http://www.asyura2.com/25/holocaust8/msg/103.html
Tweet |

「イラン人は原爆資料館で大泣きする...日本人が忘れた『復讐の技術』とは」
(石野シャラハン ニューズウィーク 2025/8/7)
https://www.newsweekjapan.jp/tokyoeye/2025/08/post-250_3.php
<日本の原爆資料館で号泣するイラン人たちに筆者が問うてきた「アメリカに復讐しない日本」について。その答えから今の日本の課題が見える>
今年は広島と長崎に原子爆弾が投下されてから80年に当たる。核兵器を保有するロシアとイスラエルが戦争を起こしていて、核を使用するのではという物騒な話題も上がる現在、原爆での攻撃を受けた唯一の国である日本の体験や意見はもっと大きく報道されていいはずだ。しかし日本国内でさえも、年を追うごとにニュースや特番で見ることは少なくなっている印象を受ける。
この数年、私は広島の原爆資料館を訪れた数百人のイラン人に接する機会があった。彼ら彼女らは資料館に入った途端、想像以上の悲惨な状況を目の当たりにして、大きなショックを受ける。それは当然だろう。
もちろん皆、広島に世界で初めて原子爆弾が使用されたことは知っている。だが決められた観光ツアーのルートの1つ、という程度の認識で訪れた資料館で、すさまじいまでの殺戮の光景を目にするのだ。
現在の日本人よりも、不幸なことに戦争が身近にあるイラン人でさえ、冷静さを保つのは難しいくらいのむごい記録だ。ショックが大きすぎてすぐに資料館を後にする人もいる。だが多くは嗚咽(おえつ)を漏らし、時には泣きじゃくりながらも展示物から目をそらさず、何時間も館内にとどまる。
原爆を落とされた日本と、落としたアメリカの関係について、訪れたイラン人は一体どう考えるのか私は興味があった。絶対に許せないはずなのにアメリカの同盟国となった日本に、大きな疑問と不信感を持つ、という意見が圧倒的だろう、と思っていた。予想どおりの批判をする人もいた。
しかし半数以上の人は、さすが日本人だね、と答える。実は私も同意見である。皆さんには、どういう意味か分かるだろうか?
一般的に日本人は、感情をあらわにしない。原爆資料館で大泣きするイラン人と比べると、日本人は怒っても悲しんでも無表情に見えて何を考えているのか分かりづらい。こんなひどい原爆攻撃を受けても、テロなどではやり返さなかった日本人は、無表情にクールに、技術力と製品力で完璧にアメリカに復讐した。
原爆を落とされ、国土をめちゃめちゃにされて敗戦して、それでも焼け野原から技術力で復興し、ついには世界を征服した。東芝、日立、トヨタ、ソニーなど一時期は世界のどこに行っても、イランでさえも、優れた製品は全て日本製だった。これをイラン人は、さすが日本人だと褒めるのである。
実際に高度成長期から世界中に進出したこれら大企業の創業者たちが、アメリカへの復讐心を胸に秘めて起業したのかどうかは分からない。しかし、戦後日本の貧しさや、それに対する欧米の豊かさに、なにくそ! 負けるものか! と反骨の気概を持って努力したことは確かだろう。
それに比べて、「失われた30年」を経て、日本人はずいぶんおとなしくなってしまった。と同時に、原爆の悲惨さと敗戦後の貧しさを振り返ることもなくなり、自省もなく、先人に学ぶこともなく、ビジョンも価値基準もあやふやだ。
昨今、インバウンド問題がしきりに議論され、オーバーツーリズムによる混雑、交通渋滞、ごみ問題、生活環境の悪化、文化財の毀損、地域住民の生活への影響などが報道され、ネガティブなイメージばかりが増幅されている。だがインバウンド客は、日本人自身が見過ごしがちな長所や短所を実はとても的確に観察している。
具体的には戦後復興の道のりや歴史文化の保全の素晴らしさ、技術力の高さとそれを生かさないマニュアル的な仕組み、勤勉なあまり疲弊し余裕がなく他者に冷淡であることなどだ。邪魔者扱いするばかりでなく、インバウンド客の考察に耳を傾けることがあってもいいのではないか。日本人に見えていない日本が見えてくるはずだ。
----------(引用ここまで)--------------------------------------
ニューズウィーク誌はどうしようもない御用メディアだが、その執筆者もひどいものだ。
石野シャラハン氏は、あまりにも歴史を知らなさすぎる。
第二次大戦中に、旧日本軍が中国大陸や東南アジアで何を行なってきたか、
それによって何百万人、何千万人に人が亡くなったかをしっかり勉強すべきだろう。
そうすれば、なぜ日本は原爆を2発も落とされても何も言えなかったか、
理解できるだろう。
最新投稿・コメント全文リスト コメント投稿はメルマガで即時配信 スレ建て依頼スレ

すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。