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韓鶴子総裁逮捕…なぜと統一教会は長年野放しなのか? 鈴木エイト カルトな金曜日
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/378409
2025/10/03 日刊ゲンダイ ※後段文字お越し
韓国では逮捕、ひるがえって日本では…(旧統一教会の韓鶴子総裁)/(C)ロイター
9月23日未明、統一教会(現・世界平和統一家庭連合)の韓鶴子総裁が韓国の特別検察チームによって逮捕された。容疑は4件。政治資金法違反、請託禁止法違反、業務上横領、証拠隠滅教唆の疑いだ。韓国の政界工作に関わるものである。これを受け、全国統一教会被害対策弁護団はすぐさま声明を出し、日本の被害者から収奪した多額の金が教団の違法な活動の原資とみられると指摘した。
日本でも同様の政界工作は行われてきた。1986年に自民党が大勝した衆参ダブル選。関連団体の国際勝共連合が発行する「思想新聞」は支援した130人が当選したと報じ、文鮮明教祖が「60億円以上使った」と言ったと発言録にある。
なぜ日本では韓国のような捜査が行われなかったのか。そこには政界との癒着が垣間見える。被害救済に長年取り組む弁護士に聞くと、信者の訴えによる刑事事件の捜査を自民党の国会議員がストップさせたとみられる事例が複数あるという。
2013年の参院選をめぐっては、安倍晋三首相(当時)が肝いり候補者への組織的支援の見返りに、教団の体制保護を取り計らった疑惑が浮上。入手した教団内部ファクスには「国会での追及から守ってもらうため」と書かれており、バーター取引がうかがえる。
近年の国政選挙における教団内部資料を見ると、自民党の全候補者を当選させる策動が記されていた。同様に選挙スタッフや秘書の派遣、組織票と引き換えの体制保護である。統一教会問題が放置され、被害が拡大した背景にはこうした政界工作があり、その果てに教団の被害者による安倍元首相銃撃事件が起こった。だが、自民党は22年8月に現職国会議員に対して自己申告制の簡易点検を行っただけで、徹底調査や検証を避けた。
自民党は関係断絶を掲げたが、統一教会は有力な政治家とのパイプを維持している。昨秋の衆院選でも自民党の有力候補者の選挙事務所に教団関係者が出入りしていた。
総裁選でも統一教会への対応について自発的に言及する候補者は皆無だ。終わった問題としたいのだろう。だが、私は教団側に弱みを握られた候補者もいるとみている。徹底検証を回避したツケが回ってこないか。教団による政界工作の周到さを甘くみない方がよい。それが教団と政界の関係を唯一追及してきた私の率直な感想である。
違法な便宜供与にメスを入れる韓国、何もしなかった日本。銃撃事件のトリガーとなったのは、安倍氏が韓総裁を礼賛した21年9月のビデオメッセージであり、その対象が逮捕された事態を重くみるべきである。
鈴木エイト ジャーナリスト
1968年生まれ。日大卒。日本ペンクラブ理事。日本脱カルト協会理事。「やや日刊カルト新聞」主筆。「NG記者だから見えるもの」「統一教会との格闘、22年「『山上徹也』とは何者だったのか」などの著書のほか、共著・編著多数。
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