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※紙面抜粋

※2026年1月26日 日刊ゲンダイ2面
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首相信任選挙に猛烈な逆風 党利党略ではない高市早苗という個利個略
https://www.nikkan-gendai.com/?p=news_detail&id=383303
2026/1/26 日刊ゲンダイ ※後段文字お越し

党本部前で気勢を上げる (C)日刊ゲンダイ
大義なき解散・総選挙への批判の中、自分への信任を求め、国論を二分する政策の強行を宣言した高市流の身勝手と危うさ、怖さ。
一時は靖国参拝を控え、あえて持論を封じていたのに、今や、居直ったのか、全開だ。トランプ顔負けの自己愛、独裁志向は恐らく裏目に出るだろう。
◇ ◇ ◇
自業自得とはいえ、いま、自民党の候補者たちは混乱の真っただ中、右往左往しているのではないか。
いきなり、代議士の身分を奪われ、豪雪、真冬の中の総選挙。それも大義は何一つなく、訴えるのは「高市早苗を信任してください」の一点なのだ。
昨年秋の総裁選。1回目の投票で高市首相が獲得した国会議員票は衆参合わせて64票に過ぎない。比率で言えば2割ちょっと。決選投票でも149票で、5割程度だ。しかし、今度の選挙では自民党ならぬ、高市党での選挙戦を強いられる。街頭では「高市、高市」と連呼し、支持を呼び掛けることになる。ボヤキが聞こえてきそうだ。
「なぜ、今なのか。高市早苗が、内閣総理大臣でよいのかどうか。いま、主権者たる国民の皆さまに決めていただく。それしかない。そのように考えたからでございます」
19日の会見で、高市は予算も通さず、通常国会冒頭で解散する理由をこう述べた。
「今後は国論を二分するような大胆な政策に果敢に挑戦したい」「だからこそ、国会が始まる前に国民に信を問いたい」とも言った。
国論を二分するようなテーマなら、国会で議論し、そのうえで、国民に信を問うのが筋だが、高市は議論の前に解散を断行、過半数を得れば「白紙委任状を得た」とばかりに、やりたい放題を推し進める腹だ。
自民党議員はというと、この間、完全に蚊帳の外に置かれ、ポカーンとしていたのが実態だ。
連立合意も半分は議論もなかった
「冒頭解散について、鈴木俊一幹事長が何も聞かされていなかったのがいい例です。解散戦略は高市首相と木原官房長官、選挙担当の党本部職員くらいしか知らなかった。本部職員がせめて鈴木幹事長と麻生副総裁には知らせてほしいと懇願したが、首相は受け付けず、秘密主義を貫いた。こんな調子だから、選挙公約だって生煮えです。首相と小林鷹之政調会長が2人で決めたようなもので、それも首相が主導した。『何も聞いていないよ』という議員ばかりで、混乱の極みですよ」(自民党関係者)
その公約のベースになったのが自維連立合意だが、24日付の毎日新聞には驚くべきことが書かれている。
<連立政権合意のうち、約半数は自民党内で議論すら進んでいないものだった>というのである。その中に議員定数削減や高市カラー前面の極右政策や戦争準備、食品消費税減税などが含まれているのだから、自民党議員もなめられたものだ。それが今回は堂々と公約になり、「高市信任選挙」という袋の中に何から何まで放り込まれた。言うまでもないが、自民党議員の中にはハト派もいれば、財政健全派もいるが、これでもう戦うしかない。死に物狂いでやるしかない。運よく勝っても待っているのは高市独裁──。この解散を「高市クーデター」と呼ぶ向きもあるが、それはこうした理由からなのである。
こうなると、党利党略どころか、個利個略だ。しかも、それで勝てればまだしも、むちゃくちゃな身勝手解散への批判は吹き荒れる一方だ。
さあ、自民党議員は今後、何をどう訴えるのか。けだし見ものというべきだ。
分断を煽る独裁志向はトランプとダブる

与党政調会長会議 (C)日刊ゲンダイ
個利個略のクーデター解散に踏み切った高市は会見で自分のことを「高市早苗」とフルネームで呼ぶことが6回もあった。これも異様な自己愛だ。自分の高支持率に陶酔しているのか、よほど、能力に自信があるのか、「サナエサナエ」で押してくる。その延長線上に「私を信任して」という身勝手な争点がセットされた。
自己陶酔型の首相といえば、小泉純一郎元首相や安倍晋三元首相が思い浮かぶが、さすがの彼らも自分自身を選挙の争点にはしなかった。そのナルシシズムと独裁志向は高市が突き抜けて不気味なのである。
そんな首相が「国論を二分する政策を推し進める」と息まいている。これだけで、背筋が寒くなってくるというものだ。評論家の佐高信氏はこう言った。
「自民党もよくもここまで勝手をやられて黙っているものだと思います。解散の相談を全く受けていなかった鈴木幹事長なんて辞表を出すのが筋ですが、自民党も劣化して、“自分党”のトップを担ぐしかなくなったのでしょう。それにしても高市首相の独善はトランプ米大統領とダブります。私はトランプに媚びる高市首相をトランペットと呼びましたが、媚びるだけでなく、国論を二分する極右政策を意気揚々と訴える姿は分断を煽っているようにしか見えない。自分を支持しない国民に理解を求めず、過半数を得れば、やりたい放題を宣言するのは権力をはき違えていて、あまりにも異常な首相です」
音を立てて崩れていく「平和国家」の歯止め
高市の場合、身内の自民党内にも理解を求めず、勝手に進めてしまうのだから、国民のことなど、まるっきり眼中にないのだろう。それでも、就任当初は靖国参拝を断念するなど、一定の配慮をしていたが、今や、居直ったのか、ウルトラタカ派色全開だ。武器輸出5類型撤廃、スパイ防止法の制定、日本版CIAの設置、原子力潜水艦の保有、非核三原則の見直し、国旗損壊罪の設定、男系男子の皇位継承を維持する皇室典範の改正、悪評ふんぷんの自民党草案に基づく憲法改正など、高市がこれからやること、やりそうなことを列挙すれば限りがない。
そう言っているそばから、高市政権が戦前さながら、軍需工場の国有化を検討していることを朝日新聞(25日付)がスッパ抜いた。弾薬の供給不足に備え、国が軍需工場を取得し、民間に運営を委託する方式で防衛産業の再編、戦争準備に備えているというのである。
「平和国家」の理念は音を立てて崩れようとしているが、高市は「普通の国になるだけ」とうそぶいている。「普通の国」という曖昧表現で、戦後積み上げてきた歯止めをすべて取っ払おうとするつもりだ。この調子でやられたら、際限なき軍拡を余儀なくされ、米国の戦争に自動参戦、徴兵制まで突き進むのは必至だ。高市がもくろむ個利個略のクーデターは、この選挙でぶっ潰すしかないのである。
今度の選挙で学会は本気で動いている
自己陶酔している高市は、「今なら勝てる」「私なら勝てる」と思い込んでいるのだろう。だから、予算を放り出しても平気なのだが、果たしてそうか。この間の経緯を冷静にウオッチしているジャーナリストの山田惠資氏は「高市首相は防戦に回っている」とこう言った。
「高市首相が自分主導で公約などを決めてしまっていることに、表立って、党内から文句が出ないのはなんだかんだ言って、高市人気が高いからです。でも、食品にかかる消費税減税一つとっても、野党から包囲網を築かれ、自民党も検討を加速せざるを得なくなった。追い込まれているんです。対中関係の悪化や統一教会との関係も突っ込まれる。裏を返せば、ぼんやりとした高市人気以外に自民党に勝つ戦略はなくて、それ頼み。今後、政策論争や政治姿勢の論戦が深まれば、自民党はますます防戦一方になっていくとみています」
そんな中、25日発表になった毎日新聞の世論調査では高市内閣の支持率が10ポイントも下落して57%になった。
他社の調査でも同様の傾向で、今後、高市人気はジリ貧になっていくだろう。強引な解散、身勝手な争点がやっぱり、裏目に出たのだが、そのうえ、こんな情報がある。
「創価学会がかなり本気で動いているのです。当初は公明党が小選挙区で候補者を立てないことや、自民党との関係修復も視野に入れて、学会が本気で票を出さないのではないか、とみる向きもありましたが、てんで違います。今度の選挙で底力を見せつけないと、組織そのものが持たないという土俵際で、学会員は必死で動かされている。自民党議員は慌てふためいています」(政界事情通)
戦争か、平和かという争点になれば、学会員も必死で動く。マトモな有権者も「これは危ない」と気づく。権力を勘違いし、解散権を弄んでいるサナエには有権者が鉄槌を下すしかないのである。
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