http://www.asyura2.com/25/senkyo297/msg/831.html
Tweet |
大阪万博に募る「もしも」の不安…メトロ運転見合わせ帰宅困難者3万人、甘すぎる協会の対応総括
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/376198
2025/08/15 日刊ゲンダイ
会場で一夜を過ごすことになり、午前0時、開放されたパビリオンに並ぶ人たち(C)共同通信社
「全体としては、ある程度きちんとできたのではないか」──。13日夜に発生した地下鉄の運転見合わせで、大阪万博の会場(夢洲)に多数の来場者が足止めされた問題を巡り、日本国際博覧会協会(万博協会)の高科淳副事務総長は14日の会見で、そう総括した。あまりに甘い評価じゃないか。
運転を見合わせた大阪メトロ中央線は会場最寄りの夢洲駅につながる唯一の地下鉄。来場者の7割以上が利用する輸送の要で、入退場時の混雑ぶりが問題視されてきた。
帰宅する人で駅構内がごった返す午後9時半ごろ、送電線の不具合により全線で運転がストップ。雑踏事故を防ぐため、万博協会は午後9時45分ごろ来場者に「会場内での待機」をアナウンスし、午後10時過ぎに来場者を「会場内へ戻す」対応を取った。当時、駅周辺や会場内には約3万人が滞留していたという。
その後、帰宅困難者が出始めたため、14日未明にパビリオンや団体休憩所を開放した。実際に何人が一夜を過ごすハメになったのかは不明だ。
高科副事務総長は「来場者から何が起きているのか分からないという指摘も受けた」「アナウンスのタイミングが適切だったかなど今後、検証していかなければならない」と反省したが、一事が万事この調子である。
災害時は最大15万人が孤立
先月30日に大阪府に津波注意報が出た際は、津波到達時刻を過ぎてから「安全面に問題なし」と情報を発信。今年4月に地下鉄の運転見合わせで約4000人が足止めをくらった時、協会が事態を把握したのは見合わせ発生から30分後だった。
今回も改めて情報把握・発信の課題が浮き彫りになり、災害時の対応に不安は増すばかり。協会は大規模災害時に最大15万人が会場内に孤立すると想定するが、今回のケースでは約3万人すら満足に屋内へ収容できなかった。
高科副事務総長は「国内パビリオンすべてに(開放を)打診した」と説明し、「企業パビリオンの中には時間が遅いこともあって連絡が取れないところもあった」と釈明。「連絡体制を作っておくことが課題のひとつ」「連絡が取れればキャパシティーは広がっていく可能性はある」と、準備不足を棚に上げて、あっけらかんとしていた。結局、屋内に何人を収容できるのかについては「手元に数字がない」とおぼつかないのだった。
万博閉幕まで残り2カ月。「万が一」が起きないことを祈るばかりだ。
◇ ◇ ◇
日刊ゲンダイDIGITALが独自の視点で取材した大阪・関西万博に関する【関連記事】を厳選した。
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK297掲示板 次へ 前へ
最新投稿・コメント全文リスト コメント投稿はメルマガで即時配信 スレ建て依頼スレ
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK297掲示板 次へ 前へ

すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。