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ロシアとアメリカをウクライナで戦わせ、共倒れを狙う勢力
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202506050000/
2025.06.05 櫻井ジャーナル
ウクライナの治安機関SBUは6月1日、ロシアのオレニャ(ムルマンスク)、ベラヤ(イルクーツク)、イバノボ(イバノボ)、ディアギレフ(リャザン)、ウクラインカ(アムール)にある戦略核基地をドローンで攻撃、6月3日にはケルチ橋(クリミア橋)の防護柵を爆破した。いずれも西側諸国、おそらくイギリス、フランス、ドイツ、アメリカの情報機関から支援を受けていただろう。
2度の攻撃に挟まれた6月2日にウクライナのルステム・ウメロフ国防相とロシアのウラジーミル・メジンスキー特使はイスタンブールで会談した。まず2時間半ほど非公式の会談を行い、その後に公式会談を1時間ほど行った。ロシア側はウクライナ側に対し、停戦から30日以内にウクライナ軍をドンバス(ドネツクとルガンスク)、サポリージャ、ヘルソンから完全に撤退させ、軍や準軍事組織の再展開を禁止、クリミア、ドンバス、ノボロシアをロシアの一部として国際的に承認することを要求してきた。
ノボロシアとは、帝政ロシアの時代に由来する歴史用語で、オデッサ、ヘルソン、ミコライフ、ドニプロペトロフスク、ザポリージャ、クリミア、ベッサラビアの一部などが含まれていたが、1917年のロシア革命後、クリミアを除く部分はウクライナへ併合された。クリミアがウクライナになるのはウクライナ生まれのニキータ・フルシチョフがソ連の最高指導者だった1954年のことだ。今のところ、ロシアはオデッサをロシア領として承認しろとは言っていない。
ロシアが軍事作戦を始めた最大の理由はNATOがウクライナを支配、ロシアとの国境近くにミサイルを配備することを嫌ったからだ。つまり新たなバルバロッサ作戦を許さないということである。そこで現在、ロシア政府はウクライナの中立性を求め、ウクライナにおける核兵器の受け入れと配備を禁止。ウクライナへの西側諸国の兵器供給や情報提供も認めない。
また、ウクライナは「政治犯」を恩赦し、戒厳令を廃止、拘束されている軍人と民間人を釈放、ロシア語話者の完全な権利、自由、利益を確保、さらに軍事行動による損害に関するウクライナとの相互請求権を放棄、さらにウクライナで選挙を実施、平和条約に署名するすることも要求している。大統領の任期が切れているウォロディミル・ゼレンスキーをロシアは正当なウクライナの代表だとはみなしていない。
SBUが6月1日にロシア軍の核兵器基地を攻撃した理由として、ロシア政府を怒らせ、イスタンブールへ代表団を送り込まないという展開をウクライナの後ろ盾になっているNATO諸国は望んだのだろうとも言われている。西側でロシアと戦争できる国はアメリカしかないわけで、ロシアとアメリカが関係を修復することを欧米の反ロシア勢力は阻止しようと必死だが、ケルチ橋の防護柵へ無人艇を突入させても事態は変わらないだろう。
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