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OTC類似薬「保険適用外し」の動きに患者から悲鳴が…自公維が3党合意、医療費削減ありきの暴論
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/373973
2025/06/28 日刊ゲンダイ
6月上旬に自公維3党合意(C)共同通信社
事実上の政権選択選挙である参院選(7月3日公示、20日投開票)の争点の一つになりそうだ。自民党、公明党、日本維新の会の3党が合意した社会保障改革を巡り、「OTC類似薬」の保険適用外しの動きに患者から悲鳴が続出している。
OTC類似薬とは、効能などは市販品に似ているが、医師の処方箋が必要な薬のこと。ちなみに、OTCは「Over The Counter」の略で「カウンター越し」の意。しばしば混同されがちな「OTC医薬品」は処方箋の要らない薬(市販品)だ。
維新は自公との協議で、「保険外しリスト」にアトピーやアレルギー患者らが欠かせない医薬品もピックアップ。自公維の合意に基づき、6月の「骨太の方針」(経済財政運営と改革の基本方針2025)には〈OTC類似薬の保険給付の在り方の見直し〉を含め、〈2025年末までの予算編成過程で十分な検討を行い、早期に実現が可能なものについて、2026年度から実行する〉と明記された。
保険外しの既定路線化に警戒感が広がる。NPO法人「日本アトピー協会」は26日、治療に必要なステロイド外用薬や保湿剤ヒルドイド(ヘパリン類似物質製剤)などの保険適用の継続を求めるオンライン署名を開始。27日時点で2700筆以上を集めた。日本アトピー協会の倉谷康孝代表理事が言う。
薬代だけで負担50倍
「アトピーは単にかゆいだけの病気ではありません。基本的に専門医の経過観察と処方が欠かせず、症状が好転しても保湿剤は手放せません。治療薬が保険適用除外になれば、受診控えや経済的な負担増による症状の悪化が最も懸念されます。アトピーはいじめやひきこもりの原因にもなります。苦しみに耐えかねて自殺される方もいらっしゃる。『医療費が削減できていいじゃないか』という結論ありきの暴論はやめていただきたい」
皮膚がウロコのように硬くなり剥がれる「先天性魚鱗癬」(指定難病)を患う男性(22)の母親は今月18日、OTC類似薬の保険適用継続を求める署名約8万5000筆を厚労省に提出。会見で「適用除外になれば、1回千数百円の薬代が6万円以上になってしまう」と訴えた。薬代50倍では治療継続は危うい。
参院選が迫る中、自民の強力な支援組織である日本医師会もOTC類似薬の保険外しに「容認できない」と反対している。医師や患者の懸念をよそに強行は許されまい。
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石破自民の参院選に向けたトンデモ公約については、関連記事【もっと読む】で詳しく深掘りしている。
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