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米価高騰「流通悪玉論」は真っ赤なウソだった! コメ不足を招いた農水省“見込み違い”の大罪
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/375586
2025/08/02 日刊ゲンダイ
「ブラックボックス」で悪玉に(C)日刊ゲンダイ
コメが高いのは、流通業者が投機目的で抱え込んでいるせい──。あの「悪玉論」は何だったのか。農水省は米価高騰の理由を解明しようと今年3月に続き、流通調査を実施。先日、調査結果をまとめたが、いわゆる「目詰まり」の明確な証拠は確認されず、改めて悪玉論が否定された。
流通悪玉論のきっかけは「消えた21万トン」。2024年産米の生産量は前年より増えたのに、コメの集荷量が21万トン減ったことだ。農水省は「投機的な売り惜しみ」とみて高騰の要因と指摘。3月に流通の実態調査に踏み切ったが、投機目的の在庫は一切なく、一度は悪玉論を撤回した。
しかし5月下旬に小泉農相が就任すると、再びコメの流通実態を「不透明」「ブラックボックス」と問題視。調査対象をコメの販売などを担う7万事業者に拡大し、新たに流通状況を報告するよう求めた。その結果はまたもや「シロ」。農家、集荷業者、コメ卸、小売り、中食・外食業者の6月末時点の在庫量は、すべて前年並み。どこにもコメはため込まれていなかったのである。
需要量は当初見通しから37万トン上振れ
需要量の見込み違いは2年連続(C)共同通信社
代わって米価高騰の理由に浮上したのが、供給量不足だ。農水省は7月30日、24年産米の需要量が当初見通しの674万トンから37万トン上振れし、711万トンになったと公表。一方、生産量は679万トンで需要に対し32万トン不足した計算となる。需要に供給が追いつかなければ価格が高騰するのは市場の摂理だ。コメの需要と供給の見通しを示すのは国の役目。それを基に生産量は決まる。米価高騰は農水省の見込み違いが元凶で、流通悪玉論は真っ赤なウソなのか。
「24年産米が出回る直前の民間在庫量153万トンと、今年5月末までの備蓄米放出量36万トンを含めれば、24年産米の需要量を上回る。コメは不足しておらず、3、6月の調査前に目詰まりを起こしていた可能性もある」(農水省農産局農産政策部企画課の担当者)
需要量の見込み違いは2年連続。23年産米は当初681万トンと見込んだが、実際は705万トンと24万トン上振れした。@猛暑による精米の歩留まり悪化A当時は小麦製品よりコメが安価Bインバウンド増加──を需要増の要因に挙げていた。
「24年産米の上振れ要因にAは考えられず、南海トラフ地震予測の臨時発表に伴う買いだめだけで、37万トンもの需要増は説明できない。今後も検証を続けますが、正直、これといった決定打はありません」(前出の担当者)
進次郎氏はコメの作況指数の廃止に続き、今後1年の需要量見通しの公表も先送りした。コメ農家には何を参考に生産量を決めろと言うのか。
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「小泉劇場」とともに備蓄米ブームも終焉か。●関連記事【もっと読む】『「備蓄米ブーム」が完全終了…“進次郎効果”も消滅で、店頭では大量の在庫のお寒い現状』で詳報している。
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