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※2025年10月21日 日刊ゲンダイ12面 紙面クリック拡大
議員削減すれば庶民の声はますます国会に届かず 維新のお家芸「論点ずらし」にごまかされてはいけない ラサール石井 新・東憤西笑
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/379185
2025/10/21 日刊ゲンダイ
企業団体献金の廃止が喫緊の課題だったのに…(C)日刊ゲンダイ
3年前の参院選の頃、私がよく言っていた「自民党が嫌だからといって、維新に投票するのは、地震が来たからといって、ビルの屋上から飛び降りるようなものだ」というジョークは、要するに維新は自民の補完勢力、いくら表向きでは自民の批判をしていても、結局は同じだという意味だった。あれから3年経って、その悪夢が現実になった。
公明党に去られた高市自民党は国民民主や維新に秋波を送り、国民がぐずぐずしている間になりふり構わず維新にしがみついた。
維新も維新だ。いざ連立ができると分かったら、あれほど厳しく追及していた政治とカネの問題、とくに企業団体献金の廃止をサッサと引っ込め、世間の目をそらすために「議員定数の削減」を言い出し「これだけは譲らない」とまで付け加えた。おいおい、そんなことおとといまで全然言ってなかっただろう。維新のお家芸「論点ずらし」だ。まあちゃんとしたお家でもなければ芸でもないので、こんな表現ももったいないのだが。
ごまかされてはいけない。しかも今度の国会で決めるなど言語道断だ。そんな茶番にホイホイ合意するなど高市自民も節操がない。どれだけ総理大臣になりたいんだ。
いや、議員定数削減といえば、皆さんは「そう言われれば、議員は多すぎるかな。削減すれば税金が浮く」と思うかもしれないが、比例区の50人を減らせば、組織ではなく、本当に皆さん国民の声を反映する議員が減ってしまう。
「おまえらが自分らの仕事を減らしたくないからだろう」とおっしゃるかもしれないが、そんなケチなことは言ってない。庶民の、とくに地方からの声がますます届かなくなるのだ。
そうでなければ、こんな弱小政党の社民党の私の事務所に、連日、市民運動、農業従事者、労働組合から陳情が来るわけがない。その窓口がさらに減ってしまうことになる。
“ヴィラン政権”に超党派で対抗
そもそもこの問題は選挙区制度とセットで考えなければならず、いきなり50人減らすなど乱暴すぎる。きっちり国会で話し合う問題を、連立の条件に政党同士が合意し合うなどあり得ない話だ。
それ以外にも維新が自民に申し入れた12の項目には、よく見れば問題が多い。社会保障制度の改革も、後期高齢者の医療負担を1割から3割に増やす、OTC類似薬(花粉症やアトピーの薬、膏薬、ロキソニンなど)を保険適用から除外するなど、お年寄りや病人に全く優しくない改革だ。
さらに、原発再稼働、核融合炉建設、防衛力強化、敵基地攻撃能力の整備、憲法改正、ととても賛成できない恐ろしい言葉が羅列する。
しかも高市氏はN国党やら参政党にも協力を打診している。万が一これらが全て連立すれば、ヒーロー映画で言うヴィラン政権の誕生だ。
先日、社民党は日本共産党と懇談し、この右傾化ファシズムになるやもしれぬ力に対抗すべく軌を一にした。我々は、まだまだ少数の、言うならサンダーボルツだが、これから仲間を募り、超党派でヴィランに対抗する、アベンジャーズを作っていきたい。
ラサール石井 参議院議員
1955年生まれ。大阪市出身。渡辺正行、小宮孝泰と結成したお笑いトリオ「コント赤信号」で人気に。声優、俳優、司会者、脚本家、演出家、コラムニストとして活躍。第23回読売演劇大賞優秀演出家賞受賞。2025年、参院選に社民党から立候補し当選。副党首に就任。
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