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9月19日から運用開始「スマホ保険証」はほぼ無意味…医療機関や患者を惑わす数々の“落とし穴”も
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/377709
2025/09/18 日刊ゲンダイ
スマホ保険証受け付けを試す福岡資麿厚労相(C)共同通信社
混乱必至だ。19日から、スマートフォン搭載のマイナ保険証の本格運用が始まる。保険証をひも付けたマイナンバーカードを持ち歩かなくてよくなるかと思いきや、医療機関や患者を戸惑わせる落とし穴がある。
従来の保険証が使えなくなる今年12月以降、医療機関を受診する手段は基本的に3つ。@マイナ保険証Aマイナ保険証を持たない人に送付される資格確認書Bスマホ保険証──だ。
では、スマホ保険証のメリットは何か。厚労省が公式HPに載せているうたい文句を見ると……。
〈マイナンバーカードを取り出すことなく、スマートフォンをかざしてご利用できます〉
驚くなかれ、コレで大マジメなのだ。カードもしくはスマホを取り出す動作の違いにしかメリットがないも同然。ほぼ無意味である。
スマホ保険証を使えるのは、スマホも読み取れる顔認証付きの汎用カードリーダーを新規に設置している医療機関のみ。購入費用のうち上限7000円を国が補助するが、厚労省は汎用リーダーが何台導入されているのか把握していない。スマホ保険証を使う際には、患者が医療機関にリーダーの有無を問い合わせる必要がある。全国保険医団体連合会事務局次長の本並省吾氏が言う。
「厚労省はスマホ保険証の運用開始後に、利用されたログをもとにして専用リーダーを設置している医療機関を周知する方針です。専用リーダーの普及率が7割を超えてから本格運用を始めるのであればまだしも、なぜ基本のインフラすら整っていないのに急ぐのか、まったく理解できません」
ややこしいのは、スマホ保険証に対応した医療機関でスマホを読み取れなかった場合は、マイナポータルで保険資格を確認できる一方、専用リーダーを設置していない医療機関では、マイナポータルでの資格確認が許されていないことだ。
「早くも医療機関からは『うちはスマホ保険証のリーダーを置いてないのに、スマホだけを持参する患者さんがいる。どう対応したらよいのか』と戸惑う声が寄せられています。厚労省の事務連絡が多すぎて、何が原則で例外なのか、現場はサッパリ分からないのです」(本並省吾氏)
万が一に備え、スマホ保険証とマイナ保険証を両方持っておくのが無難だが、これではスマホに機能を集約する意味がない。医療DXって何かね。
◇ ◇ ◇
マイナ保険証をめぐる政府の体たらくの数々については、関連記事【もっと読む】【さらに読む】などで詳しく報じている。
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