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※2025年10月11日 日刊ゲンダイ2面 紙面クリック拡大
※紙面抜粋
※2025年10月11日 日刊ゲンダイ3面
公明党の連立離脱でどうなる、高市自民の命運と激動の政局…首相指名の行方も混沌(後編)
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/378803
2025/10/11 日刊ゲンダイ ※後段文字お越し
漂流国会で長引く政治空白に庶民の怒り
石破首相がサッサと辞めていれば…(C)共同通信社
1999年から四半世紀余りにわたった自公連立に幕が下り、日本政治は一気に不安定となる。新首相の指名選挙を行う臨時国会の召集も当初は今月15日が想定されていたが、ズルズルと後ろ倒し。現状は20日か21日の召集を軸に調整を進めているが、公明の連立離脱のインパクトはその保証をも吹き飛ばした。
参院選の投開票日は7月20日だ。自民の石破おろしと総裁選という「コップの中の醜い争い」で、2カ月以上もの政治空白をつくったうえに、さらなる空白が生じてしまう。この間、庶民が望む物価高対策は置き去り。国民生活は二の次で、権力維持に汲々とする自民の必死の抵抗劇を見せつけられるのは、もうウンザリである。
大メディアも自民と同罪だ。「高市新首相」の誕生を前提に「茂木敏充外相」「木原稔官房長官」の閣僚人事を垂れ流し。まだ首相に就任していないのに、高市サイドのリークをありがたがって報じる姿には批判精神のカケラもない。立正大名誉教授の金子勝氏(憲法)はこう言った。
「昨秋の衆院選、今夏の参院選と2度までも有権者が『自民ノー』を突きつけた以上、自民は民意に従って潔く下野するしかない。そもそも石破首相が参院選直後に辞めていれば、ここまで政治空白が長引くことはなかった。野党議員も自公と戦って有権者に国会へと送り込まれたのだから、ひとつにまとまり自民を下野に追い込むのがスジ。メディアも主権者たる国民の意思をキチンと伝えるべきです。自民下野と野党団結のほかに、不透明感の増す激動政局を打開する道はありません」
不毛な漂流国会を終わらせるには、全ての国会議員の覚悟が求められる。
どうする国民民主「首相指名」目下の下馬評
つづくモテ期(国民民主党の玉木雄一郎代表)/(C)日刊ゲンダイ
「政界一寸先は闇」を地で行く展開に、「ポスト石破」を選ぶ臨時国会の召集はさらに遠のいた。当初予定から1週間近く遅れ、20日か21日となる見込みだ。15日の議院運営委員会理事会で伝達されるが、その先の首相指名選挙は見通せない。高市の「ガラスの天井」破りはここまでか。与野党からラブコールを送られる玉木の腹一つで永田町の風景はガラリと変わる。
衆参両院で過半数を占める政党はゼロ。首相指名選挙はいずれも上位2人による決選投票となる可能性大で、最終的には多数を得た議員が選出される。議決が優先される衆院の会派別勢力は自民196議席、立憲民主党148議席、日本維新の会35議席、国民民主27議席、公明24議席。野党が塊になれば、13年ぶりの自民下野は実現できる。
維新が冗談半分で言い出した「玉木推し」に乗った立憲の安住幹事長は、「十分政権交代の可能性は出てきた」とふんどしを締め直しているが、永田町イチのモテ男はツンデレを崩さない。玉木は10日の会見で「内閣総理大臣を担う覚悟はある」と繰り返したものの、立憲に対し「安全保障、エネルギー、憲法といった国家の根幹に関わる基本政策で一致が必要」などと注文。「公明党が抜け、われわれが政権に加わっても過半数に届かないので、あまり意味のない議論になってきている」とどっちつかずだ。
ともあれ、この3連休が調整のヤマ場だ。
「表の発言と腹の内が異なるのは政局の常識。どこもかしこも『玉木首相指名』で盛り上がっているのも煙幕だとみた方がいい。ここへきて急浮上しているのが、総理大臣と党総裁を別々の人物が務める『総・総分離』。野党は束になって政権を担う構えではないし、事実上の麻生体制となった自民党内では高市総裁に対する不満が噴出している。いっそ石破総理が続投した方が丸く収まる。総裁選で敗れた林官房長官も小泉農相も留任すればいいし、離縁状を突きつけた公明にしても悪い話じゃない、というわけです」(永田町関係者)
どこから見ても「麻市政権」よりも石破政権がはるかにマシということ。政治ジャーナリストの角谷浩一氏もこう言う。
「シッチャカメッチャカの状況をつくったのは、ほかならぬ高市氏。裏金議員の復権もそうですし、先祖返りしたような人事について『自分で選んだ』『あえての起用』と言い張ったことがトリガーになった。もはや何が起きても不思議ではありません」
16年前の政権交代の生みの親は麻生だった。混乱の歴史を繰り返すわけだ。
石破は10日、高市シンパの反発を振り切って「戦後80年所感」を発表。夕方には1時間半もねっとり会見し、「石破らしさ」を全開にさせた。その後のぶら下がり取材では「今の内閣で自公連立の意義を十分に発揮できるよう、一生懸命努めていきたいということに尽きる」と言葉少なだったが、期するものがあるのか──。
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