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https://www.sankei.com/article/20251020-G6MKAQ3LJJBN5DDPZISQJSOB5M/
平成6年当時国会議員1年生だった高市氏の発言を産経新聞が掘り起こしてきた。
なるほど、・・・
松下政経塾では「詭弁を弄する」ことを教わり、鍛えてきたかのようだ。
高市氏の発言には「詭弁」が「てんこ盛り」。
憲法前文には次のような言葉で、新憲法制定で目指す日本の姿が記されている。
「・・・政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。・・・」
と。
以下に記事の全文を転載する。
自民党の高市早苗総裁は、衆院議員に初当選した翌年の平成6年10月12日の衆院予算委員会で、当時所属していた自由改革連合を代表して質問に立った。村山富市首相に対し、先の大戦について国民的議論がないまま侵略と認定することを批判。「勝手に代表して謝ってもらっちゃ困る」と厳しく追及していた。だが村山氏は翌年、「植民地支配と侵略」への「心からのおわびの気持ち」を表明する首相談話を発表した。予算委での主なやり取りは次の通り。
「どの行為が侵略か」
高市氏「首相は、7月、9月と2度の所信表明の中で、先の大戦への反省、それから過去の侵略行為や植民地支配といったものに触れ、8月の全国戦没者追悼式では、私たちの過ちによって惨憺(さんたん)たる犠牲を強いられたアジアの隣人たちという言葉を使ったが、具体的にはどの行為を指して侵略行為と考えているのか。また、首相の言う過ちとは具体的に何を指すのか、法的な根拠のある過ちだったのかどうかもお答え願う」
村山氏「私は、侵略的行為や植民地的支配という言葉を使わせていただいたが、やはりあの戦争の中で日本の軍隊が中国本土をどんどんどんどん攻め込んでいった、それから東南アジアのいろいろな国に攻め込んでいった、そういう行為を指して侵略的な行為、こういうふうに申し上げている」
高市氏「それでは、法的根拠のある過ちということではないか」
村山氏「法的というのは何法に対して言っているのか、よくちょっと理解できない」
高市氏「大戦当時は首相も一応若者だったと思うが、国民として侵略行為への参加の自覚があったか」
村山氏「私は1年間兵隊にいた。それで、幸か不幸か、外地に行かずに内地勤務でずっとおったわけだ。しかし、あの当時のことを思い起こすと、私もやはりそういう教育を受けたということもあり、そして国のために一生懸命頑張ろうというような気持ちで参加をさせていただいた」
「英霊にも謝罪を」
高市氏「つまり、侵略行為への参加という自覚はその当時持っていなかったということなのだが、首相という地位にある人は、50年前の政権の決定を断罪し、その決定による戦争を支えた納税者や尊い命をささげられた人々のしたことを過ちと決める権利があるとお考えか」
村山氏「私は、兵役に服して、そして国のために一命をささげて働いてこられたすべての人方に対して誤りだったというようなことは言っていない。しかし、これはまあ歴史がそれぞれ評価する問題点もたくさんあるかと思うが、しかし、当時の日本の軍閥なりそういう指導者のやってきたことについては、これは、今から考えると、やはり大きな誤りを犯したのではないかということを言わざるを得ないと私は思う」
高市氏「今のように、当時の軍閥ということで侵略行為そのものの責任の所在をある程度明らかにされたわけだが、それなら、アジアの人々に対してのみならず侵略行為に加担させられた英霊に対し、また軍恩(連盟)や遺族会の皆さまに対しても、この場で謝罪の意を表明していただけないか」
村山氏「だから、私は慰霊祭にも集会にも行って、そして率直に今、国の立場と、国の責任と考えていることを申し上げたわけで、私自身がそういう方々にここで謝罪をしなきゃならぬという立場にあるかどうかというのは、もう少し慎重に考えさせてもらいたいと思う」
「謝る権利あるのか」
高市氏「それにしてはアジアに行かれたとき随分謝罪的な言葉を発し、日本国を代表して謝っているのかと私は感じていたのだが、日本に過ちがあった、過去に過ちがあったと首相が言う。その責任は、もちろん過ちがあったとすれば日本国全体が負うものだが、国内的にはそれではその責任の所在というのは誰にあるのか、個人名を挙げてお答えいただきたいと思う」
村山氏「これは誰にあると個人名を一人一人挙げるわけにはいかないが、当時の、軍国主義と言われた日本の国家における当時の指導者は全てやっぱりそういう責任があるのではないかというふうに言わなければならぬと思う」
高市氏「その50年前の当時の指導者がしたことを過ちと断定して謝る権利が、現在、50年後にこの国を預かっている村山首相にあるとお考えか」
村山氏「私は、今日本の国の首相として、日本の国を代表してアジアの国々に行けば、そういうふうに被害を与えた方々に対しては、大変申しわけなかったと、やはりその反省の気持ちを表すのは当然ではないかと思う。それはやはり日本国民全体が反省する問題として私は受けとめて、過ちは繰り返さないようにするというぐらいの決意はしっかり持って、平和を志向していく方向に努力していきたいというような意思も合わせて表明することは、当然ではないかというふうに思っている」
高市氏「私自身も、アジアの人々、それから先の大戦で犠牲者になられた多くの日本の人々に対して、政治家として、本当に大変なことでしたと、これから前向きにともに過去を反省しながらやっていきましょうという気持ちを表すことには何ら異存はないが、首相自身が日本国を代表して謝る、反省の意を表明するというのは結構なのだが、果たしてそこに至るまでの国民的な議論があったかどうか。それから、何をもって侵略行為と言うのか、何が過ちなのか、この辺が明確に見えないと、勝手に代表して謝ってもらっちゃ困ると私は思うわけだ。どうにもその辺が、あまり時間もないのでこれ以上突っ込まないが、私には理解しがたいことだ」
記事の転載はここまで。
「・・・具体的にはどの行為を指して侵略行為と考えているのか。・・・」
これは誘導尋問。
そもそも、日本国憲法は、政府の行為による戦争全体を侵略行為、すなわち先の大戦を侵略戦争と捉え、再び起こしてはならないとの反省に立脚している。
全体を侵略行為と捉えているのに「どの行為」と聞くのは愚かしい。
「・・・首相の言う過ちとは具体的に何を指すのか、・・・」
政府の行為による侵略戦争により、アジアの隣人たちに「惨憺たる犠牲を強いた」ばかりでなく、日本国民だけでも300万人超の犠牲者を出してしまったこと以外に何があろうか。
そのことが「日本政府の行為」として行われた。
その程度のことも認識できていないとは・・・。
しかし、認識できていないはずはないので、「過ちの否定」、そのことを歴史修正主義と断罪しなければならない。
「・・・法的な根拠のある過ちだったのかどうか・・・」
日本に、他国を侵略してはいけないという法律はあったのかという質問なのだろうか?。
「天下の愚問」というべきや。
そんな質問をするような御仁が将来政権を担うことがあるかもしれないことを憂慮し、憲法前文にまで
「・・・政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。・・・」
と書くに至ったのだろう。
さらにこれ。
「・・・50年前の政権の決定を断罪し、その決定による戦争を支えた納税者や尊い命をささげられた人々のしたことを過ちと決める権利があるとお考えか」
「権利の有無」の問題にすり替えられてしまっている。
あるのは、「・・・政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意・・・」した憲法を守り、護る、義務と責任だ。
しかも、
国民を赤紙一枚で問答無用で徴兵し尽くし、国民の私財は貴金属だけではなく鍋釜まで徴用していた事実に目をつぶり、自らの意思で侵略戦争に加担しかのように言うのは、「歴史の捏造」であり、「問題のすり替え」でしかない。
いつの間にか、国民が率先して「侵略戦争を始めた政府」を支えたことにされ、侵略戦争の遂行を支えた「納税者」、「尊い命をささげた人々」の責任になってしまっている。
右翼とは所詮はこういうものなのか。
一億総懺悔という責任転嫁の入り口・・・。
一部の国民が侵略戦争を支持していたことをもって、国民の多くがそうであったかのように言う「詭弁」を紛れ込ませている。
英霊という言葉もここでは語彙も曖昧さを利用。
英霊という言葉の中に、被害者と加害者をごちゃまぜにしていることに注意が必要だろう。
そして、英霊という言葉で、強制的に徴兵された一般国民が、あたかも自らの意思で尊い命を「ささげた」ことになっているという、詐欺的論法。
高市氏は、要するに、
日本は悪いことをした(かもしれない)けれども、いいこともしたのではないかと言いたいのだろうが、これが歴史修正主義者の限界。
「・・・これから前向きにともに過去を反省しながら・・・」
と、
「ともに・・・」などというのは、典型的な「どっちもどっち論」。
そして、
「・・・その責任は、もちろん過ちがあったとすれば日本国全体が負うものだが、・・・」
と、一億総懺悔、そして国民への責任転嫁。
その主張に根拠はない。
しかも「・・・あったとすれば」と・・・仮定の話にすり替えるところも・・・。
祭儀に、
「・・・あまり時間もないのでこれ以上突っ込まないが、私には理解しがたいことだ。」
ちゃっかり、「はい論破!」と勝利宣言を紛れ込ます姑息さ。
とても総理の器に非ず。
そんな御仁が日本の総理大臣になった。
恐ろしか・・・。
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