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※2025年10月14日 日刊ゲンダイ1面 誌面クリック拡大
※紙面抜粋
※2025年10月14日 日刊ゲンダイ2面
出来たとしても高市政権は短命…誰も見通せない激動政局の行方を徹底分析(前編)
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/378856
2025/10/14 日刊ゲンダイ ※後段文字お越し
身内からも退場勧告された高市総裁の命運
四面楚歌(自民党の高市早苗総裁)/(C)共同通信社
公明党の離反で高市総裁は気も狂わんばかりだろう。国民民主、維新の卑しさも透けて見えて、混沌政局はどう展開していくのか。ハッキリしているのは次の選挙での自民消滅。
◇ ◇ ◇
公明党の連立離脱で永田町は混乱の極みだ。なかでも高市早苗・自民党総裁はもう、気も狂わんばかりではないか。
それは公明党の斉藤鉄夫代表との会談後の対応を見ればはっきりわかる。これまで気味が悪いほど振りまいていた愛想笑いがスーッと消え、表情は引きつり、「一方的な連立離脱を通告された」と公明党をなじったのである。何から何まで自分がまいた種なのに、こうして切れる“余裕のなさ”。さっそく、斉藤から反論されて、ますます、窮地に立たされる始末である。
高市を支持する右派系議員からは「安全保障問題で目の上のタンコブだった公明党がいなくなってせいせいした」なんて声も聞こえるが、負け惜しみもいいところだ。
「高市総裁の痛手は、ただでさえ少数与党が超少数与党になり、首相指名もおぼつかなくなったことだけではありません。高市さんは政治とカネを“終わったこと”にして、裏金議員を復活させ、麻生元首相を副総裁で処遇、解党的出直しどころか、先祖返りで居直った。そうした判断、手法そのものにノーを突きつけられたのです。のっけからつまずいた高市氏はさあどうするのか。“裏金議員のみそぎは済んだ”と啖呵を切った手前、閣僚人事でも旧安倍派を起用するとみられていましたが、できるのか。強行すれば、ますます、世論の離反を招く。断念すれば、萩生田幹事長代行人事との整合性を問われる。頭を抱え込んでいるはずです」(政治評論家・野上忠興氏)
公明党離反の理由は「政治とカネ」そのものではなく、高市の対応だ。それだけに、選挙で学会票を失うことになった自民党内からも「どうしてくれるんだ!高市!」という怨嗟と悲鳴の声が渦巻いている。求心力は急低下で、そんな中、船田元衆院議員はフェイスブックでこう書いた。
「高市総裁の対応が十分でなく、連立解消が告げられた」「公明が怒るのも当然だ」「高市総裁に一度退いていただき、総裁選挙をやり直して、政権構想の立て直しを模索すべきである」
女性初の総裁などともてはやされたのも束の間、もう辞職勧告なのである。前出の野上忠興氏はこう言った。
「さすがに、総裁選をもう一度やるわけにはいかないし、一度決めた党役員人事を撤回することも無理。多くの自民党議員の本音は、“首相にしてやるから早く総辞職してくれ”じゃないですか」
政権発足前から党内で四面楚歌。高市の形相がさらに鬼気迫るものになるのは間違いない。
TVをハシゴ、株を上げた公明・斉藤代表は野党統一候補になれないのか
広がるウイング(公明党の斉藤鉄夫代表と西田実仁幹事長=左)/(C)共同通信社
「窮鼠猫を噛む」がピッタリくる離反劇の主役を演じた公明の斉藤の株がグングン上がっている。高市に三くだり半を突きつけて以降、メディアに引っ張りダコ。柔和な面立ちを裏切らない温和な人柄で知られるが、高市が吐いた「ウソ」にも静かに反論し、かつてないほど存在感が高まっている。
斉藤は島根県生まれの広島県育ち。東工大から東工大大学院に進み、清水建設在職中に工学博士号を取得したインテリだ。中選挙区時代の1993年衆院選に広島1区で挑み、初当選。当選11回を重ね、環境相や国交相を歴任した大ベテラン。昨秋の衆院選で前代表が落選したため、副代表からトップに昇格した。本来の保守の道を追求する石破首相とは鉄道オタクとしても気脈を通じている。
法大大学院教授の白鳥浩氏(現代政治分析)はこう言う。
「『政治とカネ』にしろ、裏金議員の要職起用にしろ、公明党の問題提起は正しいし、世論を代弁してもいる。野党が大同団結すれば、国民不在の政治を続ける自民党をすぐに下野させられる。ある意味、100年に一度のチャンスを公明党がつくった。にもかかわらず、立憲民主党の野田代表は求心力のなさから抱きつきオバケと化している。首相指名有力候補の国民民主党の玉木代表は基本政策の一致を言い出し、無責任体質を露呈。政治空白を長引かせているという点では、与野党とも同罪です」
召集日が調整中の臨時国会冒頭の首相指名選挙は、一体どうなるのか。議決が優先される衆院で過半数を占める勢力がいないことから、決選投票となるのは確実だ。斉藤は当初、その対応について「基本は棄権する。もしくは斉藤鉄夫と書く」とし、「いきなり野党党首の名前を書くことはできないのではないか」と弱腰だったが、ハードルを下げつつある。13日、西田実仁幹事長は生出演したテレビで「まだ決めていない」「すべての可能性はあり得る」とウイングを広げた。
あとは既存野党の覚悟次第だが、ぐだぐだが収まる気配はない。こうなったら、永田町の一部で待望論があるようだし、歴史的な大英断を下した斉藤を野党統一候補として担いだ方がいいんじゃないか。
「国民が何より求める物価高対策、そして『政治とカネ』の問題を決着させる。この一点でまとまれるのであれば、『斉藤首相』は世論の理解を得られるでしょう。喫緊の政策を打ち、それから解散総選挙で信を問えばいい」(白鳥浩氏=前出)
黒い猫でも白い猫でもネズミを捕るのが良い猫ではある。
高市首相になっても超短命で野垂れ死に
行き詰まるのは必至(C)日刊ゲンダイ
目下の情勢では誰が首相になるのか。野党統一候補を模索している立憲民主の野田代表は15日にも、国民民主の玉木代表と話し合う。この席で立憲が大幅に譲歩、安全保障や原発政策で歩み寄れば、急転直下、「玉木首相」もあり得るが、その可能性は高くないとみられている。立憲も実は本気じゃないのだ。
「玉木さんには立憲と組む気などない。それは最初からわかっている。でも、立憲にしてみれば、野党統一候補に向けて努力したと見せることが必要。玉木さんがああでもないこうでもないとゴネれば、逃げている印象を植えつけられる。芝居の話し合いなんです」(永田町関係者)
加えて、月末には外交日程が詰まっている。26日にはマレーシアで東南アジア諸国連合(ASEAN)があるし、トランプ大統領は26〜28日の訪日を模索、31日からは韓国・慶州でアジア太平洋経済協力会議(APEC)だ。
「そうなると、首相指名の臨時国会をこれ以上、先送りすることはできません。召集は20日か21日か。野党はまとまらず、時間切れで高市さんが首相指名されるとみています」(国対関係者)
高市にしてみれば、総理になってから国民民主や維新を取り込むつもりだろうが、甘くはない。
「政治とカネで何も反省していないことが満天下にさらされたのが高市自民党です。そんな自民党の補完勢力になれば、自殺行為になりますよ。落ち目の維新はともかく、党勢拡大を目指す国民民主は自民とくっついた途端に見放される。そんなバカげた選択はできません」(野上忠興氏=前出)
むしろ考えられるシナリオは、臨時国会の補正予算審議で行き詰まり、野党から不信任を突きつけられる展開だ。
公明党が野党になった今、不信任案は簡単に可決する。高市政権にしてみれば、解散か総辞職か。解散すれば、学会票がない自民党議員は軒並み落選危機だから、高市は羽交い締めされて降ろされるだろう。つまり、女性初首相が誕生しても超短命。これが目下の見立てである。
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