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「もし北朝鮮が日本を侵略したらどうする?」☆「もし○○したらどうする?」論法 投稿者 dembo 日時 2002 年 6 月 26 日 19:49:57:


C・ダグラス・ラミス著『憲法と戦争』〔晶文社〕の中の
http://shopping.yahoo.co.jp/shop?d=jb&id=30727580

《国家について 》
「憲法改正はタブーだったか……あとがきにかえて」(より簡潔に抜粋しました。)

☆「もし○○したらどうする?」論法

 軍隊について議論している時、良く使われる論法として、いわゆる「もし○○したらどうする?」というのがある。‥‥この「もし○○したらどうする?」ゲームには決まったルールがあって、そのルールによると、
「それはあり得ない」とか、「その可能性は少ない」などは答えとして認められない。なぜならその質問は確率に関するものではなく、もしそういうことがあったらどうする?、というものなのだから、確率が低い、という答えは質問とかみ合わないのだ。ルールに従いながら「もし○○したらどうする?」ゲームを始めよう。

*「もし北朝鮮が日本を侵略したらどうする?」‥‥
今の状況のままだったら、日本には米軍が駐留しているので、それは朝鮮民主主義人民共和国がアメリカ合衆国に戦争をしかけたことになる。もちろん、米軍にはそのための有事戦略はできている(そして、ペンタゴンにはその有事戦略を実践できるきっかけを待ちかねている人もいるはずだ。)有事戦略の中味を私達は知らないが、朝鮮民主主義人民共和国への激しい攻撃、もしくは侵略になるだろう。そうなると私達普通の人の動きとは関係なく、軍は動いていくだろう。

*「もし米軍基地が日本から撤廃されただけではなく、安保条約が廃止されて日本がアメリカの「核の傘」の下にもう入っていない状態だったら」
‥‥その場合、自衛隊は自衛隊法に従って防衛戦争にはいるし‥‥普通の人の動きや気持ちと関係なく、自衛隊は動いていくだろう。

*「もし『戦争のできる国』になって、日本が朝鮮民主主義人民共和国を侵略したらどうする?」‥‥
答えを、日本を戦争のできる国に変えようとする人びとにお任せする。

*「もし、米軍あるいは日本軍が、朝鮮民主主義人民共和国が『日本を攻撃した』というその事件をでっち上げて、その理由で侵略したらどうする?」
‥‥軍がそういうふうに動き出したらどうすることもできない、という答えしかないだろう。

*「もし米軍が朝鮮民主主義人民共和国、あるいは他のアジアの国へ『人道的介入』という名目で攻撃をしかけたらどうする?」
‥‥自衛隊は新ガイドラインと周辺事態法でその参加(後方支援)はほぼ決まっているので、参加するべきかどうかという民間の議論が始まる前にもう自衛隊は出発してしまうだろう。‥‥どうすることもできない、というのがまた正解になるだろう。

*「もしアメリカが全くの国内政治問題を解決するために、アジアのどこかで戦争を仕掛けたらどうする?」‥‥そういう自国の国益と無縁な戦いに参加するのか。しかし新ガイドラインがある以上、政府は断ることができるだろうか?

*「もし中国と台湾とのあいだで戦争が起こり、アメリカが台湾側に介入したらどうする?」
‥‥その場合、もし日本が新ガイドラインに従って米軍の後方支援として派兵すれば、日本と中国との戦争が復活する。新ガイドラインの支持者はこういう質問にこそ答えなければならない。

*「もしアメリカとどこかの国が核戦争を始めたらどうする?」
‥‥攻撃目標となっている米軍基地は日本のいたるところにあるので、‥‥正解は「死ぬ」である。

*「もし自衛隊/日本軍が海外ではなく、国内で攻撃を開始したらどうする?」
‥‥答える前に次のことを考える必要がある。

 1.国内の秩序を守ることが、自衛隊の前身たる警察予備隊の唯一の役割であった。
 2.今の自衛隊法にもその役割はまだ書かれてある。
 3.この本に書いたように、世界の多くの軍隊が自国民弾圧のための組織になって    いる。
 4.石原慎太郎東京都知事が今年(←2000年の本です)、自衛隊員の前で演説して、
   そういう国内軍事行動の必要性が高い(「第三国人」の暴動を鎮圧するため)   と言った。つまり、彼は知事として自衛隊の国内での軍事行動を期待している   ようだ。
 5.自衛隊は実際そのための訓練や演習を行っている。

‥‥肝心なのは、「もし○○したらどうする?」論法をとるとしたら、自分の立場に都合のいい質問だけでなくあらゆる角度からの質問について冷静に考えてみなければならない、ということだ。歴史、とくに二十世紀の歴史、をじっくり見てみれば、強い軍隊をもった政府の国民はそれで実際どうなったかがわかるはずで、国民は必ずしも安全が保障されて幸せになったとは限らない。それはこれからもそうだろう。


☆議論に出そうもない軍隊を持ちたい理由(解説は省きます。)

*侵略したいから
*いい商売だから
*国の景気をよくするため
*若い男たちの性格/精神をよくするため
*国内の秩序/しつけをよくするため
*女性に対して男性の社会的地位を上げるため

☆国際貢献論

‥‥「国際貢献をしたいので軍隊がほしい」というのはちょっと聞いたことのない論理なのだ。国益、あるいは政府益ばかり考えて来た政治家たちは、いつからそんなに人道的になったのだろうか。そして人を殺さないと(戦争というのはあくまでも人を殺すことだが)国際貢献にならない、という考え方がいつから「人道的」と呼ばれるようになったのだろうか。‥‥「国際貢献」という決まり文句は湾岸戦争から始まったもので、湾岸戦争の米軍の介入が「国際貢献」の規範、いわば「ザ・国際貢献」になっている、と言うことだ。その戦争は、当時のブッシュ大統領が言ったように、新世界秩序を守るための戦争であった。つまり、G7が管理している世界経済システムのなかの治安を維持するためのお巡りさんとして勤めるのが「国際貢献」の中味だろう。それをどうしてもやりたいという理由だけで、日本の憲法改正派があんなに熱心に動いているはずがない。軍隊のいろいろな側面を意識しながら、これからの憲法改正論議を観察していけば、憲法改正派の本音まで透かして見ることができるだろう。

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