しむ患者がいる。感染症法上の位置付けが5類に引き下げられ、進む「脱コロナ」。自分も後遺症になった記者が当事者、医師の声を伝え、今後のあり方を考える。(神谷慶、出田阿生)

【関連記事】@28歳女性、コロナ後遺症で退職「理解されず、つらい」
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【関連記事】(6月15日正午公開予定)48歳の記者は「一気におばあさんになった」 徹夜明け、二日酔いや車酔いが続いているような

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