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2026年は米価が値頃になるのか? 昨年末には最高値更新も業界には先安感漂う
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/382372
2026/01/04 日刊ゲンダイ

春先が転機に(C)共同通信社
昨年はコメが異常に高かった。農水省によると、全国のスーパーで先月15〜21日に販売されたコメ5キロあたりの平均価格は、4337円。集計を始めた2022年3月以降の最高値を3週ぶりに更新し、年明け以降も米価の高止まりを予感させた。
一方で、コメ業界では「近く米価は下がる」との見方が広がっている。25年産米の収穫量が増加したほか、米価高騰で売れ行きが鈍り、需給緩和が見込まれている。今年6月末の民間在庫が高水準になると予想され、先安観が強まっているのだ。
そもそも、米価高騰の主な要因は集荷競争の過熱だ。昨夏は猛暑に見舞われ、収穫時期にコメ不足の懸念が広がった。業者がコメ確保に走り、特に商社などは資本力を武器に、生産者に高値を提示してコメを買い集めた。そのためJAも、集荷時に前もって生産者に払う概算金を大きく引き上げざるを得なかったのだ。
「決算セール」+α
こうしてもたらされた米価高止まりは、いよいよ収束するのか。米流通評論家の常本泰志氏の見立てはこうだ。
「流通で大きなウエートを占める大手卸売業者は、基本的にJAとの取引が多い。JAから高値で仕入れた在庫が相当分残っているため、少なくとも向こう2、3カ月は米価が急激に下がることはないでしょう」
しかし、春先には動きがありそうだ。
「前提として不確定要素はあるものの、決算期を迎える3月がひとつのターニングポイントになるでしょう。コメ業界は、借入期間が半年程度の短期融資を受ける業者が多い。新米を仕入れる昨年9月ごろの借り入れであれば、返済時期は3月。そのため、春ごろにはある程度損切りし、コメを安値で放出する動きが出てくるでしょう。さらに、個人でコメを販売する小規模農家などは、田植えまでにコメを売って作業場を空けなければなりません」(常本泰志氏)
いわゆる決算セール後にコメがさらに市場に放出されれば、下押し圧力が働く。消費者の動向次第では、値下がりスピードが加速する展開も期待できる。
「消費者がコメを買えば買うほど、流通の川上にある値下がりしたコメが早く店頭に並びます」(常本泰志氏)
今年こそ、消費者の納得のいく値段に収まるか。
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