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※紙面抜粋

※2026年1月21日 日刊ゲンダイ2面
さながら白紙委任強要解散 乾坤一擲とかいう会見は空振り
https://www.nikkan-gendai.com/?p=news_detail&id=383140
2026/1/21 日刊ゲンダイ ※後段文字お越し

独りよがりな「私に任せ」 /(C)共同通信社
何から何まで独り善がりの会見で明確に見えたのは高市早苗という政治家の独裁志向。「私に託せ」で解散し、過半数ならやりたい放題宣言だ。その中には憲法も皇室典範も含まれる。失政を認めず、疑惑を封印し、「普通の国に」と嘯く危うさに戦慄の識者も。
◇ ◇ ◇
記者会見場の背後のカーテンの色を通常の薄い青から濃厚な赤に替え、自らの進退をかけて衆院選に挑む強い姿勢を示すことで信任を得る──。各メディアの報道を読む限り、こんな筋書きを描いていたらしい。
19日に衆院解散を正式に表明した高市首相(自民党総裁)のことだ。
赤のカーテンは2005年に当時の小泉首相が「郵政解散」に踏み切った際にも使用。その“決意”のカーテンをバックにした高市は故・安倍元首相が語っていた「困難は、元より覚悟の上です」との言葉を取り上げつつ、こう声を張り上げていた。
「挑戦しない国に未来はありません。守るだけの政治に希望は生まれません。希望ある未来は待っていてもやってこない。誰かがつくってくれるものでもない。私たち自身が決断し、行動し、つくり上げていくものです」
小泉、安倍両氏を意識したかのような姿勢を見せたのは、そろって解散後の衆院選で大勝していることから「験担ぎ」の狙いもあったのだろう。そんな高市会見について、読売新聞(20日付朝刊)は「首相の側近議員は『解散表明の記者会見で流れがぐっと変わることがある。今回も乾坤一擲の勝負だった』と語った」と報じていたが、会見内容をどう振り返っても「一世一代の運命を懸けた大勝負を打つ会見」と評するには程遠い内容だったと指摘せざるを得ない。
口から出てくるのは勇ましい言葉ばかりで中身ゼロ
憲政史上初の女性首相として高い支持率を維持してきた高市。一部報道では、直近の自民調査で「今、選挙となれば自民は大幅議席増、うまくいけば単独過半数も回復できる」との見通しが立ったことから、「冒頭解散」を決断したとされる。
だが、高市は総理就任来、ずっと早期の衆院解散、総選挙を否定してきたはずだ。昨年12月に臨時国会が閉会した際の会見では「目の前でやらなきゃいけないことが山ほど控えているので、解散について考えている暇がございません」と断言。1月11日に放送されたNHK「日曜討論」のインタビュー(VTR出演=収録は8日)でも、司会者から解散の可能性を問われると、「うーん。解散についてですか。まあ、今はとにかくあの令和7年度の補正予算、せっかく年内に成立させていただいてですね。これを早期執行するということを各大臣に、とにかく指示をしています(略)目の前の課題に懸命に取り組んでいるということです」と言っていた。
それが舌の根の乾かぬうちに一転して「解散」だから唖然呆然。与野党やメディアから「大義なし」「自己都合の独断専行」といった批判が相次いだのも当然だろう。
だからこそ、この日の高市会見に国民が注目した理由はたった一つ。なぜ、物価高に苦しむ国民生活そっちのけの解散に踏み切るのか--だったのだが、口から出てくるのは勇ましい言葉ばかりで中身ゼロ。「大義」を示すどころか、高市自身も意味をきちんと理解しているのかさえ疑わしい発言もみられるなど、ハッキリ言って「空振り」だったと言っていい。
政治評論家の本澤二郎氏がこう言う。
「いかにボロが出る前に解散して圧勝するか。高市首相の頭の中はそれだけ。ただ、会見でそんな本心を明かすわけにはいかない。だから会見もノラリクラリはぐらかすしかなかった。もともと大義などないのだから、すべては後付けの屁理屈。メッキが剥がれるのも時間の問題でしょう」
解散理由の答えが「それしかないと考えたから」という暴論

国民の声はぜったい聞かない (C)日刊ゲンダイ
「なぜ今なのか。高市早苗が首相でよいのかどうか、国民に決めていただく。それしかないと考えたからだ。国民と一緒に日本の進路を決めるための決断だ。私自身も首相としての進退を懸ける。高市早苗に国家経営を託すのか、国民に直接判断いただきたい」
会見冒頭の発言だけを取り上げても、何から何まで独り善がりの政治姿勢が分かるだろう。
言わずもがな、日本の首相は衆院選ではなく、議院内閣制に基づき衆参両院の首相指名選挙で決まる。その制度に従って高市は昨年10月に総理大臣に就いたのではないのか。つまり、国民は間接的に高市をすでに首相と容認しているわけで、なぜ、再び「よいのかどうか」を問う必要があるのか。それこそ首相が代わるたびに総選挙を繰り返していたら国民生活は大混乱に陥りかねない。
そして極め付きが「国民に直接判断いただきたい」などと言いながら、国民が最も疑問に感じている「なぜ今なのか」という解散理由についての答えが「それしかないと考えたからだ」という暴論。「考えた」という言葉の主語は文脈から考えれば高市自身だ。つまり、私が解散しかないと考えたから、そう決めたからやる--と認めているわけで、国民の判断を仰ぐもヘッタクレもない。これを独裁政治と呼ばずに何と言うのだろうか。
国民不在、選挙目当ての政治、永田町の論理は高市自身
20日朝のテレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」でも高市会見が取り上げられ、元同局社員の玉川徹氏は「私は総理でいいのか選んでください解散ってことですよね」と突き放した上で、こうコメントしていた。
「大きな政策転換は今年の国会で審議される令和8年度予算や政府提出法案の形で本格化しますってご本人がおっしゃっている。これから国会でその大転換について議論するんですが、その前に私を選んでくださいと言っている。それは白紙委任状をくださいと言っているのと一緒(略)白紙委任状を持ったら、私は好きなようにやりますから、まずは白紙委任状を私にくださいと。それはあまりにも国会をないがしろにしているんじゃないか」
その通りだろう。要するに「私に託せ」で解散し、過半数ならやりたい放題と宣言しているに等しいわけで、さながら白紙委任強要解散と呼んだ方がいい。
そして仮に高市が白紙委任状を握ったら最悪だ。その中には憲法も皇室典範も含まれるからだ。失政を認めず、疑惑を封印し、「普通の国になるだけ」と嘯く危うさに元外務審議官の田中均氏も戦慄を覚えたようだ。
田中氏は19日夜に自身のX(旧ツイッター)を更新し、こう投稿していた。
<高市首相の弁を聞いて空恐ろしくなった。総選挙は自分が総理に相応しかどうか決める為という。責任ある積極財政も外交安保も実績を示すべきなのに、まず選挙と言う。対外関係は国際法無視を厭わないトランプ政権や、悪化した日中関係をどうするかという課題に一切言及ない。白紙手形は出したくない>
経済評論家の荻原博子氏がこう言う。
「高市首相は昨年から解散のタイミングを見計らっていたのは間違いないでしょう。『なぜ今なのか』という問いの答えは『今しかないから』。通常国会が始まればさまざまな問題で下がるしかないからです。とはいえ、今後どうなるか。右派と言われる高市首相に白紙委任していいのか。国民はよく考えた方がいい」
立憲民主党と公明党とが新党「中道改革連合」を立ち上げたことに対し、高市は「国民不在、選挙目当ての政治、永田町の論理に終止符を打たねばならない」とも言っていたが、「国民不在、選挙目当ての政治、永田町の論理」にどっぷりとつかっているのは他ならぬ高市自身。悪しき政治に時計の針を戻してはダメだ。
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