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覚えておきたい、意外な発がん性食品20種・リスク低減の食品7種
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投稿者 中川隆 日時 2021 年 2 月 14 日 11:08:07: 3bF/xW6Ehzs4I koaQ7Jey
 

(回答先: 食べてはいけない 投稿者 中川隆 日時 2020 年 12 月 20 日 14:08:31)

覚えておきたい、意外な発がん性食品20種・リスク低減の食品7種
Mar 27 2020
https://newsphere.jp/list3/carcinogenic-foods_6/?utm_source=verizon&utm_medium=cpc_verizon&utm_campaign=carcinogenic-foods_6_verizon

 がんは人類にとって身近な存在だ。アメリカでは心疾患に次いで、死因全体の第2位を占める。日本でも1歳以上94歳以下のすべての年齢層において、死亡原因のトップ3に入っている。日頃の食生活の改善で、そのリスクを抑えることはできるだろうか? 発がん性について指摘されている食品20種と、効果的にリスクを抑えると言われる食品7種を見てみよう。(出典:「MSN」https://www.msn.com/en-in/health/nutrition/the-20-most-carcinogenic-foods/ss-AAkcj2t, 「U.S. News & World Report」https://health.usnews.com/health-care/patient-advice/articles/avoid-these-cancer-causing-foods


1. ソーセージ、ベーコン、サラミなどの加工肉

 忙しい朝の食卓を賑わせてくれるソーセージとベーコンだが、毎日食べるのは考えものかもしれない。世界保健機構(WHO)ではソーセージなど加工肉を「グループ1」の発がん性に分類している。これは発がん性の確度において、タバコや紫外線へのばく露などと同程度に疑いが高いことを意味する。加工肉だけに頼らないバランスの良い食事を心がけたい。


2. 牛肉など赤身の肉

 もちろん、未加工の肉ならば大丈夫というわけではない。牛肉や豚肉などに代表される赤身の肉もがんを引き起こす原因になりやすいようだ。WHOの調査によると、毎日100グラムの赤身の肉を摂取する人はそうでない人と比較して、数年以内にがんと診断される確率が17%増加する。最近では低糖質ダイエットの強い味方としてステーキが脚光を浴びているが、過度な摂取は控えたほうが良さそうだ。
https://newsphere.jp/list3/carcinogenic-foods_6/?utm_source=verizon&utm_medium=cpc_verizon&utm_campaign=carcinogenic-foods_6_verizon


3. BBQ
 バーベキューといえば、グリルの上でほどよく焦げ目のついた肉と野菜が食欲をそそる。しかしその焦げ目には問題が潜む。多環芳香族炭化水素と呼ばれる、強い発がん物質が生成されているためだ。焼くよりも蒸したりゆでたりする方が、一般的にこのような物質の生成を避けることができる。
https://newsphere.jp/list/carcinogenic-foods_6-2/2


4. コーヒーと紅茶
 食材を高温処理するという意味では、コーヒーと紅茶もがんとの関連が疑われている。豆や茶葉の処理の過程でメイラード反応が起こり、それによりアクリルアミドという劇物が生成される。アクリルアミドの人間に対する発がん性は完全に立証されているわけではないものの、少なくとも実験用のラットで確認されている。リラックスに欠かせないコーヒーと紅茶だが、ほどほどの量に抑えたい。
https://newsphere.jp/list/carcinogenic-foods_6-2/3/


5. 砂糖
 日常的に使う調味料もがんとの関連が指摘されているものがあり、砂糖はその一つだ。砂糖は血糖値の上昇度を示す「グリセミック指数」が高い食品だ。このような食品を多量に摂取すると、がんのリスクが増大することがわかっている。ちなみに実証はされていないものの、逆に糖分を抑制すればがんの進行を抑制できるという理論も提唱されている。がん細胞は細胞分裂に糖を必要とするため、炭水化物の摂取を極端に抑えるケトジェニック・ダイエットは、理論上はがんに対して有効となり得るとも言われている。
https://newsphere.jp/list/carcinogenic-foods_6-2/4/


6. 塩漬けの肉と魚
 砂糖だけではなく、塩にも注意が必要だ。塩漬けの肉と魚は硝酸塩と亜硝酸塩を多量に含んでおり、DNAにダメージを与え細胞の異変を招くとされている。こうした食品を多く消費する中国人と中華系移民の人々は、鼻と喉にがんを患う可能性が有意に高いとする研究がある。また、一般に塩漬けの食品は胃がんの原因になると言われている。
https://newsphere.jp/list/carcinogenic-foods_6-2/5/


7. 植物油
 植物油は大量に摂取すると健康に害を及ぼす。心血管系に関する合併症の原因になるほか、乳がんのリスクを高めるためだ。自分では使っているつもりがなくても、スーパーでよく売られているような調理済みの食品にも多く含まれている。自分で料理する場合は、オリーブオイルなどに置き換えることで対策が可能だ。
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8. 牛乳
 植物由来のものに加えて、動物性油脂も問題となる。この成分を多く含む牛乳を多く飲み続けた場合、そうでない人々よりも前立腺がんのリスクが7割近くも増大する。ただし牛乳はカルシウムなど栄養素に富んでおり、過度に避ける必要はない。カナダのモントリオール大学栄養学科は、1日の量をコップ2杯までに抑えるようアドバイスしている。
https://newsphere.jp/list/carcinogenic-foods_6-2/7/


9. 炭水化物
 なにかと健康に良くないイメージがある炭水化物だが、がんとの関連も知られるようになった。たとえば一般的なパン(全粒粉を使わない精白パン)はグリセミック指数を高め、肺がんの可能性を49%も上昇させてしまう。パスタなども炭水化物の宝庫であり、手軽さのあまり多用しないよう要注意だ。
https://newsphere.jp/list/carcinogenic-foods_6-2/8/


10. アルコール類
 嗜好品は豊かな時間を与えてくれる一方で、副作用をもたらす場合がある。酒は百薬の長ともいわれる反面、がんの可能性を引き上げるようだ。そのメカニズムは特定されていないものの、DNAを損傷させるという説や、単純にカロリーが高い割に栄養に乏しいため健康を悪化させやすいという説などが唱えられている。
https://newsphere.jp/list/carcinogenic-foods_6-2/9/


11. 炭酸ジュース
 超加工食品という言葉を聞いたことがあるだろうか。過剰な塩分と油分、あるいは添加物などにより、食品本来の状態から大きくかい離した食品のことだ。つい手が伸びがちな炭酸飲料などもこれに含まれる。毎日の食事に占める超加工食品の割合が10%増加すると、がんを患う可能性が12%増加することがわかっている。
https://newsphere.jp/list/carcinogenic-foods_6-2/10/


12. フライドポテト
 ファストフードには欠かせないフライドポテトも、代表的な超加工食品だ。タバコの煙に含まれる有害なアクリルアミドが含まれる。スペインのハンバーガーチェーンで提供されているフライドポテトを調査したところ、WHOが飲料水の基準として定める上限値の100倍のアクリルアミドが検出された。スペインのナバーラ大学によると、超加工食品を日に4回以上摂取すると、日に2回以下の人々と比べ、15年間の死亡率が62%も高くなるという。
https://newsphere.jp/list/carcinogenic-foods_6-2/11/


13. ポテトチップス
 高温調理によって発生するアクリルアミドは、フライドポテトと製法が近いポテトチップスにも含まれている。WHOの水質基準値と比較すると、最大で500倍の量がポテトチップス1袋に含有されているといい、フライドポテトよりも危険度が高い計算となる。
https://newsphere.jp/list/carcinogenic-foods_6-2/12/


14. レンジで作るポップコーン
 レンジで作るポップコーンは手軽に楽しめるスナックだが、これも超加工食品のひとつだ。麻酔薬にも使われるフェンサイクリジンという化学物質を含んでおり、発がん性が指摘されている。さらに、油が染み出さないよう袋内にコーティングが施されているが、こちらにも発がん性が疑われる物質が使われている。
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15. 遺伝子組み換え食品
 はっきりと結論が出ているわけではないものの、遺伝子組み替えが施された動植物を摂取するとがんのリスクが上昇するとする研究結果が複数出ている。とくに胃の腫瘍ないし胃がんとの関連が多く指摘されている。因果関係が立証されたわけではないが、現時点では避けておくのが無難だ。
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16. ペットボトル飲料
 がんはDNAの損傷によって発生するため、DNAに影響を及ぼす化学物質はその原因となり得る。見落としがちなのはペットボトル飲料だ。1960年代から広く使われているビスフェノールA(BPA)が用いられており、飲料中に微量が溶出する恐れがある。近年では代替物質を使ったペットボトルもあるが、その代替物質も乳がんおよび前立腺がんとの関連が指摘されている。
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17. 缶詰のトマトソース
 同じ理由で、缶詰のトマトソースにも注意が必要だ。缶の腐食を防ぐため、内側のコーティングにBPAが使われている。米ミズーリ大学の研究チームは、実際にトマトソース中に微量が溶け出ていることを確認している。BPAはがんだけでなく、多動性障害や注意欠落、肥満やホルモンバランスの崩壊などを招くことがある。
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18. 養殖のサケ
 ヘルシーなイメージがある魚介類も、いつも安全だとは限らない。2004年の調査では、養殖されたサケに関して、天然ものよりも遥かに多くの残留性有機汚染物質が確認された。残留性有機汚染物質とは、ダイオキシンやポリ塩化ビフェニルなどに代表される有害物質だ。月に1回以上養殖のサケを食べ続けると、長期的にはがんを発症するリスクが上昇することになる。
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19. ピーナッツ
 ナッツ類も健康的なイメージが強いが、ことピーナッツについては質の良いものを選びたい。製法や保管方法に問題がある製品には、カビやその他の菌類が付着していることがあり、アフラトキシンという強力な毒素を放出しているケースがある。アフラトキシンには発がん性があり、とくに肺がんの危険性を高めることになる。
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20. 添加物入りの小麦粉
 日常的な食材に潜むワナとして、小麦粉にも気をつけたい。海外製の小麦粉のなかには塩素などを用いて漂白されているものがある。海外に旅行した際は、無漂白の表記があるものを選ぶと安心だ。
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 さて、超加工食品や一部の化学物質などががんの危険性を高めてしまう一方で、リスクを低減してくれる嬉しい食品があることがわかってきている。意識して摂りたい食品7点は次のとおりだ。


1. ぶどう
 身近なフルーツであるぶどうは、抗酸化作用に優れるレスベラトロールの宝庫だ。乳がんや肺がん、胃がんなど、特定のタイプのがんの発生を抑える効果が見込まれている。皮つきのまま15粒ほど食べると効果的だ。
https://newsphere.jp/list/carcinogenic-foods_6-2/20/


2. ベリー
 ビタミンC豊富なベリー類も見逃せない。多くのベリーが抗酸化物質を含んでおり、細胞をダメージから守ってくれる。そのため、皮膚や肺、ぼうこうなどのがんの抑制が期待される。生のままや冷凍、あるいは乾燥の状態で楽しめるベリーは、熱で壊れやすいビタミンCの摂取に向いている。コップ半分ほどが適量だ。
https://newsphere.jp/list/carcinogenic-foods_6-2/21/


3. 彩り豊かなフルーツ
 そのほか、彩り豊かなフルーツ類も一般的に抗酸化物質を多く含んでいる。がんの防止だけでなく、老化の抑制につながるほか、健康を増進するさまざまな栄養素が含まれている。ビタミン、ミネラル、食物繊維の栄養源として適度に摂取したい。
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4. トマト
 フルーツと並んで、野菜も豊かな栄養を誇る食品となっている。なかでもトマトは周知のとおりリコピンを大量に含有しており、これも抗酸化の働きを持っている。前立腺がんの予防にとくに効果があるとされる。生よりもケチャップやトマトソース(缶以外のもの)など加工された状態のほうが、リコピンが体内に吸収されやすくいっそう効果的だ。
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5. ブロッコリーやキャベツなど
 ブロッコリーやキャベツなど、アブラナ科の野菜も有益だ。研究によると、胃がんや口腔がんの発生を抑える力を秘めている。カリフラワー、チンゲンサイ、メキャベツ、そしてケールなども同じ仲間だ。日本では野菜を生でかじる習慣はあまりないが、欧米では生のブロッコリーにドレッシングをかけておやつにするやり方がある。スナック類の間食も避けられるため、一石二鳥の方法だ。
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6. ターメリック
 幾度となくブームになっているターメリックには、それにふさわしい理由があるようだ。カレーなどインド料理に多く用いられるこのスパイスには、体内の炎症を防止する効果があるとされている。炎症はがんだけでなくアルツハイマー病などにつながるとされており、これらのリスクを長期的に抑えるうえで効果が期待できる。
https://newsphere.jp/list/carcinogenic-foods_6-2/25/


7. 全粒粉
 通常の小麦粉の代わりに、小麦をまるごと挽いた全粒粉を選ぶのもスマートだ。ビタミンとミネラルが豊富なため、健康増進に役立ちがんのリスクを押し下げると言われている。さらには食物繊維が豊富なことから、満腹感が長続きする。食べ過ぎを防いで血糖値を良好な状態にキープしやすいことも隠れたメリットだ。
https://newsphere.jp/list/carcinogenic-foods_6-2/26/


 

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コメント
1. 中川隆[-13829] koaQ7Jey 2022年2月07日 09:53:02 : oCqatUkqPM : VzByNlhuRTcyRkE=[26] 報告
「糖質制限」で末期がん患者の8割が改善 衝撃の研究結果
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/1058.html

爆速で老化が進行する食べ方は・・!体内から”コゲ”ていく「AGE」について
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/568.html

ガンになりやすい食べ物ランキングTOP5
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/1483.html

コンビニ・ホットスナックでガンリスク激増?! 9割が知らないホットスナックの危険性
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/1253.html

明太子で癌リスク2倍超?!誰も知らない明太子の闇
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/1219.html

2. 中川隆[-13827] koaQ7Jey 2022年2月07日 09:55:17 : oCqatUkqPM : VzByNlhuRTcyRkE=[28] 報告
【ゆっくり解説】ガンになりやすい食べ物ランキングTOP5
2022/02/06

3. 中川隆[-11905] koaQ7Jey 2023年12月29日 10:06:54 : xOWjT1BJOc : aEZmb08zSTBnbWc=[10] 報告
<■132行くらい→右の▽クリックで次のコメントにジャンプ可>
ケトン食ががんを消す (光文社新書) – 2016/10/18
古川健司 (著)
https://www.amazon.co.jp/o/ASIN/4334039502/asyuracom-22/


「糖質制限」で末期がん患者の8割が改善 衝撃の研究結果
週刊ポスト2016年12月2日号

「三大治療」と呼ばれる手術、抗がん剤、放射線によるがん治療は日進月歩だが、「末期がん患者の8割が改善された」という衝撃の研究結果が発表された別の治療法がある。意外なことにそれは、最新技術とは一切無縁の食事療法だった。

 主食のご飯やパン、麺など炭水化物に多く含まれる糖質の摂取量を減らす食事法「糖質制限」は、糖尿病患者などに効果があることで知られるが、がん患者への効果を示すエビデンスはこれまで存在しなかった。

 そんな中、糖質の摂取量をゼロに近づける“究極の糖質制限”になると、がん治療にも効果が見られたという臨床研究データが発表された。大腸がんや乳がんなどステージIVの末期がん患者を対象に、世界初の臨床研究を行なったのは多摩南部地域病院外科医の古川健司氏(医学博士)である。古川氏が語る。

「がん細胞は炭水化物から合成されるブドウ糖を栄養源としています。しかも正常細胞の3〜8倍のブドウ糖が必要。ならば、それを断つことでがんの進行を抑制できないかと考え、2015年1月に研究を開始しました。

 19人の末期がん患者に抗がん剤などの既存の治療と、糖質制限による食事療法を3か月続けたところ、予想以上の効果が出た。がんの症状が消失した完全寛解が5人、がんが30%以上消失した部分奏効が2人、進行を制御した例が8人、一方で病状が悪化した例は3人という結果でした。完全寛解率28%、部分奏効や進行制御も含めた病勢コントロール率(治療効果のあった患者割合)は実に83%に達しました」

 患者の大半は三大治療では治る見込みが薄かった末期患者であることを考えると、驚異的な数字といっていいだろう。


▲△▽▼


がん細胞を兵糧攻め!「究極糖質制限」の威力
初の臨床研究で約7割の末期がんが改善した
古川 健司 : 医学博士
2016/11/10
https://toyokeizai.net/articles/-/144042

6カ月のケトン食療法を行った70歳・女性の事例。(左):2014年8月、肺の右上に22×28mmのがんを認める。(右):4カ月後の同年12月には同部位の腫瘍が完全に消失(写真:著者提供)
がん細胞は、ブドウ糖をエネルギー源とする――。これは、1931年にノーベル生理学・医学賞を受賞したオットー・ワールブルグ博士が、マウスの「癌性腹膜細胞」を用いた実験で解明し、1923年からの一連の論文で発表したものです。

2人に1人ががんに罹患し、3人に1人ががんで亡くなるとされる中、今日のがん治療の大きな問題点といえば、この90年以上も前に発見された事実が、まったく生かされてこなかったことに尽きるでしょう。今では、がん細胞は正常細胞の3〜8倍ものブドウ糖を取り込まなければ、生命活動を維持できないことも分かっています。

ブドウ糖欠乏状態の体が生み出す「ケトン体」
その理由は、2つ考えられます。1つは、がん治療の現場において、患者の栄養管理や食事指導内容が軽視され続けてきたこと。そして、もう1つは、糖質の代名詞である炭水化物が、私たちが生きていくために必要な、3大栄養素の中核を担ってきたことです。

確かに、私たち人間の生命活動は、糖質が体内で分解されてできる、ブドウ糖を主なエネルギー源にしていると長く考えられてきました。しかし、結論から先に言えば、ブドウ糖が枯渇すると、人間の体内ではブドウ糖に代わる、緊急用のエネルギーが生み出されます。それが、私ががん治療の鍵としている「ケトン体」という酸性の代謝物質です。

このケトン体は、皮下脂肪や内臓脂肪が分解されることで産生されます。そして、正常細胞がケトン体をエネルギー源にすることができるのに対して、がん細胞は基本的にそれができません。がん細胞には、ケトン体をエネルギーに変える酵素が欠けているからです。

ここに、がん治療の大きなヒントが隠されています。がん細胞といえども、普通細胞と同様に、栄養源を絶たれれば死滅への道を辿らざるを得ないからです。

ケトン体のすごいところは、単にがん細胞の栄養源を絶つことだけではありません。がんを誘発する酵素(β-グルクロニターゼ)の活性を低下させるなど、それ自体に抗がん作用があることが、動物実験などで解明されています。さらに、がんの発生起源と考えられる乳酸を除去し、ミトコンドリアの活性化を促す「長寿遺伝子」のスイッチを入れる働きがあることも、最近になってわかってきました。


ケトン食による臨床研究を行った古川健司医師。一般に向けて、「がん免疫栄養ケトン食療法セミナー」を定期的に開催している
私が、世界初となる臨床研究(「ステージWの進行再発大腸癌、乳癌に対し蛋白質とEPAを強化した糖質制限によるQOL改善に関する臨床研究」)をもとに体系付けた、「がん免疫栄養ケトン食療法」とは、このケトン体を治療のベースに据えた、がん細胞を弱らせて正常細胞を元気にするための、食によるがんの兵糧攻め戦法に他なりません。
糖質の摂取を「限りなくゼロ」にするケトン食療法
この食療法の基本となるのは、主食である炭水化物の極端なカットです。その代わりに、免疫機能の指標となるたんぱく質(魚介類、大豆類、肉などから摂取)と、がんの進行と炎症を抑えるオメガ3脂肪酸のEPA(エイコサペンタエン酸。魚の刺身やアマニ油などに含まれる)の摂取を強化し、さらに、その燃焼性の高さからケトン体の産生を強力に促してくれる中鎖脂肪酸(MCTオイルを主に活用)を、1日数回に分けて摂取するようにしています。

食事メニューの詳細、栄養の組み合わせなどは『ケトン食ががんを消す』に譲りますが、こうした高脂肪、高たんぱく、低糖質のケトン食に、抗がん剤や放射線などの化学治療を併用すると、患者のがん細胞が縮小、消滅する確率である「奏功率」がアップすることも、私の臨床研究で明らかになりました。

この食事療法は、3カ月の継続をベースに、実施の安全性が確認されている1年までを目処に行われます。参加者の臨床開始から3カ月後時点での病勢の中間報告によれば、PR(部分奏効)が6例、SD(進行抑制)が1例、PD(増悪)が2例となっています。血中の最高ケトン体数が1000μMを超えると、がんは縮小する傾向にあることが見て取れます。


さて、この9例の1年後の評価はどうなったのでしょうか。3例がCR(完全寛解)、3例がPR(部分奏功)、1例がSD(進行抑制)、2例がPD(増悪)による死亡と、奏効率が67%、病勢コントロール率が78%という結果になりました。臨床対象者以外の免疫栄養ケトン食実施者も含めると(総勢18人が3カ月以上実施)、その病勢コントロール率は83%にものぼり、免疫栄養ケトン食と化学療法の併用の有意性が、さらに明確に示されています。

「ケトン食」の実施が危険な人もいる
ただし、この極端な糖質カットによる免疫栄養ケトン食をすべての患者さんに実施できるわけではありません。肝臓にがんの原発巣(最初に発生したがん)を抱える患者さんや、先天的な要素が関係するT型糖尿病の人には、適用することができないのです。

まず、肝臓にがんの原発巣がある場合は、ケトン体を合成し、全身に送り出す役割を担う肝臓が、ケトン体をエネルギーにできないことが理由になります。


『ケトン食ががんを消す』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)
また、T型糖尿病の場合は、血液や体液の濃度が酸性に傾く「ケトアシドーシス」が多く見られることが理由です。このケトアシドーシスに見舞われると、嘔吐や頭痛、頻脈、ひどいときには昏睡の引き金にもなりますので、注意が必要です。

私の臨床研究でも、PD(増悪)によって亡くなられた上記の2例は、インスリンや内服薬の導入はなかったものの、いずれも生活習慣によるU型糖尿病の傾向が見られました。理屈から考えれば、U型糖尿病でも緩やかな糖質制限を行えば、血糖やがんの病勢をコントロールできるはずでしたが、こうしたことから糖尿病の患者さんに対しては、現時点でケトン食を推奨できないという残念な結果が導かれています。

しかし、インスリンの働きが正常である限り、ケトン体がいくら増えてもケトアシドーシスを引き起こさないことが、私の臨床を含めた多くの臨床研究から明らかにされています。免疫栄養ケトン食を3カ月以上にわたって継続した、糖尿病のない患者さんの総ケトン体数と、血液及び尿が酸性かアルカリ性かを示すpHを調べてみると、ケトン体数が異様に高いにも拘らず(基準値は28〜120μM)、血中pHと尿中pHのいずれも、基準値内に収まっていることが分かります。


とはいえ、いずれにしてもがん治療におけるケトン食療法は、素人判断で行うべきではありません。がん患者の栄養管理や食事指導内容や抗がん剤などの副作用対策に精通した、医師の指導のもとで行われる必要があります。そのためにも、日本病態栄養学会が認定する「がん病態栄養専門管理栄養士」の充実と、がん治療に特化した食事療法の保険適用化の実現が、何よりも急務になるでしょう。

https://toyokeizai.net/articles/-/144042?page=3

4. 中川隆[-11665] koaQ7Jey 2024年2月09日 02:44:37 : rNsyQ65TTg : QkpKYlR3dDVSQ2M=[3] 報告
【コラム】がん予防のためにできること|冬虫夏草でがんの再発予防を考えるサイト
https://www.cancerpatient-qol.net/column/

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