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Re: 昭和史は明治より社会としてははるかに劣っている 投稿者 hou 日時 2002 年 10 月 17 日 21:27:24:

(回答先: 現代日本は戦前より社会としてははるかに劣っている 投稿者 書記長 日時 2002 年 10 月 17 日 17:36:13)

「日本の戦中の支配体制は、およそ外部世界とは相容れない
独善的な理念・理想を掲げ、マインドコントロールによって特
定集団をその世界観に引き入れ、破滅的な教導によりその集団
そのものを自壊に追い込んだ」

自壊に追い込んだ。

その事実が実は、一番大切なのです。

右・左の色眼鏡をつけた状況だと正しい色もなにも見えません。

日本は、アメリカに負けた。これは事実です。

では?なぜ負けたか?となると左とも右とも
思想に走る。(藁

なぜそうなるか?科学的に検証しないからなんです。

その点で、明治と大正・昭和・平成と区別がつきます。

なぜ、明治政府は、外資を導入し外人を高給で呼び寄せたか?

わかりますよね。
科学的な、合理的なものを目指し、投資効率を上げたのです。

日本の加工貿易の基礎は、明治の投資にあったと言えましょう。
これが、なければ日本に新幹線は、ありませんし今の精密機械・半導体加工機械・自動車産業もありえません。

なぜ、日本が復活できたのか?簡単です。
基礎の技術・発想が出来上がっていたからです。

あとは投資を行うことで、そのみちは開けました。

では、昭和の投資はどんなものだったのか?
日本は、大日本帝国という国でしたが、それは本当になくなるべき存在だったのでしょうか?

その最大の誤りが、第二次世界大戦です。
もし、ハワイ真珠湾攻撃が無ければ。
日本が、ドイツと同盟せず。イギリスとの日英同盟を延長していれば。

ようは、戦略的な投資という意味で昭和史は、明治の投資戦略に逆立ちしても勝てないのです。

戦後の昭和史は、明治の投資が生きていると言えるでしょう。

では、どこで間違えたか?

思想というところに投資しすぎたということです。
第二次世界大戦まえ、アメリカが優先的に日本に入る前に止められた技術があります。
それは、ほんとに地味な研究で日本も重要なものという位置づけがなかったそうです。

しかしそれは、日本の航空技術にとって必要なものでした。
ターボチャージャーの部品に使う、錫などの配合比率などです。
これは、飛行機が1万メートル以上上がるとレシプロ機が、空気の薄さからスピードが落ちたり、エンジンの回転が落ちるというのを防ぐ装置の製造方法でした。

この方法技術が日本では、投資不足のため研究しても実用化にまで届きませんでした。
そのため、どんな馬力のエンジン、たとえば富岳5000馬力、連山・深山の4発エンジンに使う2000馬力がどうしても、実用化できなかった理由のひとつだそうです。
また、国内で完成した、ターボチャージャー技術はとうとう未完のまま雷電や疾風につけられましたが、運動性能や整備不良が多く、取り外されたようです。

そんな、話を持ち出す以前に航空技術の発展を見越せなかっ軍部。
空母建造を主にせず、戦艦、巡洋艦に投資しすぎた軍部

帝国陸軍の90%の歩兵率
これは、もう投資の仕方に戦略がなく思想に浸りきって、現実の分析が出来ていないことが問題です。

山本五十六連合艦隊司令長官が、「一体、アメリカと開戦して、日本はワシントンを占領できるのネ」
といった。
戦略とはこのような分析を言うのだが、それが国内で思想がちがちだと、上の言うことも下が判断できない、情報統制化に置かれている状況だと、投資が無効になる。

明治がすごいのは、情報分析と投資そして、国のとしての機械的な損切りである。
「日露戦争のとき、大山巌総司令官が、伊藤博文首相に「戦争の終結の、時期をあやまらず、必ずこれをやってくれ。それは政治家のつとめだ」と念を押して、満州に向かった。

この状況は、第二次世界大戦には、なかった。
山本五十六元帥は、「戦争はシンガポール占領の時点で終結すべきである。それ以上西進することは、イギリスとの間に深い溝をつくることになる。」

ということを、日本船舶振興会会長 笹川良一氏に言っていたという。

東条首相は、日本を「破滅的な教導によりその集団
そのものを自壊に追い込んだ」といえるだろう。

国益のことを考えれば、山本元帥の意見を取り入れて、戦略を考えるべきであったのだ。

陸軍は、海軍三将師の米内、山本、井上を機密費を使い右翼に命をとらせようともした。

これらの、事実は日本の投資を軍事一辺倒に振り向け、それが、戦略的に投資されない結果、大日本帝国は思想教育と情報統制という投資により柔軟性を失い、自ら危険だと分かってるはずの戦争に投資していくことになった。

日本人は、この点をもっとも反省しなくてはならない。

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