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公明の連立離脱 高市総裁の間抜けが自民の破滅を早める 永田町の裏を読む
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/378938
2025/10/15 日刊ゲンダイ ※後段文字お越し

思い上がりが招いた事態(C)日刊ゲンダイ
高市早苗自民党総裁が、4日に選ばれて5日には早速、国民民主党の玉木雄一郎代表と秘密会談を行った。が、こんな秘密がバレないわけはなく、たちまち公明党の連立離脱という重大事態を引き起こした。
彼女やその後ろにいるキングメーカー気取りの麻生太郎にしてみれば、現在の衆院は自民196+公明24=220で、過半数に13足りない。早々に玉木を丸めこめば+27で過半数確保の展望が得られると思ったのだろうが、やはり物事には順序があって、まずは26年間連れ添った連立パートナーの公明に挨拶して、「今後ともよろしくお願いします」と深々と頭を下げるのが先だった。
しかも公明と国民民主とでは「連立」の意味が違う。国民民主とは国会内の議席の数合わせにすぎないが、公明とは全国ほとんどの選挙区での選挙協力という実体的な組織関係があって、これは国民民主のみならずどの野党でも代替不能なのである。実際に自公協力が解消された場合、自民党候補者のどのくらいが落選の危機に瀕するか。日刊ゲンダイ10月10日付は、昨秋総選挙で次点との差が2万票以内だった自民候補と比例復活した議員を合計して、公明票がないと落選危機に陥るのは93人とした。
私は、比例はひとまずおいておき、選挙区での次点との票差を見てみたが、票差最小第1位は栃木3区の簗和生で次点との差は178票差。第2位は群馬3区の笹川博義で214票差。
これらを筆頭に、票差が1万未満の「公明票なしには落選確実か」と見られる自民現選挙区当選者は25人。2万未満が19人。創価学会自体の集票力がかなり衰えているので、危ないのはこの辺までの合計44人だろう。
さらに学会最盛期には「1選挙区あたり3万」と言われたものなので、参考までに票差3万未満を見ると、やはり19人のかなり危ない人たちが挙がる。それまで加えた合計は63人。私はまだ計算していないが、比例復活を上乗せすれば確かに90人くらいは危ないと見るべきだろう。
麻生も高市も選挙に強く、公明票のありがたみなど感じたことがないから、こういう粗暴な振る舞いで90人もの同志をいきなり破滅の淵に追いやってしまったことに気が付かない。ことほどさように高市の間抜けが自民党の破滅を早めるのである。

高野孟 ジャーナリスト
1944年生まれ。「インサイダー」編集長、「ザ・ジャーナル」主幹。02年より早稲田大学客員教授。主な著書に「ジャーナリスティックな地図」(池上彰らと共著)、「沖縄に海兵隊は要らない!」、「いま、なぜ東アジア共同体なのか」(孫崎享らと共著」など。メルマガ「高野孟のザ・ジャーナル」を配信中。
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