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奇妙なベネズエラ大統領の誘拐事件
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202601070001/
2026.01.07 櫻井ジャーナル
世界有数の富豪、ナット・ロスチャイルドは1月3日にベネズエラでの出来事について、「よくやった、ドナルド・J・トランプ」とX(Twitterから名称変更)に書き込んだ。

この日、アメリカ軍の特殊部隊デルタ・フォースがベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領夫妻を誘拐したのだが、政権が崩壊してマリア・コロナ・マチャドが大統領に就任するようには見えない。
マチャドは昨年11月、マイアミで開かれたアメリカ・ビジネス・フォーラムのイベントにリモートで登場、ベネズエラからマドゥロ大統領を排除すれば、1兆7000億ドルの投資機会がアメリカの巨大企業へもたらされると主張していたが、現状では同国の石油をアメリカが支配できそうにない。
アメリカを含むNATO諸国は2013年11月から14年2月にかけてキエフでのクーデターを仕掛け、ビクトル・ヤヌコビッチ政権を倒すことに成功したものの、その結果としてヨーロッパ諸国は安価な天然ガスの供給源、そして製品を売るマーケットを失い、経済は破綻した。短期間のうちにロシアとの戦争で勝利し、同国の石油利権を奪うという皮算用をしていたのだろうが、ウクライナでの戦争で彼らはロシアに敗れた。そうした状況の欧米諸国にとってベネズエラの石油は魅力的なはずだ。
アメリカ政府が11月16日に空母ジェラルド・R・フォードを含む艦船をカリブ海へ派遣し、閉鎖されていたプエルトリコの海軍基地を修復して使えるようにした当時はベネズエラの石油を奪おうとしていたのかもしれないが、艦隊がカリブ海へ入る前、10月下旬にロシアのアヴィアコン・ジトトランス所属のIl-76TD輸送機がベネズエラに飛来、ベネズエラ沖にロシアの艦船が配置されて状況は変わった。
11月上旬にはアメリカ軍は2機のB-52爆撃機をベネズエラへ向けて飛行させたが、この時、爆撃機は陸地から約100キロメートルの地点でロシア製防空システムであるS-300に照準を合わされ、基地へ引き返している。ベネズエラは中低高度の防空システムであるブークM2e、シリアで有効性が証明された近距離対空防御システムのパンツィリ-S1も配備したとされている。アメリカ軍は身動きが取れない状況になったが、1月3日にアメリカ軍が誘拐作戦を実行した際、こうした防空システムは機能しなかった。
また、マドゥロ大統領は1月2日遅くに中国のラテン・アメリカ担当特別代表の邱小hと会談、中国とベネズエラの戦略的関係を再確認していたとされているが、マリオットホテルに泊まっていたCNP(中国石油天然気集団)幹部のリー・ウェイをその前にベネズエラの情報機関が拘束し、連行したとする未確認情報があるが、あくまでも未確認であり、事実でない可能性もある。
その一方、マドゥロは元CIA工作員だとする情報も流れている。1月3日の作戦は彼を救出することが目的だったというのだ。マドゥロはベネズエラをアメリカから独立させたウゴ・チャベスが大統領だった時代の副大統領ではあるが、少なくとも途中から「同志」とは言えなかったと言われている。つまり、今でもベネズエラの多数派であるチャベス支持者とマドゥロとの関係は微妙だった。
本ブログでも繰り返し書いてきたことだが、世界の麻薬取引を仕切っているのはCIAであり、コカインはラテン・アメリカから北アメリカやヨーロッパへ流れている。おそらくフリードリヒ・メルツ独首相、エマニュエル・マクロン仏大統領、そしてハンター・バイデンも顧客だが、ベネズエラは主な流通ルートには含まれていない。「ロス・ソレスカルテル」などは存在しない。大半はコロンビアから中央アメリカを経由してマーケットへ運ばれる。
マドゥロ大統領の下、ベネズエラでは石油インフラが再建されず、物価の上昇は深刻で、食料の確保も困難な状態になっていた。しかも彼は経済の私有化を進めて経済格差を拡大させ、カジノを設立している。その結果、チャベス支持者との関係は悪化していく。そのチャベス支持者は革命指導者ホルヘ・アントニオ・ロドリゲスの娘、デルシー・ロドリゲスを支持しているようだ。彼女はチャベスに信頼されていたという。
真相は不明だが、1月3日の誘拐事件は奇妙な印象を拭えない。
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