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ストレスが多い人が摂るべき食事は? 「天然の精神安定剤」といわれる栄養素を漢方医が解説/AERA DIGITAL
渡辺賢治
https://www.msn.com/ja-jp/health/other/%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%81%8C%E5%A4%9A%E3%81%84%E4%BA%BA%E3%81%8C%E6%91%82%E3%82%8B%E3%81%B9%E3%81%8D%E9%A3%9F%E4%BA%8B%E3%81%AF-%E5%A4%A9%E7%84%B6%E3%81%AE%E7%B2%BE%E7%A5%9E%E5%AE%89%E5%AE%9A%E5%89%A4-%E3%81%A8%E3%81%84%E3%82%8F%E3%82%8C%E3%82%8B%E6%A0%84%E9%A4%8A%E7%B4%A0%E3%82%92%E6%BC%A2%E6%96%B9%E5%8C%BB%E3%81%8C%E8%A7%A3%E8%AA%AC/ar-AA1KQY4Y?ocid=msedgdhp&pc=U531&cvid=525e9724c779411fb1aa2e762cfd625d&ei=214
「医食同源」という言葉があるように、病気を治療するのも日常の食事をするのもともに生命を養い、健康を維持するために不可欠なものです。実際に、漢方では「薬膳」といって、症状やからだの状態に合わせて食材を組み合わせた食事を摂ろうという考え方があり、病気の治療や健康法の一つとしてとり入れられています。30年超にわたり漢方診療をおこなう元慶應義塾大学教授・修琴堂大塚医院院長の渡辺賢治医師は、「メンタル面を安定させるために必要なのは、『天然の精神安定剤』と言われるビタミンやミネラル」と話します。
メンタル不調に対して漢方という選択肢もあるということを、より多くの人に知ってもらいたいと、渡辺医師は著書『メンタル漢方 体にやさしい心の治し方』(朝日新聞出版)を発刊しました。同書から抜粋してお届けします。
■さまざまな食材を意識して中庸を目指す
食事もメンタルと非常に深く関わります。ストレスによって自律神経のバランスが乱れると、胃腸の働きが低下して、体重が一気に落ちるという方もいます。また、おなかがすくのは副交感神経の働きによるものです。交感神経が優位な緊張状態が続くと、食欲も低下します。こうしたときには、脂っこいものは避け、なるべく消化のいい食事をおすすめしています。
一方、食生活がメンタルに影響を与えることもあります。忙しいときにはつい丼ものやパスタ、カレーライスなど糖質メインの一品料理に頼りがちになりますが、メンタル面を安定させるために必要なのは、「天然の精神安定剤」と言われるビタミンやミネラルです。
カルシウム
身体機能の調節、維持に必要なミネラルの一つで、興奮した脳神経の作用を抑えると言われています。牛乳、ヨーグルト、チーズなどの乳製品や小魚、豆腐、納豆、海藻などに多く含まれています。干しシイタケ、イワシ、サケ、バナナなどに含まれるビタミンDと一緒に摂ると、カルシウムの吸収がアップします。
ビタミンD
ビタミンDは骨の成長を促すことでよく知られていますが、コロナ禍で、免疫を高めるのにも重要だとして注目されるなど、多様な作用があることが知られるようになりました。その中の一つに精神的な作用があることもわかってきました。
うつ病の人ではビタミンDが不足していて、ビタミンDを補充するとうつ症状が改善したという研究もあります。ビタミンDは、日光に当たると生成されます。北欧ではビタミンD不足が大きな問題になっていますが、日本でもオフィス生活をしているとほとんど日に当たらないで過ごしてしまうので、ビタミンD不足の人が増えています。
次に挙げる亜鉛とともに、日本人に不足しがちなものですが、採血すれば数値を簡単に測れるので、心配な人は調べてみてください。
亜鉛
幸せホルモンとも呼ばれる「セロトニン」は、トリプトファンというタンパク質から産生されますが、その産生に関わっているのが亜鉛です。牡蛎、抹茶、煮干し、ゴマ、きな粉、切り干し大根などに多く含まれています。
ビタミンC
ストレスにさらされると、ビタミンCが急速に消費されます。ストレスは精神的なものだけではなく、疲労、暑さ、寒さ、感染症なども含まれます。ストレスが多い人は、意識して摂るようにしましょう。ビタミンCは緑黄色野菜やフルーツ、イモ類に多く含まれています。
糖質を代謝するには、ビタミンやミネラルが必要です。しかし糖質を摂りすぎると、その代謝のためにビタミンやミネラルが大量に消費されてしまいます。
また、糖質の摂りすぎによって、血糖値が急激に上昇すると、インスリンが大量に分泌されて今度は血糖値が急激に下がります。低血糖になると不安感や強い眠気、集中力の低下などが起こりやすくなります。こうしたことから、糖質の摂りすぎには気をつけましょう。
とはいえ、糖質はからだや脳のエネルギー源となる重要な栄養素です。食事についてはどれか一つの栄養素に偏るのではなく、バランスよく食べるということが何より大事です。
「未病を改善する10の行動指針」で、暑い時季には陰の食材を、寒い時季には陽の食材を摂るということを紹介しましたが、それもあくまで多めに摂って「中庸を目指す」ということであって、大事なのは陰と陽のバランスです。
例えば冷え体質の人の場合でも、夏はキュウリやトマトなど夏野菜でからだを冷ましつつ、冷えすぎないようにからだを温める肉や魚などのタンパク源やゴボウなどの根菜類なども摂るなど、さまざまな食材を摂ることでバランスを保つことが重要なのです。
渡辺賢治(わたなべ・けんじ) 修琴堂大塚医院院長/横浜薬科大学学長補佐 慶應義塾大学医学部卒業。同大学医学部内科学教室に入局。
米国スタンフォード大学遺伝学教室で免疫学を学び、帰国後、漢方を大塚恭男に学ぶ。慶應義塾大学医学部漢方医学センター長、慶應義塾大学教授を歴任。2019年より漢方専門『修琴堂大塚医院』院長に就任。横浜薬科大学学長補佐・特別招聘教授を兼務。WHO医学科学諮問委員、神奈川県顧問を務める。著書に『漢方医学 「同病異治」の哲学』、『病院にも薬にも頼らないカラダをつくる「未病」図鑑』『漢方で感染症からカラダを守る!』など。
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