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露大統領と電話会談した後、米大統領はウクライナへのトマホーク供与に消極的に
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202510190000/
2025.10.19 櫻井ジャーナル
トマホーク巡航ミサイルの供給を期待してウクライナのウォロディミル・ゼレンスキーはワシントンDCに乗り込み、10月17日にホワイトハウスでアメリカのドナルド・トランプ大統領と会談したが、トランプの回答はゼレンスキーを失望させたようだ。アメリカが保有するトマホークの数は限られているとして、供給に慎重な姿勢を見せたのだ。
トマホークは核弾頭を搭載でき、射程距離は最大で2500キロメートルある。迎撃されなければ、ウクライナからモスクワを容易に攻撃できる。しかも、このミサイルをウクライナが使うということは、アメリカが目標に関する情報を提供し、衛星を利用してその目標へ誘導しなけらばならない。つまり、事実上、ロシア深奥部をアメリカが攻撃することを意味する。
そうした攻撃が実行された場合、ロシアはアメリカの深奥部を報復攻撃することになるだろうが、すでにロシアはマッハ2.3で飛行できるTu-160爆撃機をアラスカやフロリダの近くを飛行させている。最高速度がマッハ1.6のF-35戦闘機では追いつかない。実際、迎撃したF-35がTu-160に置いて行かれるという醜態を演じたこともあった。
そもそもアラスカでの首脳会談は成功と言えないのだが、その後、ロシアの石油関連施設を攻撃するための情報をアメリカの情報機関はウクライナに提供、ロシアとアメリカの関係はさらに悪化した。トランプは圧力のつもりだったかもしれないが、プーチンにとってウクライナでの戦いは祖国防衛戦争であり、そうした駆け引きは適切でない。
ウクライナへトマホークを供給するという話をトランプが撤回する直前、彼はロシアのウラジミル・プーチンと約2時間にわたって電話で話したという。何が話し合われたのかは明確でないが、プーチンは多くの時間を割いてウクライナの戦況を説明したとも言われている。
ロシアを憎悪しているキース・ケロッグ特使のようなネオコンに囲まれているトランプは「ウクライナは勝っている」という彼らの御伽話に影響を受けているようで、現実を知らせたということ。公開されている情報を分析するだけでもロシアが勝っていることは明確だが、そうした情報が伝わらない態勢になっているとも言われている。
その一方、公表されていない電話会談をロシアとアメリカの首脳は行ってきたともいう。ホワイトハウスのネオコンだけでなく、ロシアとの戦争を推進、ロシアゲートを仕掛けたイギリスのMI6も警戒している可能性がある。
ともかく、トランプはプーチンと電話した後、発言内容が大きく変化した。トマホークを供給すると言えばロシアは停戦に応じるとでも思っていたのかもしれないが、屈服する見込みがないことはわかったはず。戦争がエスカレートしてアメリカとロシアが直接戦う事態になり、核戦争に発展する可能性があることも理解したのだろう。
そして決まったのがハンガリーのブダペストでの首脳会談。同国のオルバーン・ビクトル首相が何らかの役割を果たしたのかもしれないが、ロシアが停戦に応じ、NATOが戦力を回復させてロシアを攻撃する準備をする時間的な余裕を与えることはないはずだ。ウクライナが降伏し、ロシアの主張が認められた場合のみ、プーチン政権は戦争の終結に同意すると考えられている。
そうした中、戦闘能力のないEUはロシアとの戦争準備として「欧州防衛態勢ロードマップ2030」を発表した。EUのエリートを操っている勢力はすでにルビコンを渡っている。後戻りはできないのだろう。
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【櫻井ジャーナル(note)】
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