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「年収の壁」で国民民主の要求「178万円」を丸のみ…高市首相の“抱きつき作戦”で維新歯ぎしり
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/381843
2025/12/19 日刊ゲンダイ

互いに満面の笑み(C)日刊ゲンダイ
「共に関所を乗り越えることができた」──。「ゆ党」トップのホクホク顔に、チンピラ「与党」は地団駄を踏んでいるに違いない。高市早苗首相(自民党総裁)と国民民主党の玉木雄一郎代表が18日、国会内で会談。所得税がかかり始める「年収の壁」を178万円に引き上げる合意文書に署名した。
減税規模と財源確保の兼ね合いから、178万円の対象者を低所得層に絞りたい自民に対し、国民民主は中間層への拡大を求め、議論は平行線に。来年度の税制改正大綱を決定するタイムリミット寸前で急転直下、最後は高市首相のトップダウンで自民が大幅譲歩した形だ。
昨年末の自民・公明・国民民主の3党合意以来、難航してきた協議がようやく決着。「国民の皆さんから託されたミッション、コンプリート」と玉木氏が誇らしげに語るほどの満額回答である。
長らく103万円で据え置かれてきた「年収の壁」が今年度は160万円、さらに来年度は178万円に引き上げ。納税者の8割が減税の対象となり、とりわけ恩恵を受けるのは年収475万〜665万円の層だ。基礎控除の額が今年度より36万円も増え、減税効果は年収500万円で4.7万円、600万円で5.6万円の見込みだ。
金看板の「手取りを増やす」政策が全面的に受け入れられた玉木氏には、もはや高市首相の秋波を拒む理由はない。今回の合意書には、来年度予算案を「年度内の早期に成立させる」との一文が明記されている。国民民主が先の補正予算に続き、来年度の当初予算案の賛成に回ることは確実だ。
総額1兆8500億円の財源確保は後回し

規律を失った高市財政で更なる円安&物価高に…(C)日刊ゲンダイ
高市政権は衆院で過半数を回復。参院の過半数にはまだ6議席足りないが、衆院27議席、参院25議席を有する国民民主を取り込んだことで、来年の政権運営は少なくとも当初予算案の成立までは、ほぼ盤石となった。
相対的に薄れていくのが、日本維新の会の存在価値だ。与党とはいえ、大臣を出さず閣外協力にとどまっているだけに、実質的な立場は「ゆ党」化を強める国民民主とほとんど変わらない。
「むしろ本来は野党の国民民主の方が、政権から大きな成果を引き出している。維新が『改革のセンターピン』に掲げた議員定数削減法案は、先の臨時国会では審議入りすらできず、来年に持ち越し。拙速な議論に自民党内が反発し、与党間をギクシャクさせているだけです」(政界関係者)
国民民主の要求を丸のみした高市首相の抱きつき作戦により、「連立離脱しても知らんで」という維新の下卑た脅し文句も通用しなくなる。チンピラ政党の歯ぎしりが聞こえてくるが、「年収の壁」引き上げの財源論は後回し。合意文書では、ひと言も触れない無責任ぶりだ。
103万円から178万円への引き上げで、税の減収規模は総額1兆8500億円程度に膨らむ。18日の為替市場は引き上げ合意が伝わった直後、財政悪化の観測から一気に円安が進んだ。規律を失った高市財政が円安を助長すれば、さらなる物価高を招くだけ。減税効果を相殺しかねない。
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国民民主党の「ゆ党」ぶりについては、関連記事【もっと読む】【さらに読む】などでも詳しく報じている。
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