http://www.asyura2.com/25/senkyo298/msg/502.html
| Tweet |


日中対立激化招いた高市外交に漂う“食傷ムード”…海外の有力メディアから懸念や皮肉が続々と
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/380703
2025/11/25 日刊ゲンダイ

雪解けはおろか長期化必至(C)ロイター
日本の存立危機事態を巡る高市首相の国会答弁から端を発した日中関係の緊張は、エスカレートの一途をたどっている。高市首相は南アフリカのヨハネスブルクで開催されたG20サミットの日程を終え、24日夜に帰国。せっかくの外交舞台だったが、中国側との接触はかなわず、緊張緩和の糸口は見えないままだ。
「我が国としては中国とのさまざまな対話についてオープンでございます」──。G20で中国の李強首相と会話できなかった高市首相は日程終了後、記者団にそう強調。「扉を閉ざすようなことはしていない」と言い張った。元外務省国際情報局長の孫崎享氏がこう言う。
「日中国交の基礎である1972年の日中共同声明で、日本は中国が対日賠償を放棄する代わりに『1つの中国』を尊重すると表明しました。その“約束”を破って踏み込んだ発言をした高市首相が、いくらオープンマインドでも、中国側の怒りは収まらない。中国にとっては日中友好を踏みにじられたわけですから。問題の答弁を撤回しない限り、日中首脳会談の実現は難しいのではないか。しばらく収拾がつかないでしょう」
韓国が仲介役に?

世界各国からみれば、「いい迷惑」…(代表撮影・共同)
雪解けはおろか、長期化必至の日中対立を招いた高市外交に、海外では冷めたムードが漂う。
英紙フィナンシャル・タイムズ(電子版)は21日、〈中国と日本の無益な争い〉との見出しで両国の緊張激化について解説。〈米国を巻き込んだ台湾有事が日本の領土に波及することは、ほぼ不可避だろう〉と認めつつ、こう続けた。
〈そのような状況で日本政府が軍事的関与を考慮せざるを得ない点で高市氏は正しいが、とはいえ、その可能性について公然と言及しない方が賢明だっただろう〉〈これ以上、かき回す必要のない外交問題である〉
また、仏紙ル・モンドは24日、〈中国との対立のさなかに試される日本の平和主義〉との見出しで、〈日本の右派は、日本列島が直面する危険性を強調することで国民の不安をあおり、軍拡を正当化しようとしている〉と分析。〈高市首相は就任からわずか1カ月足らずで、中国との緊張をエスカレートさせる事態を引き起こした〉と皮肉を込めた。
日中に挟まれた韓国にも、日中対立は歓迎されていない。香港英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストは22日、「韓国では日中対立が望まぬ形で韓国を巻き込む可能性があるとして、懸念が高まっている」という韓国亜洲大のリ教授(政治学)のコメントを紹介。リ教授は、緊張緩和のために日中が互いにメンツを保つには「今まで以上に外交が必要である」と指摘し、日中対立によって最初に被害を受け得る韓国政府が仲介役を果たせるかもしれないと続けた。
「世界経済にとって何のメリットがない」
「対日制裁のエスカレーションに加え、軍事的緊張も高まる恐れがあります。東アジアの混乱は世界経済にとってマイナスですし、特にASEAN諸国にとって対立激化は望ましくない。何もメリットがありませんからね」(孫崎享氏)
「世界の真ん中で咲き誇る日本外交」──。そう高市首相は繰り返すが、単に悪目立ちしているだけだ。
◇ ◇ ◇
高市首相が引き起こした日中対立についての最新ニュースは、関連記事【もっと読む】【さらに読む】などでも詳しく報じている。
|
|
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK298掲示板 次へ 前へ
|
|
最新投稿・コメント全文リスト コメント投稿はメルマガで即時配信 スレ建て依頼スレ
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK298掲示板 次へ 前へ
|
|
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。