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二中首脳会談
高市首相“建設的な関係構築 確認” 懸案も伝える
https://news.yahoo.co.jp/articles/dc0037de21c43c74e78ff53616d1ce6395e7a3e6
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APEC=アジア太平洋経済協力会議の首脳会議に出席するため、韓国南東部のキョンジュを訪れている高市総理大臣は、午後5時ごろからおよそ30分間、中国の習近平国家主席と初めての日中首脳会談を行いました。
高市総理大臣は会談のあと記者団に対し、双方が共通の利益を拡大する「戦略的互恵関係」を推進し、建設的で安定的な関係を構築していく方向性を確認したと明らかにしました。
その上で、習主席に対し、中国が地域と国際社会の平和と繁栄の責任を果たしていくべきだとして懸案や意見の相違がある中でも、率直に対話をすることが重要だという考えを伝えました。
そして、高市総理大臣は、沖縄県の尖閣諸島を含む東シナ海の情勢や、レアアースなどの輸出管理、それに、中国国内での日本人拘束などについての懸念を伝えました。
また、南シナ海情勢や香港、中国の新疆ウイグル自治区の状況についても深刻な懸念を伝えました。
さらに中国が続けている日本産牛肉の輸入停止措置や福島や東京など10都県を対象に実施している食品の輸入規制などについても前向きな対応を求めました。
このほか、防衛当局間の実効性ある危機管理と意思疎通の重要性について一致しました。
一方、台湾をめぐっては「地域の安定と安全には両岸関係が良好であることが非常に重要だ」と伝えたことを明らかにしました。
さらに、両首脳は拉致問題を含む北朝鮮情勢についても意見を交わしました。
高市総理大臣は「習主席との間で日中間で重層的に意思疎通を行っていく重要性も確認した。今後も習近平主席とは対話を重ねていきたい」と述べました。
習国家主席 「戦略的互恵関係」 2度言及
習近平国家主席は、最初に発言し、まず、「高市首相、初めまして」とあいさつしました。
そして、「あなたは、就任後『中国は日本にとって重要な隣国だ。建設的で安定的な関係を構築する必要があり、戦略的互恵関係を全面的に推進する必要がある』と表明した」と指摘しました。
その上で、「このことは、あなたと新内閣が中日関係を重視していることの表れだ。私はあなたと意思疎通を維持し、ともに中日関係を正しい軌道の上で発展させたい」と述べ、就任以降の高市総理大臣の対中政策についての発言を踏まえ、対話を続けたいという考えを示しました。
さらに、「中国は、日本とともに、4つの政治文書で確立された原則と方向に基づいて、両国関係の政治的基盤をともに維持し、戦略的互恵関係を推進して新たな時代に求められている建設的で安定した中日関係の構築に力を尽くしていきたい」と強調しました。
習主席はおよそ2分間の発言の中で、「戦略的互恵関係」ということばを2度使って、高市総理大臣と共に日中関係の安定化をはかっていきたいという中国側の考えを伝えました。
双方ともに笑顔なく
高市総理大臣と中国の習近平国家主席は、首脳会談に先だって、握手を交わしましたが、双方ともに笑顔はありませんでした。
中国の最近の対日姿勢は
中国はアメリカとの対立を念頭に、各国と安定的な関係を構築する姿勢を示していて、最近では日本との関係においても安定化に向けた動きを見せてきました。
去年11月にはAPEC=アジア太平洋経済協力会議の首脳会議が開催されたペルーで習近平国家主席が当時の石破総理大臣と会談し、「戦略的互恵関係」を包括的に推進し建設的で安定的な関係を構築していく方向性を確認しました。
その後、去年12月には当時の岩屋外務大臣が中国を訪れて王毅外相と会談したほか、ことし3月には王外相が日本を訪れておよそ6年ぶりとなる「ハイレベル経済対話」も開かれました。
こうした中、ことし6月には中国が輸入を停止してきた日本産水産物について福島県や宮城県など、10都県を除き輸入を再開すると発表し、関係改善に前向きな動きも出ていました。
ただ、戦後80年にあたることしは、日本との戦争に関する大々的なキャンペーンも展開していて日中関係筋によりますと「7月後半以降は重苦しい雰囲気となり両国の懸案については動きがない状況が続いている」ということです。
高市総理大臣に対しては、中国でも高い関心を集めていて中国メディアは安倍元総理大臣との密接な関係を伝えるとともに「靖国神社に何度も参拝し外交安全保障の面では保守強硬路線だ」などと伝えています。
中国は前の3人の総理大臣の就任の際には送っていた習近平国家主席からの祝電を高市総理大臣が就任した際に送っておらず、李強首相が送った祝電も公表していません。
10月28日に行われた日中の外相の電話会談では王毅外相は歴史認識や台湾をめぐってけん制する一方、「日本の新内閣が発したいくつかの前向きなシグナルに注目している」と述べました。
中国としては高市政権の対中政策を慎重に見極めながら日本との関係を築いていくものとみられます。
中国 国営メディア 首脳会談の内容伝える
高市総理大臣と中国の習近平国家主席の首脳会談について、中国の国営メディアも31日夜、内容を伝えました。
習主席は、戦略的互恵関係の推進を確認するとともに、歴史認識や台湾などをめぐって、「中日関係の基盤が損なわれないようにする必要がある」と高市総理大臣に求めたとしています。
一方で、習主席は、過去の植民地支配と侵略に痛切な反省を表明した1995年のいわゆる村山談話について、「日本の侵略の歴史を深く反省し、被害を受けた国に謝罪したもので、その精神は称賛に値する」と伝えたとしています。
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