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アフガニスタン:アメリカの国家的当惑の瞬間(マスコミに載らない海外記事)
http://www.asyura2.com/21/kokusai30/msg/811.html
投稿者 赤かぶ 日時 2021 年 8 月 25 日 15:46:15: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

アフガニスタン:アメリカの国家的当惑の瞬間
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2021/08/post-75783b.html
2021年8月24日 マスコミに載らない海外記事


2021年8月19日
Salman Rafi Sheikh
New Eastern Outlook

 2021年8月15日、アフガニスタンの(ロシアで活動禁止されているテロ集団)タリバンによるカーブル占領成功で、アメリカ人の何百万人もが「テロを終わらせる」ための「対テロ戦争」だと信じたものは、ほぼ20年後、アフガニスタンにおけるアメリカの20年の大失敗を、きまりの悪い終わりに至ったのだ。タリバンの究極的な成功は決して意外ではなかったが、20年間、米軍とNATOに資金供給され、訓練され、助言され、率いられた軍が、数週間持たなかった事実は、アメリカ軍の全体的能力について、いくつか真摯な疑問が投じられることを意味する。強く、能力があり、戦いにしっかり備えた保安部隊を構築するのは、オバマ政権の「アフガニスタン任務」の基本目的の一つだったが、75,000人強のタリバン勢力に直面しての完全崩壊は、2001年以来、アメリカの四政権(ブッシュ、オバマ、トランプとバイデン)全てが断固とした「アメリカの勝利」について、していた主張が全く空虚だったことを示している。撤退と崩壊は、ベトナム以来、アメリカの戦争の奇妙な特徴になった、きまり悪い撤退だ。だがアメリカで、この当惑を隠すための主張のでっち上げは決して止まらない。

 「アメリカ製」アフガニスタン安全保障機構がアフガニスタンで崩壊しつつあり、タリバン勝利が大いに明らかに見えるのに、バイデンは、カーブルには、資金十分な、アメリカが構築した保安部隊がいるから、タリバンがアフガニスタンを攻略するのは不可能だと断固主張した。7月8日、「タリバンが、あらゆるものを制圧し、全土を占領する可能性は到底ありそうにない」とバイデンは言い張った。タリバンによる権力奪取は「必然的なものではない」と強調し、バイデンは次のように言って、またもや、ウソをついた。


 「アフガニスタン軍には良く装備された300,000人を兵士がいる。世界のあらゆる軍並で、75,000人ほどの勢力に対して、空軍もある。必然的なものではない」…。「私は戦争を行う上で、良く訓練され、良く装備され、より有能なアフガニスタン軍の能力を信頼している。」


 タリバンが、バイデンが間違っているのを証明し、アメリカの20年にわたるアフガニスタンでの「建設的関与」の偽善を示すには五週間しかいらなかった。だがアメリカは、撤退と、彼らが直面している屈辱を正当化する(ばかばかしい)方法を見いだした。バイデン政権にとって、アフガニスタンにおける戦争の究極の目的は、ブリンケンが主張したように、オサマ・ビンラディンの排除と、(ロシアで禁止されている組織)アルカイダ打倒することだった。ビンラディンは2011年に殺害されたといわれているが、アルカイダがアフガニスタンで打倒されていないことは依然変わらない。

 最近の国連安全保障理事会報告によれば


 「アルカイダ(QDe.004)指導部は、何百人もの武装した要員と共に、アフガニスタンに存在したままで、インド亜大陸のアルカイダや、タリバンと提携する外国のテロ戦士集団も。タリバン、特にハッカニ・ネットワーク(TAe.012)とアルカイダの関係は、友情、戦いを共有した歴史、イデオロギー的共感や通婚に基づいて、親密なままだ。タリバンはアメリカとの交渉中、定期的にアルカイダと相談し、彼らの歴史的結びつきを重んじると保証している。アルカイダは、この合意に前向きに反応し、信奉者の声明で、タリバンの大義の勝利で、それゆえ世界中の戦士のためだと祝っている。」


 すると、アメリカは、2011年5月に、パキスタンの守備隊の街アボッタパードでオサマ・ビンラディンを殺害したこと以外、アフガニスタンで一体何を達成したのだろう? アメリカの戦争機構は、何十万人もの人々を死なせ、何百万人も強制退去させ、国を破壊し、アフガニスタンの人々に平和と繁栄の偽りの希望を与えるのに成功したのだ。

 大失敗という条件を考えると、次の質問を問う必要がある。アメリカは依然「自由世界」の「指導者」だと主張できるのだろうか? イラクにおけるアメリカ戦争後の混乱は、ISISの出現や何百万人もの死や強制退去や、9/11事件から20年後、権力の座へのタリバン復帰をもたらし、ワシントンとブリュッセルに集中した地球規模のアメリカ(と西洋の)政治モデルの実行可能性とされるものに深い疑いを投げかけている。実際、アフガニスタンでのアメリカ/NATO敗北は、ロシアと中国両方が主張していたルールに基づく地球規模の政治モデルへの移行を要求している。

 バイデン政権にとって、この敗北と当惑は、「アメリカ・ファースト」でトランプ時代後に、崩壊した後、世界の舞台に「アメリカが戻った」ことを証明するのに大いに苦労することを意味する。アメリカの北京とモスクワとの競争と、世界的ライバル関係拡大する中、その重要性は最高だ。アフガニスタンでの明確な軍事的敗北の後、東南アジア諸国、全体ASEANが、アメリカが「中国脅威論」と呼ぶものに取り組むため、アメリカと軍事的に同盟することが可能だろうか?

 アメリカはアフガニスタンでの戦争を正当化するため、アルカイダのウソを売ったが、アルカイダを完全に殲滅せずに、アフガニスタンを去った。アメリカは今日「中国脅威論」を売りこんでいるが、2001年にロシアと中国さえ「対テロ戦争」を支持した時に、かつてあった信頼性のレベルに欠けている。それどころか、アメリカの失敗は、アメリカの介入に対抗する国々にとって、アメリカの力が明らかに凋落しており、ワシントンの誓約は信用できないことを強調する好機なのだ。

 例えば、ジョー・バイデン政権が撤退を発表したとき、アメリカはアフガニスタンを「捨てない」とアシュラフ・ガニに「保証した」。それでも、バイデン政権が達成した/する全てと言えば、2001-02にタリバンの「イスラム首長国連邦」を解体した後、自分が直接作った体制の組織的放棄だ。

 主要な防衛同盟国として、世界は依然アメリカに国際的指導力を期待すべきだろうか? アメリカが今まで彼らに売りこんできた脅威に対して自身を守るために、アメリカの支援を当てにしようと望む国々に、困難で、深く、長い熟考の瞬間が到来したのだ。

 アフガニスタンの完全な崩壊は「敗北」ではないというバイデン政権の主張は、アフガニスタン現地の現実を変えるまいし、アメリカを更に「信用できる、頼りになる」ものにもするまい。

 Salman Rafi Sheikhは国際関係とパキスタンの外交、国内問題専門家。オンライン誌New Eastern Outlook独占記事。

記事原文のurl:https://journal-neo.org/2021/08/19/afghanistan-america-s-moment-of-national-embarrassment/

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コメント
1. 赤かぶ[146612] kNSCqYLU 2021年8月25日 15:47:10 : DiuQjGfad6 : UTBWZXVVMUNWUkE=[45398] 報告

2. 2021年8月25日 18:36:27 : jXbiWWJBCA : Rm5WWGpiTzAwU2c=[746] 報告

政権交代とは無関係に、日本では電通など官僚や政治家と癒着した民間企業への丸投げで、膨大な税金を浪費して、非効率な財政支出を繰り返しているのと同様、

米国でも、もっと愚かで凄まじい浪費が行われていたというわけだ

日米に限らず(もちろん民主主義国にも限らず)、金を払う人間(国民、政治家、官僚・・)が愚かで無関心だと、必ず、こういう腐敗は発生し

破綻して初めて騒ぐことになる


https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2021/08/post-96974_3.php
アフガニスタン政府軍はなぜあんなに弱かったのか、米政府はこの浪費を説明せよ
Taliban Didn't Win in Afghanistan, the Defense Contractors Did

2021年8月25日(水)13時42分
サキブ・クレシ(ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス客員研究員)


カブール陥落前のアフガニスタン政府軍兵士
首都カブール近郊の検問所で機関銃を構えるアフガニスタン政府軍の兵士。4カ月後、カブールはあっさり陥落した Mohammad Ismail-REUTERS  

<2兆ドルも費やして戦果はゼロ。アフガン軍が弱い金食い虫だった責任の一端は、アメリカが大々的に戦争を委託した民間軍事会社のせいもあるのではないか>

カブール陥落以後の1週間、これほどアフガニスタンについての情報があふれたことはないだろう。だが、アフガニスタンにおけるアメリカの戦争が、不透明で説明責任とは無縁の民間軍事会社に大々的に委託されていた事実については、ほとんど触れられることがない。

民主的なアフガニスタン建設のためとされた戦争は、これ以上なく非民主的なやり方で遂行されていたのだ。

いかにして、そしていかなる理由から、これほど重要な戦争の大きな部分が民間軍事会社に委ねられたのか。そうしたやり方はアフガニスタン政府軍や政府の瓦解の原因とも関連しているのか。アメリカはこれらの点にきちんと向き合う必要がある。

これは、世界最強の国家が外交政策のかなりの部分を納税者に対する説明責任をもたない民間企業に委ねることの是非をめぐる議論の入り口になる。実情が明らかになれば多くのアメリカ人が怒りを覚えるはずだ。

アメリカの金はいかに浪費されたか

実際何が起きたのか、どれほどの国費が無駄遣いされたのか、ジャーナリストは金の流れを追ってその本分を果たすべきだ。責任追及もしないまま、この問題を終わらせてはならない。

アフガニスタンの国土は険しく山がちだ。それもこの国が「帝国の墓場」と呼ばれるゆえんだろう。緑豊かな森林は国土のたった1%に過ぎない。アフガニスタンのある優秀な役人が、緑色の迷彩服を兵士に着せるのはばかげていると判断したのもそのためだ。にも関わらず、そんな役に立たない迷彩服のために、アメリカは総額2800万ドル(米国民1人あたり25セント)もの金を払った。

もっとも、政府軍がタリバンと戦いもせずあっという間に姿を消したところを見ると、この迷彩服も多少は役に立ったのかも知れないが。

調べれば調べるほど、驚くような金額と汚職の数々が白日の下にさらされるだろう。アフガニスタン復興担当特別査察官事務所(SIGAR)は2018年、アメリカの国費約150億ドルが無駄遣いされたり不正流用されたと明らかにした。また08年以降、米政府はアフガニスタンの建物や自動車のために80億ドルを費やしてきたが、大半は破壊されたり放置されたりして、まともに使われているのは10%に満たなかったという。


次のページ無能な軍隊で幸いしたこと

その軍が崩壊したのは不幸中の幸いだったかもしれない。メンテナンスがよければ、タリバンの手に渡る武器や備品はもっと増えていたかもしれない。一部のアフガニスタン人パイロットは軍用機で国外に逃亡したが、アメリカは彼らに感謝すべきだろう。アメリカ製の最先端の軍用機が、タリバンの手に落ちずいすんだのだから。

もちろん、タリバンの手に渡った武器も多く、そうした武器の一部は、援助や投資と引き換えにアメリカのライバルの手に渡るだろう。前例もある。米軍がパキスタン北部のアボタバードでウサマ・ビンラディンを殺害した際、作戦に参加して墜落した米軍機は中国の手に渡ったのだ。

こうした数字を全て合わせると、アフガニスタン政府軍の増強にアメリカが拠出した額は約830億ドルに達する。20年に及んだアフガニスタン戦争全体に費やした額は2兆ドル近い。数多くのアメリカ人がこの戦争で命を落とし、さらに多数が重傷を負い、心的外傷を負った。

「いいカモ」だった政府軍
もしかすると責任の一端は民間軍事会社への委託のあり方や、請負う側の姿勢にあるのかも知れない。

この春の時点で、アフガニスタンには約7000人の請負業者がいて、アフガニスタン陸軍の運営を支えるとともに空軍を機能させてきた。最終的にアフガニスタンが自力で軍を維持できるわけがないのを分かっていて、なぜアメリカは軍備を増強しようとしたのだろう。戦争で大もうけする請負業者やその仲間たちが、米軍が撤退した後もアフガニスタン政府軍との関係を維持することで多額の利益を得ようとしていたためではないだろうか。

タリバンからの大きな脅威にさらされている限り、武器と専門知識に対する政府軍のニーズは常に高く、それは非常にカネになるビジネスになるはずだった。

もちろんこれは推論に過ぎず、調べてみなければ実際のところは分からない。アフガニスタン政府軍は姿が消してしまっても、われわれはその理由を問うべきだ。


次のページタリバンとまた戦うべきか
将来的に、われわれは再びタリバンとの戦争に踏み切るべきなのか。アフガニスタンの全権を掌握したタリバンが昔の残忍なやり方に戻りつつある中、これは切迫した問いになっている。少なくとも、タリバンがイスラムの教えを勝手に変えたりねじ曲げたりするのは間違いない。昔のアフガニスタンはもっとリベラルで寛容だった。そうした状態を取り戻すのは不可能ではない。

透明性と誠実な対応を求める権利は、アメリカ国民だけでなくアフガニスタンの人々もある。

(この記事に書かれているのは筆者個人の見解です)

<参考記事>
米軍の撤退と共に壊走するアフガン軍部隊 支配地域広げるタリバン
<カブール陥落>米大使館の屋上からヘリで脱出する「サイゴン陥落」再び

3. 2021年8月25日 19:00:37 : b5lpcYr1xg : NThNZHMwZTlKZmM=[2] 報告
日本自衛隊も侵略泥棒国家アメリカと一緒にアフガンを食い物にしていた日本人を連れ戻すなどとほざいて武装した憲法違反の自衛隊機を送り込んだ。
アメリカも日本も欧州各国も、アフガンを食い物にしていた自国の国民を連れ戻す前に、タリバン新政府に身柄を引き渡すのが筋ではないか。
http://shibuyaleft.livedoor.blog/archives/11132003.html
4. 地下爺[16352] km6Jupbq 2021年8月25日 23:08:20 : k3zXh6OQQU : R1Jic2NNN3pnYkE=[442] 報告

 やっと アフガンから 黒いからすが いなくなる わけだから

 もう少し 優しく・暖かく 見守りましょてこで 。。。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

静かなるアフガン (「長渕 剛 ALL NIGHT LIVE IN 桜島 04.8.21」より)

https://www.youtube.com/watch?v=_PVo9R9hbFE



「静かなるアフガン」
歌 :長渕剛
作詞:長渕剛
作曲:長渕剛

海の向こうじゃ 戦争がおっ発(ぱじ)まった
人が人を殺し合ってる
アメリカが育てたテロリスト
ビンラディンがモグラになっちまってる

ブッシュはでっかい星条旗を背に
ハリウッド映画のシナリオをすげかえる
悪と戦うヒーロー
アフガンの空 黒いカラスに化けた

※ほら また 戦争かい
ほら また 戦争かい
戦争に人道(みち)などありゃしねぇ
戦争に正義もくそもありゃしねぇ※

黒いカラスにぶら下がる ニッポン人
僕らはTV(テレビ)で
銃弾に倒れる兵士を見てる
空爆に両足ふっ飛ばされた少女の
瞳から真っ赤な血液(ち)がしたたりおちる

日の丸と星条旗に僕は尋ねてみたい
戦争と銭(かね)はどうしても必要ですか?
広島と長崎が吠えている
「もう嫌だ!」と 泣き叫んでいる

(※くり返し)

あゝ 早く アフガンの大地に
平和と緑よ やどってくれ!
あの時の少女の瞳をこわさないで
僕は祈る 静かなるアフガンの大地
僕は祈る 静かなるアフガンの大地
5. ぢっとみる[2317] gsCCwYLGgt2C6Q 2021年8月26日 16:05:36 : zykjpVyrS6 : QW1kVkRCMTNmdkU=[123] 報告
カネなんぼかけても、時間なんぼかけても、
駄目なモンは駄目だ。

でもアフガンで儲けたヤシ等も居るンだべ。
さういうヤシ等が居るから駄目なのさ。

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