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山上公判で刑事裁判の限界を痛感 政治の罪は民意が裁くしかない【青木理 特別寄稿】
https://www.nikkan-gendai.com/?p=news_detail&id=383304
2026/1/27 日刊ゲンダイ

控訴については今週にも判断か(山上徹也被告) /(C)共同通信社
元首相銃撃事件で殺人罪などに問われた山上徹也被告(45)に対し、奈良地裁は1月21日、無期懲役判決を言い渡した。全16回の公判は私も可能な限り傍聴したが、結論を先に記せば、公判で垣間見えた重要事は多々あった一方、刑事裁判の限界も痛感させられた。ましてや検察の主張を丸呑みした判決は、この国の裁判が検察に追随しがちな悪弊そのまま、司法権の砦としての矜持を微塵も感じない代物だった。
想像を絶する家庭環境、母も被害者
まずは前者、一連の公判で見えた重要事である。すでに一部報じられてはいたが、被告の生い立ちや家庭環境はやはり、想像を絶する凄惨さだった。幼少期に父が自死し、兄も難病を抱え、不運な境遇に母も煩悶したのだろう、不安や恐怖を煽る勧誘を受けて統一教会(現・世界平和統一家庭連合)に入信したのは1991年。それからわずか1年ほどで5000万円もの献金をむしり取られた。
悪辣なカルトそのものの手口であり、父の自死後に一家が身を寄せた母方の祖父も怒り狂い、家庭内は凄まじいいさかいが絶えなかった。それでも母は信仰にのめり込み、祖父が急逝すると遺産まで教団に貢いでしまう。積みあがった献金総額は実に1億円──。
当然家計は破綻し、地元名門校に進んだ被告の将来も閉ざされた。だが、被告にとってそれが最大の遺恨ではなかったらしい。意外にも被告は当初、母の側に立って家族の結びつきを維持しようともがいていた。
考えてみれば、母もまた“被害者”だったのだ。私利私欲で信仰にのめり込んだ訳ではない。それが根本的に誤った行動にせよ、皮肉にも家族を不幸から救いたいと考えて献金を繰り返した。そして被告や被告の妹にまでカネをせびり、家族は壊れ、ついには兄まで自死してしまう。なのにその原因を作った教団は「理想家庭の建設」を堂々教義に掲げ、夥しい数の家庭を破壊して奈落の底に突き落としている。被告の遺恨は臨界を超えた。
その矛先が元首相に向かった経緯も公判で明かされたが、一方でこれが刑事裁判の限界ではあるのだろう、政治とカルトの隠微な蜜月を解明する場になろうはずはない。検察も論告で、元首相には「落ち度が皆無」であって、被告が元首相を狙ったのは「論理の飛躍がある」と断じ、判決もそれを踏襲した。
もちろん、殺人が肯定される「落ち度」などあろうはずがない。しかし政治が──特に自民党の為政者が教団と長年にわたって蜜月を契り、選挙等で持ちつ持たれつの関係を続けてきたのは公知の事実。結果、古くから反社会的活動が散々問題視されてきた教団は生きながらえ、被害者を生み出し続け、被告や被告の母もその当事者だった。
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