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※2025年12月9日 日刊ゲンダイ12面 紙面クリック拡大
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「身を切る改革」と言うなら企業からの政治献金を廃止すべき ラサール石井 新・東憤西笑
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/381362
2025/12/09 日刊ゲンダイ ※後段文字お越し

「議員の身を切る改革」ではなく「国民の身を切る改革」になってしまう(C)共同通信社
高市自民党が維新と共同で衆議院の議員定数削減法案を提出した。
そもそもの始まりは、今年10月、日本維新の会が「連立」の絶対条件とした定数削減を、自民党が受け入れる形で「連立合意書」に「1割を目標に衆議院の議員定数を削減する」ことが明記されたことだ。
そして提出された法案には、削減方法は衆院の与野党協議会での検討に委ねるとし、ただし、法施行から1年以内に結論が得られない場合は、「小選挙区25、比例代表20で合計45」を自動的に削減するとの条項が盛り込まれた。しかし、必要性や根拠を示せないままで、一方的に決めるのは、とにかく「削減ありき」で極めて強引である。
しかも、提出までに与野党間で、ほぼ何の協議もされないのは、国会軽視も甚だしく、民主主義のルールを逸脱した乱暴なやり方だ。いまだかつてない事態だと、我が立憲・社民・無所属の会派でも皆憤り、当然承服できるものではない。
だいたいなぜ1割なのか、といった根拠も不明瞭だし、そこに維新が何のためにこだわっているのか。それもよくわからない。「身を切る改革」と維新はよく言うが、それなら、まず国会議員の数を切るのではなく、歳費を削る、そして企業からの政治献金を廃止する、これが真の「身を切る改革」だろう。
そもそも、日本は各国に比べて、国会議員の数は多くない。何も言わずに「こんなに国会議員がいりますか」と問われれば、国民はイメージだけで「確かに無駄に多いな」と思ってしまうかも知れないが、1割切ったところで削減される支出は微々たるもので、それにより多くの民意が政治に届かなくなることのほうが問題だ。
少数派の民意が届かなくなる
維新が大阪でやった府議会の定数削減では、議員の数は大幅に減り、そのせいで選挙の1人区が増え、維新議員ばかりが当選して、独裁化し、議論の時間も減って、少数派の声は届かなくなった。つまり民意が反映されにくくなった。今や関西でも飽きられ始めた維新は巻き返しのために国会での定数削減を狙っているのではないか。党利党略である彼らの「身を切る」は実は「身を肥やす」であり、実際に切られるのは「国民の身」ではないのか。
各新聞の社説もさすがに一斉に批判した。あの「読売」さえもが「こんな乱暴な法案を、政権を担っている与党が提出するとは。見識を疑いたくなる」と指摘。「定数を削減して国民の代表を減らすことがなぜ、改革と言えるのか」と厳しい。「毎日」も「今回の案には、自民が抵抗する『政治とカネ』の改革から論点をすり替える思惑がある」と結論づける。賛成しているのは「産経」ぐらいだ。
多数決による数の論理は民主主義のルールではあるが、少数意見を尊重してすくいあげるのも、また民主主義だ。庶民の小さな声を丁寧に聴けるのが、我々社民党やれいわ新選組のような少数政党である。それを削減したら民意は届かなくなる。11日には福島みずほ党首主催の院内集会もある。少数野党は市民と結集して戦わなければならない。

ラサール石井 参議院議員
1955年生まれ。大阪市出身。渡辺正行、小宮孝泰と結成したお笑いトリオ「コント赤信号」で人気に。声優、俳優、司会者、脚本家、演出家、コラムニストとして活躍。第23回読売演劇大賞優秀演出家賞受賞。2025年、参院選に社民党から立候補し当選。副党首に就任。
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