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※紙面抜粋

※2025年9月30日 日刊ゲンダイ2面
消去法で林芳正が急伸の低レベル 最終盤で波乱はあるのか
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/378235
2025/09/30 日刊ゲンダイ ※後段文字お越し

消去法で林芳正候補(左)が急浮上、何のことはない小泉&高市両候補がコケたから(C)日刊ゲンダイ
決選投票に向けた票読みが盛んだが、小泉、高市に続き、伸ばしているのが林だという。林で評価できるのは先の戦争に対する歴史観だが、それ以外は「石破を引き継ぐ」中途半端。伸びている理由も高市、小泉がコケたから。物価高対策も期待できず、「何が安定感だよ」と庶民の嘆息。
◇ ◇ ◇
まさかの大波乱はあるのか──。今週土曜日(10月4日)に投開票される自民党の総裁選。選挙戦の終盤に突入し、異変が起きている。
小泉進次郎農相(44)と高市早苗前経済安保相(64)の「2強」が失速し、「第3の男」と言われていた林芳正官房長官(64)が急追しているのだ。選挙戦は「三つ巴」の様相となりつつある。
総裁選は、国会議員票と党員・党友票の295票ずつを合わせた590票で争われる。1回目の投票で誰も過半数を獲得できなかった場合は、上位2人による決選投票となる。5人も出馬しているため、決選投票になる可能性が高い。
国会議員票では、現在、林は進次郎に次いで2位につけているという。
読売新聞の調査によると、28日現在、進次郎が71人と最多で、林が52人、高市は38人だという。
投票権がある党員・党友ではないが、自民党支持層の支持率は、進次郎40%、高市25%、林16%だったという。この数字を基に党員票を試算すると、進次郎120票、高市75票、林48票となる。
議員票との合計では、進次郎191票、高市113票、林100票だ。
産経新聞の調査でも、議員票のうち、すでに進次郎は約3割を固め、次いで林が2割弱、高市は1割強だという。林陣営は「議員票は100票獲得を目指す」と自信を強めている。
政治ジャーナリストの角谷浩一氏はこう言う。
「ダークホースだった林さんが猛追しているのは、『進次郎はちょっと、だけど高市さんも不安』という“消去法”で選ばれているのでしょう。進次郎さんは相変わらず、総理としての資質に不安があり、陣営はステマまでやっていた。高市さんも、根拠も示さず『外国人が奈良の鹿を蹴り上げている』などと、相変わらず排外主義と取られかねない発言をしている。3人のなかでは、林さんが一番、マトモに見えるということでしょう」
恐らく、多くの国民は、日を追うごとに進次郎の資質に不安を強めているに違いない。なにしろ、討論会では紙を読んでばかりいる。28日(日)に放送されたフジテレビ系「日曜報道 THE PRIME」を見た視聴者は仰天したはずだ。
総裁選の候補者5人が生出演した番組は、テーマにそって討論が行われた。「日米関税の合意に不平等な部分はあるか」というテーマでは、茂木敏充前幹事長(69)が話をしている時、なんとスマホを操作していたのだ。他の候補者が話をしている時にスマホをいじるのは、マナー違反もいいところだが、進次郎はスマホでカンニングしていた疑いを持たれている。ネット上では<まさか、ChatGPT><堂々とカンニングしてるやん>と書き込まれている。
これでは「進次郎を総理にしていいのか」というムードが自民党議員や党員に広がるのも当然である。
決選投票は「進次郎VS林」の可能性

石破首相は辞める必要があったか?次の政権も短命… (C)日刊ゲンダイ
実際、進次郎や高市に比べれば、まだ林の方がマトモに見えるのは確かだ。
裏金議員に対しても、高市が「選挙の審判も受けている。適材適所で力を発揮してもらいたい」と全面的に擁護しているのに対し、林は「(裏金問題は)決して『もう終わった』ということではない」とインタビューに答えている。
個人の思想・信条の自由を侵害する恐れのある「スパイ防止法」についても、「新しい立法は必要ない」と明言している。
石破茂首相が発する予定の戦後80年のメッセージについても、「戦争の記憶を風化させない。二度と戦争を起こさせないという観点が大事だ」と指摘している。
はたして、林は決選投票に進むのか。1回目の投票でトップに立つのは進次郎だとみられている。林が決選投票に進むためには、高市を上回る必要がある。
予想外に林が議員票を集めているのは、所属していた旧岸田派(約40人)の票を手堅くまとめていることと、石破の側近議員から支援を得て「石破票」を取り込んでいるためだ。
昨年の総裁選は、旧岸田派から上川陽子前外相も出馬したため、旧岸田派票が分散したが、今回は上川が出馬を断念したため、旧岸田派は、林支持でまとまりやすくなっている。石破側近では、岩屋毅外相と中谷元・防衛相が、林支持を表明している。
一方、高市は、昨年の総裁選のように麻生派(約40人)の票を期待できないことがネックとなっている。昨年、麻生太郎元首相は「石破憎し」から「高市支持」に回ったが、今回は主流派になるために進次郎を推すとみられている。
「林さんが2位に食い込めるかどうかは、どこまで党員票を伸ばせるかでしょう。焦点は昨年の『石破票』です。昨年、党員・党友が投じた約70万票のうち、石破さんと高市さんは、それぞれ20万票を集めている。石破票20万票のうち、どの程度、林さんに流れるかです。もし、林さんが決選投票に進み<進次郎VS林>の戦いになったら、総理総裁の目も出てくる。決選投票は国会議員票と、都道府県連の47票で行われ、議員票の重みが増す。旧岸田派がまとまれば強い。旧茂木派も、世代交代が進むのを嫌って林さんに一票を投じる可能性があります」(自民党事情通)
国民が期待できる候補は一人もいない
しかし、進次郎はダメだ、高市も危ういと、「消去法」で第3の男が浮上するとは、これほどレベルの低い総裁選もないのではないか。
事実上、一国のトップを選ぶ選挙なのに、多くの国民が納得する総理候補が一人もいないのだから、どうしようもない。
そもそも、この総裁選は、旧安倍派が復権するために「石破おろし」を仕掛けてはじまったものだ。世論調査では「石破首相は辞める必要はない」が多数だったのに、裏金集団の旧安倍派が強引に引きずり降ろした。
しかし、国民の多くが期待を持てる候補者が一人もいない総裁選なら、石破政権のままでよかったのではないか。
進次郎と高市の「2強」に割って入っている林にしたって、しょせんは「一番欠点が少ない」という理由で急伸しているだけの話だ。国民に強烈に訴える政策は一つもない。出馬会見でも「岸田政権、石破政権の政策の流れを受け継ぐ」などと語る始末だ。
法大名誉教授の五十嵐仁氏(政治学)はこう言う。
「総裁選に手を挙げている5人は全員、昨年の総裁選で石破さんに敗れた人でしょう。新しい人が一人もいないのだから、まさに自民党の人材払底、極まれりです。林官房長官は『安定感がある』などと評価されていますが、要するに『無難』というだけのことでしょう。もちろん、資質に疑問符がつく進次郎さんや、極右思想の高市さんが首相に就くのは不安でしかない。驚くのは、自民党が選挙で敗北続きなのは『裏金問題』に決着をつけていないからなのに、5人の候補者は誰ひとり、裏金問題にメスを入れると口にしないことです。進次郎さんや高市さんは、総理になったら裏金議員を役職に起用するつもりでいる。自民党は、本当に『解党的出直し』をするつもりがあるのでしょうか」
この5人の候補者では、誰が総理総裁になっても、すぐに国民の支持を失うだけだ。
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