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石破首相続投こそ最大の国政停滞ではないか 民意否定の“しがみつき”に列島衝撃(中)
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/375070
2025/07/22 日刊ゲンダイ ※後段文字お越し
どうせ早晩行き詰まる悪あがき、米国はますます足元を見るだろう
トランプ政権はかさにかかってくる…(C)ロイター
石破は「政治を停滞させない」──などと、もっともらしいことを口にして総理のイスにしがみついているが、たとえ続投しても、早晩、行き詰まるのは目に見えているのではないか。
衆院だけでなく、参院でも過半数を失った石破政権は、野党の協力がなければ法案も予算も成立させられない。石破は「他党とも真摯な議論を通じ、一致点を見いだしたい」と野党に協力を呼びかけるとしているが、野党の協力は得られそうもないからだ。
はやくも国民民主の玉木代表は「約束を守らない政権とは協力できないというのが私たちの基本だ」と宣言している。
石破政権は、秋に召集予定の臨時国会に「補正予算案」を提出する予定だが、補正予算が成立しなかったら、政権はジ・エンドとなる可能性が高い。
「野党にとって、不人気の石破政権に協力するメリットはほとんどないでしょう。むしろ、不人気政権の延命に手を貸したとレッテルを貼られかねない。いざ、与野党の政策協議がはじまったら、野党各党は、消費税減税など、高い球を次々に投げて石破政権を揺さぶってくるはずです」(山田惠資氏=前出)
これまで石破政権は、予算や法案を成立させるために、その都度「教育無償化」や「基礎年金底上げ」など、野党の要求を丸のみする“取引”を続けてきたが、その手法は使えそうにないということだ。石破政権は、どうやって予算や法案を成立させるつもりなのか。
しかも、その前には、トランプ関税が発動される8月1日がやってくる。トランプ米大統領が、弱体化した石破政権の足元を見てくるのは間違いない。
2007年、安倍首相は参院選で大敗しながら、強引に続投したが、結局、2カ月後に退陣に追い込まれている。安倍の天敵だった石破も同じ運命をたどるのではないか。
連立拡大はあるのか、野党にすり寄れば国は漂流
「赤字国債でいい」と無責任発言(C)日刊ゲンダイ
衆院に続き、参院も少数与党となったことで早速、浮上しているのが連立拡大論である。衆参ともに与党が過半数割れした状態では、予算案や法案を通すために毎回、野党に協力を求めざるを得ないからだ。早速、永田町では連立相手として「国民民主だ」「いや維新だ」といった声が飛び交っている。
しかし、野党へのすり寄りは極めて危うい。「日本人ファースト」を掲げて急激に支持を伸ばした参政党が、選挙公約に「行き過ぎた外国人受け入れに反対」を訴えるや、保守層の支持を取り戻そうと自民は「違法外国人ゼロ」などを打ち出したが、差別や偏見を助長しかねない危険な動きだ。
躍進した国民民主も危うい。公約で消費税率の一律5%への引き下げを掲げたが、財源について玉木は「赤字国債を発行したらいい」と無責任なことを言っている。お得意の「年収の壁」見直しには約8兆円が必要になるが、こちらも財源に言及していない。こんな連中と連立したら、日本の借金はさらに増えるばかりだ。最悪、この国は漂流してしまいかねない。
法大名誉教授の五十嵐仁氏(政治学)が言う。
「今回の参院選で示された民意は自公への『NO』です。それを無視して野党が自公と連立を組んだり、協力するなどあり得ない話です。今年初め、2025年度予算案を巡って、野党各党は参院選の手柄欲しさに与党と密室協議をやっていた。またぞろ、手柄優先の密室協議が繰り返されれば最悪です。国民不在もいいところでしょう」
ポピュリズム政党に接近すればどうなるかは、分断が進む欧米諸国を見れば明らかだ。
石破をしがみつかせている野党の惨状
党勢にかげり(日本共産党の田村智子委員長)/(C)共同通信社
過半数割れの大敗を喫したのに、石破が首相のイスにしがみついていられるのは、相変わらず野党がバラバラのためだ。
昨年の衆院選で与党が過半数割れしたため、野党が一致結束すれば、いつでも政権交代は可能だ。本来なら、昨年秋の衆院選が終わった後、政権交代が起きていてもおかしくなかった。なのに、野党各党が自分たちの手柄争いに走り、野党協力が全く進まなかった。
問題は、参院選で躍進した国民民主に、野党第1党の立憲と連携して政権を取るつもりがないことだ。
特に、国民民主の玉木は20日の民放番組で、「野党をまとめるという発想自体が古い」と言い切っている。しかも、「石破政権と組むことはあり得ない」と言いながら、「自民とは組まない」とは決して口にしない。石破以外の政権なら“自民党との連立も辞さない”と言わんばかりだ。
情けないのは野党第1党の立憲だ。本来、「野党の盟主」として他の野党を巻き込んで石破政権に対抗すべき立場のはず。ところが、国民民主と参政が躍進する中、立憲は議席を維持するのがやっとで、とても自信を持って野党協力を呼びかけられる状態ではない。野田代表は「(政権交代に向けて)野党で連携することが大前提だ」と言っているが、まるで絵空事のように聞こえる。
「どうも、今の立憲には本当に政権交代を目指す気があるのか微妙で、本気度が見えません。政権交代どころか、自公立の大連立まで噂されてしまうほどです。本来、考えの違いはあれど、他の野党と結束するためにリーダーシップを発揮すべきなのに、動かない。そんな態度だから支持が集まらないのです。一致結束して『政権をよこせ』と強く迫るべきでしょう」(五十嵐仁氏=前出)
結局、損するのは国民だ。
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