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※2025年10月6日 日刊ゲンダイ1面
※紙面抜粋
※2025年10月6日 日刊ゲンダイ3面
※2025年10月6日 日刊ゲンダイ3面
大逆転で高市早苗が新総裁に、その裏側と今後…暗黒の翼賛政治前夜の様相(下)
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/378481
2025/10/06 日刊ゲンダイ ※後段文字お越し
改憲、軍拡政権を翼賛体制が支える不気味
旧安倍派は復権を狙い(萩生田光一元政調会長=右)、新総裁の言動は危うい(C)J MPA
高市は総裁選出直後に、公明党の斉藤代表と会談。斉藤は公明党や支持者が抱く懸念として@政治とカネの問題A靖国参拝を巡る歴史認識B外国人との共生──を伝えたという。「その解消なくして連立政権はない」と連立離脱までほのめかし、自民の右傾化を牽制した。
公明が高市総裁誕生に抗議し、本当に政権を去れば大したもの。しかし政界では「今さら与党の座を失うわけにはいかない」との見方が大勢だ。
かくして“平和の党”が百八十度理念の異なる高市を支える倒錯。タカ派首相が新たな連立に成功し、排外勢力が応援すれば、永田町の風景は一変するだろう。前出の金子勝氏はこう言った。
「参院は自・公、維新、国民民主、参政、保守で改憲発議に必要な3分の2議席をゆうに超えます。衆院は3分の2に少し足りないとはいえ、立憲民主党内にも改憲志向の議員はいる。オール高市氏シンパの翼賛体制の下、一気に9条改憲へと雪崩を打ちかねません」
総裁選で高市は軍拡路線を隠そうともしなかった。27年度までにGDP比2%まで防衛費を増やす22年策定の安保関連3文書について「見直しに着手する」と明言。最新鋭兵器を備えるため、「2%以上に引き上げる」と訴えた。
「米国のトランプ政権は中国に対抗するうえで、日本に『相応の努力』を求めています。3月に来日したヘグセス米国防長官は『有事に直面した場合、日本は最前線に立つ』と中谷防衛相に伝えた。念頭にあるのは台湾有事です。米国の意向をくみ、高市氏ら排外勢力は外国人憎しの世論をあおって、安倍元首相のやり残した『戦争できる国』づくりへと一直線。自民党は変わらなくても、この国は激変しかねません」(金子勝氏=前出)
戦後の「不戦」80年の節目に、国民は暗黒の翼賛政治と対峙する立場となった。有権者には監視と覚悟が求められる。
国民はちゃんと見ている「全員野球」の目くらまし
オール高市シンパ(C)日刊ゲンダイ
「全世代総力結集で全員参加で頑張らなければ(自民党を)立て直せない」──。新総裁選出後のあいさつで、高市はそう呼びかけた。「全員に馬車馬のように働いてもらう」と平気で言い放つようなアナクロニズム全開のトップでは刷新など到底ムリ。心機一転、「全員野球」を演出しても国民は騙されない。
今回の総裁選の「キャッチテーマ」は「#変われ自民党」だったが、何のことはない。安倍後継を自任する「古ぼけた」新総裁誕生で時計の針は逆戻り。裏金や統一教会(現・世界平和統一家庭連合)問題が改めて頭をもたげている。
高市は4日の会見で、党役員人事に関して旧安倍派を中心とする裏金議員の起用を問われ、「国民の代表として送り出された方々なので、特に人事に影響はない」と説明。早速、旧安倍派幹部の萩生田元政調会長の要職起用が取り沙汰されている。
先の参院選大敗を受け、自民党は敗因のひとつに「『政治とカネ』を巡る不祥事により信頼を喪失した」と総括したはずだ。解党的出直しどころか、国民不信の元凶たる裏金議員を重用しようというのだから呆れる。
統一教会との関係を巡っても、高市の歯切れは悪い。教団系メディアに複数回にわたり登場した過去があるにもかかわらず、先月30日のインターネット番組では教祖すら知らぬ存ぜぬの一点張り。「勉強不足」と詫びたが、年明けにも教団の解散命令が判断されるのに、そんな言い訳は通用しない。
「今回ハッキリしたのは、『変われない自民党』であること。旧安倍派の議員が高市氏を担ぎ、麻生派と茂木派が勝ち馬に乗った。結局は派閥の力がモノをいい、安倍政権を支えた主要3派が復活する『復党的出直し』でした。党の再生どころか、復古であることを国民は見透かしていますよ」(法大名誉教授の五十嵐仁氏=政治学)
政権交代を望む「替われ自民党」が、有権者の本音だ。
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