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暴走する進次郎コメ担当大臣ブチ上げ 備蓄米放出「随意契約」は「大混乱生む」と専門家が危惧
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/372223
2025/05/23 日刊ゲンダイ
火中の栗拾い(C)日刊ゲンダイ
「とにかくコメ、コメに尽きる!」──。軽率すぎる「コメ買ったことない」発言で更迭された江藤拓前農相に代わり、“コメ担当大臣”に躍り出た小泉進次郎農相の鼻息が荒い。就任初日から一夜明けた22日、農水省の職員を前に「コメの問題をスピード感を持って結果を出せるかどうか」とハッパをかけ、すっかり“令和のコメ将軍”気取りだ。
政府は今年3月から今まで3回にわたって計31万トンの備蓄米を放出。競争入札に基づき、JA全農が全体の95%に当たる29万6195トンを落札したが、15日時点で卸売業者に出荷した数量は約8万トンに過ぎない。流通がボトルネックとなり、コメ価格の高止まりが解消されていない。
こうした事態を受け、進次郎大臣は21日の就任会見で、来週予定していた4回目の入札中止を発表。販売価格が下がらない要因である競争入札を改め、任意の業者と交わす「随意契約」で備蓄米を売り渡していくとブチ上げた。
江藤農相時代には財務省から「待った」が
22日の夕方は民放のニュース番組をハシゴ。コメ価格の引き下げについて「可能な限り早く」と意気込みを見せ、今後の契約に関しては「この数日、そう遠くないうちに詳細な制度設計を発表できればと思う」と語った。しかし、すんなりまとまるかは見通せない。
「備蓄米放出の随意契約については、実は江藤農相時代に農水省内で話が持ち上がったことがあります。しかし、国有財産を管理する財務省から『待った』がかかった。そうした前例があるだけに、財務省との調整は困難を極めるのではないか」(自民党関係者)
公平さをどう担保するのか
売り渡し先の基準は?どう公平の担保を?無制限に出す??(C)共同通信社
そんな事情はお構いなしに暴走する進次郎大臣だが、石破首相が表明した「コメ5キロ3000円台の実現」を念頭に「3999円では言ったことをやったとはならないと思う」と、当たり前の感覚を堂々と語るあたり、さすがである。囲み取材で「5キロ2000円台に下がった」と備蓄米放出の効果の例に出した長野県のコメ価格が、実際は「税抜き2990円」だったことは気にならないらしい。
いくら「コメ担当大臣」を自負したところで、価格が下がらなければ形無しである。随意契約では政府が備蓄米の売り渡し先や価格、量なども任意に決めることが可能。想定される売り渡し先はスーパーなどの小売業者からネットまでと幅広く、きちんと制度設計できるのか。東大大学院教授の鈴木宣弘氏(農業経済学)が言う。
「随意契約なら競争入札よりもスピーディーに店頭へ出せるでしょうし、国が仕入れ値で売り渡せば店頭価格も安くなる可能性はあります。ただ、今まで誰もやってこなかった方法なので、大混乱が生じるでしょう。売り渡し先を決める基準をどうするか。安いコメを買える人、買えない人の不公平が生じないよう、どのように公平さを担保するか。あるいは、限りある在庫をどのように分配するか。解決すべき課題が山積みで、実行に移せるかは疑問です」
コメ価格が下がっても、消費者の間で不平等が広がっては意味がない。絵に描いた餅で終わらなければいいが、果たして。
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進次郎農相のコメ高騰対策は「2つの大難題」が…関連記事【もっと読む】で詳しく報じている。
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