http://www.asyura2.com/25/senkyo298/msg/200.html
Tweet |
※紙面抜粋
※2025年9月26日 日刊ゲンダイ2面
中身がない男には酷だ やっぱり出てきた本命進次郎失速説
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/378079
2025/09/26 日刊ゲンダイ ※後段文字お越し
「進次郎構文」封印がアダ(C)日刊ゲンダイ
自民党は完全に目算が狂ったのではないか。長すぎる総裁選は候補者の軽さと薄っぺらさを際立たせるだけ。とりわけ厳しいのが進次郎だ。無難路線に変えたのも裏目、空っぽぶりが連日露呈で、さあ、最後まで持つのか。
◇ ◇ ◇
あと8日もある。「ポスト石破」を決める自民党総裁選(10月4日投開票)は盛り上がる気配が一向に見えない。1年前とほぼ同じ顔ぶれが争うのだから必然だ。
デガラシ選挙は本命が小泉進次郎農相(44)、対抗は高市早苗前経済安保相(64)、ダークホースが林芳正官房長官(64)という構図。25日は小林鷹之元経済安保相(50)が業界団体に支援を要請し、茂木敏充前幹事長(69)は自動車部品メーカーの工場を視察するなど、それぞれ活動した。26日の名古屋市の演説会のほか、党主催のイベントが2回予定されている。
何だかんだ言っても、事実上の次期首相候補選びなのに、熱気が高まらないままゴールする可能性大だ。
メディアジャックのお祭り騒ぎで国民的嫌悪を吹き飛ばし、失地回復を狙った自民の目算は完全に狂ったのではないか。党がまとめた参院選総括で指摘した「解党的出直し」を演出するため、全国の党員・党友も投票する「フルスペック型」を選んだことがアダとなった。選挙期間は最短の12日間だが、それでも長すぎる。デガラシ候補者はそろって党内融和を優先し、独自色を封印。総じて横並びで、かえって候補者の軽さと薄っぺらさを際立たせている。だから、つまらない。投票権がなければ見向きもしないし、党員・党友にしたって怪しいものだ。
還流再開「下村が指示」証言
裏金事件の震源地である旧安倍派をめぐって25日、大きな動きがあった。2022年までの5年間で約5100万円の裏金をつくったとして、政治資金規正法違反(虚偽記入)の罪に問われた元参院議員の大野泰正被告(66)らの東京地裁での公判で、旧安倍派の会計責任者だった松本淳一郎氏(78)=同罪で有罪確定=が証人出廷。22年4月に安倍元首相が中止を決めた派閥の政治資金パーティー収入の還流をめぐり、再開を指示したのは下村博文元文科相だと証言した。公の場で具体名を明かしたのは、これが初めてだ。
大野被告の弁護人から「返金を再開することを安倍さんが了承していたと言い始めたのは下村さんですね」と尋問された松本氏は、「そうですね」と応じた。「下村さんが、池田(佳隆)議員に返金してやってくれ、安倍さんが了承しているという趣旨のことを述べた」との問いに「はい」と答えた。当時、衆院比例東海選出だった池田もまた約4800万円の裏金をつくったとして、同じく政治資金規正法違反(虚偽記入)で起訴された。
浪人中の下村はSNSなどで〈松本氏の発言には明らかな事実誤認が含まれていると考えます〉などと反論しているが、万事休す。言うまでもなく、法廷での証言は重い。いずれにせよ、裏金事件で再び火を噴いた「政治とカネ」の問題は終わっていないし、実態解明しなければ、自民が前に進むことなんてできやしない。
「らしさ」を失い、一夜漬けの学生状態
没個性じゃつまらない(C)日刊ゲンダイ
「世間のもう一つの大きな関心事は物価高対策。候補者はガソリン減税には総論賛成ですが、財源論については不明瞭です。国民の暮らしを置き去りにして、3カ月に及ぶ政治空白をつくっているにもかかわらず、口先だけの議論に終始している。岸田前首相の派閥解消宣言から2年足らず。事実上、復活した派閥が総裁選の流れをつくり、長老政治が跋扈しているのにも世間はゲンナリです。思惑含みで幅広に担がれた小泉氏の言動は『らしさ』を失い、一夜漬けで試験に臨む学生のよう。有力視されながら失速した昨年を彷彿とさせます」(白鳥浩氏=前出)
ライバル陣営は「進次郎、失速不可避」と舌なめずりしている。希望的観測に終わるのか、あるいは現実になるのか。
確かに、進次郎はまた馬脚を現している。日本記者クラブが主催した24日の討論会では、ベテラン記者が「他の候補者はほとんどペーパーを見ないでしゃべっている。しかし、小泉さんは何度もペーパーに目を通す。まだ44歳でしょ。そんなに慎重すぎてどうするんですか」と質問。困った表情を浮かべた進次郎は「年齢ではなくて、責任ある立場にある者は適切な慎重さは兼ね備えるべきだと思います」と絞り出し、こう続けた。
「紙を読んでいる。こういったご指摘があることも承知をしています。一方で、だからといってそれが自分の言葉ではないということではなく、大臣公務の合間を縫って自分なりに相当手を入れて、そして何度も推敲を重ねて、そして時にはチームの中でも〈これはどうしたらいいか〉、そういった時間も持ってもらって、最終的にいかに正確に私の思いが伝えられるか。そこに私は重きを置いたつもりです」
終盤に向けて「進次郎 VS 林へ」
つまり、借り物の言葉も話しているということだ。失点を恐れているのがアリアリ。「進次郎構文」として愛される面白おかしい発信力に定評はあれど、論戦力に乏しく、討論は鬼門だ。1年前も日本記者クラブで痛い目に遭った。G7サミットなどで世界に向けてどう発信するかを問われ、「(議長国の)カナダの(トルドー)首相は、私と同じ43歳で就任した。新時代の扉を開けるG7にしたい」と回答。血筋とルックス頼みなのがあらわになった。無難路線にカジを切ったのも裏目。世間をア然とさせつつ和ませる進次郎らしさを封じたことで、空っぽぶりが連日露呈。中身がない男に長丁場は酷だった。
政治ジャーナリストの角谷浩一氏はこう言う。
「総裁任期の途中で石破首相を引きずりおろしたのですから、党再生を期す上では前例踏襲の『簡易型』で一気に突っ走った方が展望があった。確かに、党員らの声を取り入れるべきでしょうが、フルスペック型を選んだことによって、自民党の人材払底を満天下に知らしめてしまいました。候補者はそろいもそろって大根役者。この程度の小芝居では『自民党再生』は夢のまた夢でしょう。もっとも、締まりのない総裁選とはいえ、この流れのまま投開票を迎えるとは思えない。茂木氏は張り切れば張り切るほど、作り込んだ感が垣間見える。高市氏や小林氏はタカ派ゆえに、支持の広がりに限界がある。終盤に向けて、小泉氏と林氏の対決構図が固まっていく可能性があります」
デガラシ総裁選は27日で折り返し。進次郎は最後まで持つのか。
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK298掲示板 次へ 前へ
最新投稿・コメント全文リスト コメント投稿はメルマガで即時配信 スレ建て依頼スレ
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK298掲示板 次へ 前へ

すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。