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高市早苗氏は短命政権の懸念を払拭できるか 日本外交と政治の正体
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/378659
2025/10/09 日刊ゲンダイ ※後段文字お越し
高市新総裁には現状を打破するほどの政治基盤がない(C)JMPA
4日投開票された自民党総裁選直後、中国メディアから取材があった。質問は次のような内容だった。
「近年、自民党総裁、つまり、日本の首相の交代が非常に頻繁に行われています。その主な理由は何でしょうか。このことは日本国内および国際社会にどのような影響を与えると考えられますか」
多くの予想を覆し、総裁選では高市早苗・前経済安保相が当選した。
投票結果を見ると、異常な流れが見える。
第1回投票で国会議員票は小泉農林水産相が80票、林官房長官が72票、高市氏は64票。議員支持が広がらなかった高市氏に得票数として自然な流れだった。
しかし、決選投票の議員票は高市氏が149、小泉氏が145と逆転した。
こうした現象はふつうは生じないが、ここに党最高顧問の麻生太郎元首相の動きが絡んでいたようだ。選挙当日、「麻生氏が1回目に党員数を最も多く獲得した候補に投票をするよう麻生派議員に伝えた」と報じられたことだ。つまり、事実上、高市氏支持の表明である。
こんな追加情報も流れた。
「麻生氏は1回目の投票で所属派閥議員に小林、茂木氏に投票させる。その代わり、小林、茂木氏から、彼らの支持者が2回目投票で高市氏に投票するとの約束を取り付けた」
実際の票の流れを見ると、この説明に納得がいく。麻生氏の戦術の巧みさが光ったわけだ。
これは確かに選挙に勝つ巧妙な策であったものの、そのことは、高市政権が党内で安定基盤を確保し、望む政権運営を出来ることを意味しない。
選挙当日の午後4時、読売新聞は「新総裁の高市早苗氏を待ち構える悪路、初の女性首相が短命政権になるかも……」と報じ、国会情勢に詳しい政治ジャーナリストの田崎史郎氏もテレビ朝日系の番組で、「高市さんは党運営や政権運営がかなり苦労されるんじゃないか」「どれくらい党内を掌握できるかっていう問題」などと述べていた。
公明党の斉藤代表は同日夕、高市新総裁と会談した際、靖国神社参拝による外交への影響、外国人との共生政策、企業・団体献金の規制強化、連立拡大を挙げ、「我が党の支持者には大きな不安や懸念がある。その解消なくして連立政権はない」として政策協議を申し入れたという(読売新聞から)。
停滞感が漂う日本社会。その打破を高市氏は力強く訴えていたが、現状を打破する政治基盤がない。
「短命政権になるかも」との読売の懸念は予想通りになる可能性がある。
孫崎享 外交評論家
1943年、旧満州生まれ。東大法学部在学中に外務公務員上級職甲種試験(外交官採用試験)に合格。66年外務省入省。英国や米国、ソ連、イラク勤務などを経て、国際情報局長、駐イラン大使、防衛大教授を歴任。93年、「日本外交 現場からの証言――握手と微笑とイエスでいいか」で山本七平賞を受賞。「日米同盟の正体」「戦後史の正体」「小説外務省―尖閣問題の正体」など著書多数。
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