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南シナ海で激変をもたらす可能性に直面するアメリカ(マスコミに載らない海外記事)
http://www.asyura2.com/21/kokusai30/msg/780.html
投稿者 赤かぶ 日時 2021 年 8 月 14 日 17:50:20: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

南シナ海で激変をもたらす可能性に直面するアメリカ
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2021/08/post-8ce56e.html
2021年8月13日 マスコミに載らない海外記事


2021年8月9日
ジェームズ・オニール
New Eastern Outlook

 南シナ海でアメリカと中国の危険な対立が高まっている。この対決の原因は台湾だ。アメリカは最近数億ドルの軍装備品を台湾に売った。この輸出は重大だが、中国が台湾に対する軍事行動を選んだ場合、中国を阻止するのに十分とは言えない。これは益々ありそうに見えつつある。

 アメリカは、彼ら自身が最近完了した中国が対戦相手だった図上演習の結果に注意を払った方が賢明だ。結果はアメリカ軍の完敗だった。

 アメリカ敗北の理由の一つは、彼らの戦闘の本質が陳腐化していることだ。ロシア、中国両国が、これまで数十年にわたり、アメリカ軍事戦術を調査した。彼らの結論は第二次世界大戦終焉以来、その戦術が本質的に変化しないままだということだった。

 それら戦術は、本質的にリスク回避志向で、そうした戦術は完全に予測可能だ。これら戦術に共通する多くの不利な点として、「驚き」が完全に欠けていることがある。アメリカの戦術は高度な通信に大きく依存している。この技術と戦うため、ロシア、中国両国は高度な技術を開発した。

 その技術の使用の具体例が、最近黒海で行われたアメリカが始めた演習中に示された。アメリカは典型的な軽率で挑発的な動きで、黒海で演習をするとに決めた。そうする上で、黒海が実質的にロシアの湖である事実を彼らは無視した。ロシアは、その事実上の裏庭で、外国が軍事演習を行うのを快く受け入れはしない。

 ロシアの立腹による犠牲者の一つは一隻のオランダ軍艦だった。フリゲート艦は、ロシア防衛力の標的にされた。彼らの電子装置は効果的に機能を停止され、軍事演習への適切な参加を離脱した。

 アメリカは問題に気付いているが、事実上、解決策を持っていない。アメリカは通信戦略に大きく依存しており、そのため高度なロシアの妨害技術に脆弱なのだ。

 中国本土に近い海域における中国とのどんな対決でも、アメリカは同じ問題に直面する。アメリカ戦略は、中国が効果的な対抗戦略を開発したミサイルに依存している。中国には、アメリカ海軍艦船と、アメリカ艦船がいるかもしれない基地との両方に対し対抗戦略で使える恐ろしく大量のミサイルという優位がある。

 それが、この地域の国々のほぼ全てが、彼らの領海にアメリカ艦船基地を受け入れたがらない主な理由だ。日本による行動の自由度の現実は議論の余地があるにせよ、例外は日本だ。第二次世界大戦が終わって76年後、日本のアメリカに対する軍事的卑屈さの程度は驚くほどだ。

 自国領にアメリカ・ミサイルを受け入れると中国の報復の標的になるという恐怖だけではない。中国に近い全てのアジア諸国は、貿易のみならず、彼らの国に対する重要な中国投資から利益を得て、中国との強い経済的結びつきを確立している。当然彼らは、アメリカ軍兵器を受け入れて、そうした関係を危険にさらすのには気が進まないのだ。

 それ故の、アメリカの台湾に対する圧力と、最近のアメリカ軍による台湾との接触増加なのだ。その結果が、最近何週間にもわたる、台湾を狙った中国の好戦的言説の著しい増加だ。この言説は、中国海軍の台湾海域における活動水準の高まりと一致している。

 台湾に対する中国の堪忍袋の緒が切れるつつあるのは益々明白だ。長い間、中国は両者間の穏やかな和解は実現可能だと期待していた。今それは急速に減少しているように思われる。軍事的なり、政治的なり、アメリカによる、台湾を励ます、いかなる更なる動きも、平和的再統一を期待する中国の堪忍袋の緒が切れる転換のように思われる。

 中国が台湾に対して軍事行動をするほどまで関係が悪化した場合、疑問は、アメリカが介入可能と感じるかどうかだ。それは中国とアメリカの戦争を不可避にするはずだ。もし戦争が従来型なら、中国が勝つことに、ほとんど疑いはない。

 アメリカが核使用に訴えるほど十分愚かな場合、結果は、それほど確実ではない。中国はアメリカとの全面戦争の場合、ロシアの支援を期待できる。ロシアの核科学技術がアメリカのものより際立って進歩しているのは確実だ。不確実な疑問は、核の劣位がアメリカに核の選択を思いとどまらせるのに十分かどうかだ。

 合理的な答えは、もちろん十分なはずだ、ということだ。だが、アメリカに対する大きな恐怖は、彼らが確実に理性的ではないことだ。アメリカ政権内には、ロシア、中国両国に対する好戦性が、危険に対する合理的判断より大きいかもしれない連中がいるのだ。

 アメリカが現実から解離している最近の実例は、ウェンディー・シャーマン国務副長官の中国訪問で見られた。アメリカの訪問報告から、これまで20年で、世界がどれほど変化したかを彼らが理解していないのは明確だ。アメリカは、もはや世界中で威張り散らすことはできない、それは、あからさまな経済戦争に陥った中国・アメリカ関係に特にあてはまる。中国に対するアメリカによる複数の行動の例が、アメリカはかつて優位だった経済状的立場を失い、それを破壊しようというアメリカによる最善の努力にもかかわらず、新たな経済秩序が出現しつつあるという現実の不安を示している。

 大きな課題は、この経済戦争が本物の戦争へと発展するのを阻止することだ。最近のアメリカの机上演習も、アメリカが、その戦争で負けることを示している。大きな疑問は、彼らがその現実を認めるか、それとも、長く失われている覇権を取り戻す無駄な努力で、我々を大惨事の戦争に巻き込むのかだ。

 ジェームズ・オニールは、オーストラリアを本拠とする元法廷弁護士で地政学専門家。オンライン誌New Eastern Outlook独占記事。

記事原文のurl:https://journal-neo.org/2021/08/09/the-united-states-faces-a-cataclysmic-prospect-in-the-south-china-sea/

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コメント
1. 赤かぶ[145170] kNSCqYLU 2021年8月14日 17:51:19 : DiuQjGfad6 : UTBWZXVVMUNWUkE=[43956] 報告

2. 赤かぶ[145171] kNSCqYLU 2021年8月14日 17:52:33 : DiuQjGfad6 : UTBWZXVVMUNWUkE=[43957] 報告

3. 2021年8月14日 19:33:00 : kyZyglA4h2 : NlVpL1cxLmxjRTI=[1] 報告
航空母艦という洋上滑走路に戦闘機を乗っけて、敵国に迫り沿岸の防御施設を徹底的にたたくという戦術は、第二次大戦時のノルマンディーや今でも軍事弱小国相手なら役立つかもしれないけど、高度ミサイル化した現代戦では単なる動く棺桶にしかならないだろうね。様々な仕掛けを持ったミサイル全てをかいくぐることなどできないだろうから。1発でも甲板に当たれば、戦闘機の離発着は不能になって航空母艦の意味はなくなるだろう。
4. 2021年8月14日 19:48:18 : kfkvItIvkA : dUdBNzQwbEVrQ1k=[7] 報告
今の空母なんて、大和以上の金食い虫の役立たず。CIWSなんて豆鉄砲や、護衛艦艇のミサイル位で音速のミサイルを防ぐ事なんか出来やしないのは、素人目でも判る。

まあ、日本でも役立たずの軍艦を未だに造ってるのには、流石に飽き飽きしてきたな。

5. 2021年8月14日 20:49:18 : fdFQPU3FSH : a0JNNGEvVUdzMWc=[3] 報告

 US、UKの軍事戦略は、スパイ戦術と、カラー革命に代表される後方攪乱ぐらいしか頼るものがなくなっている。

 ガチンコについては、宇宙技術では中ロの優位、民間航空機でのボーイングのアッセンブリー技術をみれば、USが有していたらしい軍事的な生産技術の優位性は霧の彼方であろう。通信領域においてもファイブスターでの傍受に頼り、ジャミング技術分野に投資をしていなかったかもしれない。

 いわゆる情報戦略であるが、BBC、ロイター連合でのフェイクニュース拡散もネットの存在で思うようにいかなくなっている。ネット上でのフェイクニュース拡散においても、中ロの警察力は充分な機能を有するようになっている。

 USの虎の子はドルの優位性のみになっているが、ロシアはせっせと金を貯め、中国はデジタル元の流通を狙う。

 今後10数年、USの暴発を抑えながら、多極世界へ移行できれば平和は維持できるのだろう。


 GAFAという圧倒的な力をもつ民間の機関を取り込んでおけばそれでよいという幻想に酔いしれた結果であろう。

 現実に戦うことはISILという傭兵を用いての情報戦をまきこんでの戦いがあったが、ロシア戦略の壁を突破できなかった。

 

 

6. 2021年8月14日 22:21:46 : pNlPCkSbrE : UHFWeXlvcDg5aEk=[540] 報告
>>5

中国も金をため込んでいるぞ。
国内毎年400トン産出するが輸出禁止。

宝飾用でかなり輸入してるがこれはIMFに申告不要。
このうちいくらかは投資・保存用だろう。

7. 2021年8月15日 11:31:38 : NDjt2UhBuo : clpqRVdLbEh4Mm8=[44] 報告
台湾を巡って米中が戦争になった場合、おそらくアメリカ自慢の空母打撃群は台湾に近づけないでしょうな。
艦載機の航続距離を上回る射程距離を持つ中国の対艦弾道ミサイルには無力です。
残念ながら現時点、アメリカと同盟諸国には迎撃手段がありません。

DF-21 (ミサイル)
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/DF-21_(%E3%83%9F%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%AB)

中国の弾道ミサイルが艦艇に命中するようになった。太平洋での新たな軍拡競争か
https://jp.sputniknews.com/world/202011307977849/

中国の対艦弾道ミサイル(ASBM)の脅威
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/63698

で、肝心な台湾は、この有様。
もっとも今の台湾は、あまりに本土に経済を依存しているのでアメリカを有難迷惑に思っているでしょうな。w

中国軍の侵攻で台湾軍は崩壊する──見せ掛けの強硬姿勢と内部腐敗の実態
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/09/post-94523.php


日本なんぞ対艦弾道ミサイルではなく準中距離弾道ミサイル東風21で全土が射程距離の範囲内。

衝撃のシミュレーション 「中国は5日で日本に勝利」
米ランド研が警告、米国は尖閣に関わるな
http://iiyama16.blog.fc2.com/blog-entry-8137.html

8. 2021年8月15日 17:54:24 : lKuPXvtZfY : a2tkVTJyUWgydFE=[6] 報告
 

ジョセフ・ナイのシナリオでは、
南シナ海の膨大な埋蔵資源を米国のモノにするためには、
日中開戦へと導くことが必要だとしています。
日中開戦へ導くための前段が、近年の『中国酷い』キャンペーン。

  

9. 2021年8月16日 00:41:28 : HGBydBYcW6 : TW5xc21xRURvUVk=[655] 報告
タリバンに勝てないアメリカが中国に勝てるとは思わないが。イラクでも結局勝てなかった。そう言えばシリアでも勝てなかったな。
10. 2021年8月16日 07:18:30 : AddjYIOaHM : SVVReDNTU0FrNDY=[2] 報告
>9
アメリカがドンパチで勝った国なんて、日本だけだよ。

太平洋戦争以降は客観的に見て、全部負け戦ばかり。しかし、日本の大本営式に「正義!」「勝った!」とウソばかり。

11. 2021年8月16日 11:20:25 : NDjt2UhBuo : clpqRVdLbEh4Mm8=[45] 報告
アフガンやイラクの占領統治と中国との戦争とは性質が異なると思いますね。
アフガンやイラクの占領統治は、かつての日中戦争に似ていると思います。
相手はロクな兵器を持っていないが、あの手この手で妨害破壊活動を展開。
倒しても倒してもキリがなく、誰が一般人か敵か判別がつきにくい。
それで一般人ごと殺戮し、現地人の反感を買い、その現地人が抵抗運動に参加。
当事国国民の意志に関係なく傀儡を仕立て上げ、力を背景にゴリ押しで占領統治しても抵抗運動が終息しない。
そうやって泥沼に引き込まれ国力を無駄に消耗したあげく最終的には撤退。
戦争目的を果たせず実質的には敗北という図式です。w

しかし、これまでアメリカ軍は国家VS国家という戦争なら強かった。
例えばイラク戦争初期の段階ではサッダーム・フセイン政権を打倒するまでは上手くやってました。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%83%8F
↑ところがシリアではロシアが介入、新しい兵器を次々と実験的に投入、クラスハ4などロシアの最新兵器を前に勝てなくなってしまった。
詳しい話は未確認ながら、これと同様の兵器が中国にもあるとか。
https://www.youtube.com/watch?app=desktop&v=d9V_HGXNYGQ
↑この動画の0:34と2:03辺りでロシアのクラスハ4に似た大きな円盤型アンテナを搭載した車両が確認できますが、これがそうなのかも。
ちなみにステルス戦闘機のF-35は、ロシアからすれば、遙か彼方からOTHレーダーで捕捉可能だそうです。
また、>>7で紹介した通り、中国の対艦弾道ミサイルがハッタリではない事が去年の秋に判明しています。
https://jp.sputniknews.com/world/202011307977849/
↑記事では「イージス弾道ミサイル防衛システムを備えた駆逐艦を空母の前方300〜400マイルにミサイル防衛線として展開すれば、中国の弾頭が大気圏に入る前に宇宙空間で迎撃するチャンスはある。」としていますが、それは最初から空母だけを狙う場合に限定した話でしょう。
実際の戦闘では航空母艦を守るイージス艦から対艦弾道ミサイルで撃沈、直後、空母を撃沈でしょうな。
>>7でも書きましたが、弾道ミサイルは空母艦載機の航続距離だけでなく目標到達時間も大きく上回っています。
もはやアメリカ軍は、中露相手には軍事的にも勝てなくなってきていると思いますね。

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