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ソニー、60年前から電気自動車の開発に着手していた…“ソニーカー”はポルシェになる(Business Journal)
http://www.asyura2.com/21/hasan135/msg/405.html
投稿者 赤かぶ 日時 2021 年 6 月 14 日 18:27:45: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

ソニー、60年前から電気自動車の開発に着手していた…“ソニーカー”はポルシェになる
https://biz-journal.jp/2021/06/post_231820.html
2021.06.14 06:00 文=片山修/経済ジャーナリスト、経営評論家 Business Journal



 ソニーが再び“夢を語る”時代がやってきた……。“ソニーカー”の誕生がウワサされているのだ。「VISION-S」がそれだ――。

 じつは、「VISION-S」のルーツは、はるか昔だ。1960年代、ソニーは電気自動車の研究をスタートさせている。

「これからは電気自動車の時代です」

 ある日、ソニーの電池技術者が創業者の一人である井深大に提案をもちかけた。

「そうか。よし、やろう」

 井深は即答した。まだ、EVという言葉が聞かれなかったころの話である。彼は、既存の枠にとらわれずに技術を見る。子どものようにピュアな心で、無邪気に技術に向き合うのが、真骨頂だ。ソニーのもう一人の創業者である盛田昭夫は、日頃から「井深さんの夢を叶えるのが、僕らの仕事だった」と語っていた。ところが、こと電気自動車の研究については悲観的だった。とてもビジネスにならないと、盛田は井深を引き留めた。

 断るまでもなく、ソニーには自動車のエンジニアもいなかった。自動車開発の素人集団のソニーが、電気自動車をつくれるはずがない。しかし、そんなことであきらめる井深ではなかった。大手自動車メーカーから車体の設計ができるエンジニアを引っ張ってきて、1961年、横浜市保土ヶ谷に設立されたばかりの中央研究所で研究を始めたのだ。

 井深が楽しそうに電気自動車の試作車のハンドルを握る写真が、井深の著書『ものづくり魂 この原点を忘れた企業は滅びる』(サンマーク出版)に掲載されている。遊園地などにある屋根のないゴーカートのような一人乗りのクルマである。残念ながら、当時のモーターや電池の技術では、本格的な電気自動車の実現はムリだった。日本のマイカーブームの到来は、その後のことである。

 トヨタが小型大衆乗用車「パブリカ」を発売したのが、1961年である。そして、交通事故や排気ガスによる大気汚染など、自動車の普及にともなうさまざまな社会課題が浮上するのは、70年代に入ってからだ。いくらなんでも、早すぎた。ソニーは、電気自動車の技術と特許を売却した。

 井深は当時、「最後はバッテリーが課題になるだろう」と明言していたという。考えてみれば、ソニーは今日、電気自動車を支えるリチウムイオン電池を最初に実用化したメーカーである。1970年代中頃に基礎研究を始め、91年に量産化した。残念ながら、電池事業は2016年、村田製作所に譲渡されたが、ソニーは二次電池開発のパイオニアであるのだ。

■クルマの未来の“先の先”を見ていた井深とホンダ

 井深には、もう一つ、クルマにかかわる話がある。彼には40年来の友人がいた。ホンダ創業者の本田宗一郎である。「私にとっては、かけがえのない兄貴であり、先輩でありました」と、井深は語っている。



 ある日、本田宗一郎が若い技術者を連れて、ソニー本社を訪ねてきた。エンジンを点火するのに、トランジスタ(半導体)が使えないかという相談だった。ソニーは、トランジスタラジオの開発で有名だった。ガソリンエンジンは、燃料と空気を混ぜた混合気をタイミングよく燃焼させて動力を発生させている。タイミングよく燃焼させるには、火花の波形をコントロールする必要があるが、この火花の波形をトランジスタできれいにできないだろうかと、本田は井深に相談をもちかけた。

 いまでこそクルマにはたくさんの半導体が使われているが、当時、クルマに半導体を使おうと考えたのは、本田以外いなかった。さすが天才技術者といわれた本田宗一郎である。

 この話はうまくいかなかったが、井深はこれ以降、「将来、エンジンの電気まわりは半導体がコントロールするようになる」という確信を深めたといわれる。実際に、半導体を使ったエレクトロニクスの着火方式のエンジンを組み立て、本田にデータを提供したりもした。

 このエピソードからもわかるように、井深と本田の二人は、クルマの未来の“先の先”を見ていたといえる。未来を完全に先取りしていたといっていい。その証拠に、井深は「やがて自動車は半導体のかたまりになる」とも予言しているのだ。

■「VISION-S」は「aibo」の開発チームが手掛けた

 2021年3月28日、東京・二子玉川ライズのイベントスペースは、一眼レフカメラを携えた若い男性、小さい子どもを連れた家族づれでにぎわっていた。イベントスペースには、銀色に輝く「VISION-S」が展示されていた。道行く人は、「VISION-S」を一目見ようと足を止め、銀色の車体に見入った。

 ソニーがEVのコンセプトモデル「VISION-S」をお披露目したのは、2020年1月の米「CES」である。その年の12月、「VISION-S」は2020年12月、オーストリアで公道実験をスタートし、翌21年4月にはドイツで5G走行試験を行った。「VISION-S」には、5Gネットワークへの接続機能が搭載されており、車載システムとクラウドの常時接続で、データや制御信号の同期、また、OTA(Over The Air)アップデートが可能だ。

「VISION-S」の開発を担うのは、2018年に復活した犬型ロボット「aibo」の開発責任者としても知られる、ソニーグループの執行役員でAIロボティクスビジネス担当の川西泉氏だ。「VISION-S」は、「aibo」の開発チームが手掛けたことから「走るロボット」ともいわれている。

 自動車業界はいま、大きな転機を迎えている。果たして、ソニーがクルマをつくる日がやってくるのかどうかは、まだわからないにしても、その可能性はゼロではないだろう。例えば、ソニーはイメージセンサーの世界有数のメーカーであり、次世代車に活かせる領域も多い。完全自動運転車が実現すれば、ソニーの映像コンテンツを楽しむ環境をつくることもできる。

 ソニーグループ会長兼社長の吉田憲一郎氏は、この5月26日に開かれた経営方針説明会の席上、「今後もVISION-Sは探索領域として開発を進める」と述べた。川西氏は、ソニーがクルマをつくることについて、いまの段階ではないとしているものの、“ソニーカー”の実現を明確に否定しているわけではない。

 井深の“夢のプロジェクト”は、60年たったいま、モビリティのさらなる進化により、ようやく開花のときを迎えようとしている。電気自動車は、文字通りソニーのDNAである。

 ソニーはこれまでも、ウォークマンやトリニトロンテレビなど、“夢のプロジェクト”をかたちにしてきた。「VISION-S」はいよいよ、実車への展開へと歩み出したとみていいのではないか。“アップルカー”に続いて“ソニーカー”が走る日がやってくるとして、そのとき“ソニーカー”はおそらく、EV界のポルシェのような存在になるに違いない。

(文=片山修/経済ジャーナリスト、経営評論家)

●片山修/経済ジャーナリスト、経営評論家

愛知県名古屋市生まれ。2001年~2011年までの10年間、学習院女子大学客員教授を務める。企業経営論の日本の第一人者。主要月刊誌『中央公論』『文藝春秋』『Voice』『潮』などのほか、『週刊エコノミスト』『SAPIO』『THE21』など多数の雑誌に論文を執筆。経済、経営、政治など幅広いテーマを手掛ける。『ソニーの法則』(小学館文庫)20万部、『トヨタの方式』(同)は8万部のベストセラー。著書は60冊を超える。中国語、韓国語への翻訳書多数。


 

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コメント
1. 赤かぶ[136562] kNSCqYLU 2021年6月14日 18:29:37 : DiuQjGfad6 : UTBWZXVVMUNWUkE=[35347] 報告

2. 赤かぶ[136563] kNSCqYLU 2021年6月14日 18:31:56 : DiuQjGfad6 : UTBWZXVVMUNWUkE=[35348] 報告

3. 赤かぶ[136564] kNSCqYLU 2021年6月14日 18:32:43 : DiuQjGfad6 : UTBWZXVVMUNWUkE=[35349] 報告

4. 赤かぶ[136565] kNSCqYLU 2021年6月14日 18:35:08 : DiuQjGfad6 : UTBWZXVVMUNWUkE=[35350] 報告



ソニー の 電気自動車 VISION-S を LOVECARS!TV! 河口まなぶ が徹底チェック!日本で一番詳細に撮影してます!


5. 2021年6月14日 19:32:41 : juJg7V4FOs : QVVMOFFrWHlaRDY=[972] 報告

 電池の先にあるもの 発電所17基 
 
 でもな〜〜 電力会社も「やる気ないしな〜〜」ので 電気はない

 電気を使わない 電気自動車しか ダメぽ
 
 

6. 2021年6月14日 19:35:12 : juJg7V4FOs : QVVMOFFrWHlaRDY=[973] 報告

 今年の冬は 電気が足りない

 EVのご使用は 「お控えください」   by スカカス
 
 ===

 この夏も 電気が足りない 「オリンピックはお控えください」  by 愛
 

7. 2021年6月15日 08:58:10 : fKkQda7Cxw : a01WR1RYQWZoY00=[1306] 報告
電気自動車の歴史はガソリンエンジンよりも古い。

「販売された初の電気自動車は、最初のガソリンエンジン車(1891年)の5年前に英国で登場した。1899年にガソリン車よりも早く初めて100km/hを突破するなど当初は有望視され、自動車の黎明期には蒸気機関・内燃機関と動力源の覇権を争っていた。ハブにモーターを搭載したインホイールモーターの原型とも言える4輪駆動車を当時ローナー社在籍のフェルディナント・ポルシェが、1900年のパリ万博に出展した。 」wiki

8. 2021年6月15日 09:14:08 : J2GvwxMBTc : MHowZjZwRFY4WVk=[3] 報告
ビジネスジャーナルはソニー提灯記事が多いなw
金欲しいってw
9. 2021年6月15日 14:18:53 : jXbiWWJBCA : Rm5WWGpiTzAwU2c=[688] 報告

ソニーがグローバル企業として、何とか復活して生き残っていることは喜ばしいし

明確なビジョン=夢を持つことは重要だが

現実の世界では、欧米や中国などとの過酷なEV競争が待っているから

派手な製品や政治マターに関しては過剰な期待は禁物だろう


それよりも地味な部品でのシェアと圧倒的な技術を磨くことが

長期にわたって高収益を上げていく基本ではある

10. 投稿のあんちゃん[841] k4qNZYLMgqCC8YK_guGC8Q 2021年6月15日 15:51:50 : uesRfraV4w : eFZHTnVJSGxyWnc=[104] 報告

 電気自動車の開発はSONYに限らず、大学の研究室等いろいろなところで早いうちから行われていた。

 それが実用的なものとして花開かなかったのは、すべて電池の問題である。
 リチウムイオン電池を開発しノーベル賞を受賞した日本人を含む科学者が電気自動車を実用的なものにしたといっていい。

 ところが昨今YouTube等で見られるようにリチウムイオン電池を使ったバッテリーが、あちこちで大爆発あるいは火災を起こしており、まだ危険であり、使用にあたっては微妙な性格をもった製品であるという問題をかかえている。

 固体電池の開発がしっかりと軌道に乗るまでは、どこの国でもEVが主流とまでは行かないのではなか。またそうしてはいけないのではないか。
 もう一つは充電の問題である。どこにいても短時間で充電可能な体制ができなくては使えない。また、この急速充電が新たな危険を生み出す場合もあるので、この開発も必要であろう。

11. 投稿のあんちゃん[842] k4qNZYLMgqCC8YK_guGC8Q 2021年6月15日 15:54:44 : uesRfraV4w : eFZHTnVJSGxyWnc=[105] 報告

 訂正:なか。→ないか。
12. ポンポン博士[85] g3yDk4N8g5OUjo5t 2021年6月15日 19:54:54 : S50DvVmUvE : UkpjV0lvMkt5U28=[2] 報告

 残念ながらソニーは車を作ったり、売ったりすることはない

 ソニーという企業は、ある哲学を持った企業なのだ

 その哲学とは、人の命に関わるような危険なものは作らないということ

 EVに関連したセンサーやカメラなどは作るが、自動車産業に加わることは決してない

 

13. 2021年6月16日 07:40:33 : ZEpZjRC56Q : NGxhbk9qZHBlbUU=[830] 報告
半導体は早い話が、マイコン、コンピュータだ。車を動かすし、人を動かす。そのコンピュータの頂点にスマホが位置する。
14. 2021年6月16日 15:48:07 : ovpHIiwdAU : YlBTOFVDamRYcXM=[9] 報告
これ、トヨタはじめ世界のトップメーカーが完全にEVシフトになって後戻りできなくなったところで「やっぱ無理」と参入しなかったメーカーがエンジン車やハイブリッド市場を独占するというシナリオな。
車以外もカーボンゼロにシフトした企業は梯子を外され路頭に迷う、てな寸法

EV社会やカーボンゼロなんて絵に描いた餅

15. 2021年6月17日 07:16:07 : b3RTmE8VtA : NUNsTTRON21WV00=[3] 報告
>>10さん

 EVはバッテリーの充電よりも「バッテリー交換スタンド」のような仕組みを作って電池そのものを「充電済み」のものと単純に交換する、という発想はないのでしょうか?

 電池(バッテリー)そのものの規格を統一しておき、その着脱も規格化した装置により自動化する、ということで実用化できそうに思います。放電後の交換用電池は充電スタンドで充電して、次の車に装てんできるようにしておきます。

 これなら電池の数は車の台数の2倍程度になりますが、スタンドでの電池交換は数十秒で済みそうです。

 素人の妄想かなあ。

16. 2021年6月18日 01:25:27 : UUFlmUj1eQ : dGxsajZiQ0EuNGc=[6] 報告
エネルギー効率的に見て電気自動車は有り得ないよね。
いたるところに電線を張り巡らせれば動植物は死に絶えてしまう。
その前にそんなインフラ整備は無理。劣化はすぐに進む。
とんでもない間違った政策を25年くらいやってるわけで、日本の衰退は止まらない。
昔中ソの大躍進政策。今日本の温暖化対策。
被害はジワリと効いてきている。
毎年30兆円以上の出費、製造業を潰してエコだけやってるんだからまともな勤め先はなくなる。
日本人は自国の力を過信しすぎたね。中米露はもっと冷静。
地球教はオームより始末が悪い。
17. 2021年6月18日 16:21:17 : rmLceWdmuI : UkJ5TVZPV1hFZE0=[3] 報告
パソコン買うとき、電気で動くか石油で動くかなんかより、もっと重要なポイントで選択すると思うが、まもなく自動車がコンピュータとソフトウェアの塊もしくはコンピューターにタイヤをつけたようなものになったとき、その製品の大部分を占めるコンピューター部分が電気で動く以上、余分なガソリン部分は無駄なコストでしかないことに、いいかげん気づけ。

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