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苦境に陥った米英は海賊としての本性を現し、大統領を誘拐してタンカーを襲撃
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202601090000/
2026.01.09 櫻井ジャーナル
アメリカの沿岸警備隊に所属する巡視船は1月7日、スコットランド北西の公海上でロシア船籍のタンカー「マリネラ(ベラ1)」を拿捕した。イギリスの協力を受けていたとされている。ドナルド・トランプ政権が行なっているベネズエラ制圧作戦の一環であり、ウラジミル・プーチン政権への挑発にほかならない。
1991年12月にソ連が消滅、ボリス・エリツィンが西側支配層の代理人としてロシアを支配していた時代に米英を中心とする西側諸国はロシアを食い物にし、ロシア国民の大半は貧困化した。その当時、石油をはじめとする資源や穀倉地帯を奪おうとしている。
エリツィン政権を支える顧問のひとりに就任したミハイル・ホドルコフスキーは1995年にユーコスという石油会社を買収した上で中小の石油会社を呑み込む一方、モスクワ・タイムズやサンクトペテルブルグ・タイムズを出している会社の大株主になっている。
ホドルコフスキーはユーコスの発行済み株式のうち25から40%をアメリカの巨大石油会社エクソン・モービルとシェブロンへ売り渡そうとしたものの、プーチン露大統領に阻止された。2003年10月、ホドルコフスキーはノボシビルスクの空港で横領と税金詐欺の容疑で逮捕されている。プーチンの動きが遅れれば、ロシアのエネルギー資源は米英の巨大資本に奪われ、同国は彼らの植民地になっていたことだろう。(Natylie Baldwin & Kermit Heartsong, “Ukraine,“ Next Revelation Press, 2015)
そのホドルコフスキーが2024年5月22日、ユーコスの「保護者」はイギリスの富豪、ジェイコブ・ロスチャイルドだったと語っている。「保護者」とは、誰かが旧所有者に圧力をかけていると思われる場合、支配権を新たな所有者に譲渡する決定を下す人物だという。そのロスチャイルドは2024年2月26日に死亡、息子のナットが引き継いだ。
ところで、2004年の大統領選挙では11月の投票でビクトル・ヤヌコビッチが勝利したのだが、その結果を嫌った西側諸国が介入、再選挙を強制した。そのために西側諸国は「オレンジ革命」を仕掛け、銀行出身でIMF(国際通貨基金)と関係の強いビクトル・ユシチェンコを大統領に据えた。
しかし、ユシチェンコが進めた新自由主義的な政策は外国資本や一部のウクライナ人を富ませる一方、大半の国民を貧困化させ、貧富の差は拡大。彼の人気は急速に低下、2010年の選挙ではヤヌコビッチが勝利した。そこでバラク・オバマ政権は2013年11月から14年4月にかけてヤヌコビッチを排除するため、ネオ・ナチを使ったクーデターを実行、東部のドンバスでは反クーデター軍が編成され、内戦が始まった。
その内戦は反クーデター軍が優勢で、アメリカをはじめとする西側諸国は「停戦」を提案、ロシア政府は受け入れた。2014年9月のミンスク1と15年2月のミンスク2だ。この「停戦」はキエフ政権の戦力を増強するための時間稼ぎだったとアンゲラ・メルケル元独首相やフランソワ・オランド元仏大統領が認めている。
NATOを後ろ盾とするキエフ軍は2022年に入ると反クーデター派の住民が住む地域に対する砲撃を激化させるが、その後回収された文書から、ドンバスに対する大規模な軍事攻勢を計画していたことが判明している。その攻勢が始まる直前の2月、ロシア軍はウクライナに対するミサイル攻撃を開始した。
当初、ロシア軍の兵力はウクライナ軍よりも少なかったが、戦況は一貫してロシアが優勢。その後、NATOの介入が強まるものの、ロシア軍の戦力増強はNATOを圧倒している。欧米諸国はロシアやウクライナの資源を奪うどころか軍事的に敗北、ヨーロッパ経済は崩壊している。しかもアメリカはウクライナの戦争から離れ始めた。中東ではイスラエルがイランの体制を転覆させることに失敗、単独でイランと戦えば敗北必至。中東の石油をイスラエルが支配するという「大イスラエル構想」を実現することが難しくなっている。
ロシアや中東のエネルギー資源を奪うことが難しくなった西側諸国がベネズエラに目を向けても不思議ではない。ウゴ・チャベス後のベネズエラは石油関連のインフラを整備せず、社会制度の改善も進めず、アメリカの脅威に対する軍事的な備えもできていない。そうした状況を作り出したのがニコラス・マドゥロ政権だということは否定できない。
アメリカやイギリスは海賊行為を働いたわけだが、アングロ・サクソンは海賊行為で富を築いた。15世紀から17世紀にかけての「大航海」時代、スペインやポルトガルはアメリカ大陸を侵略している。1521年にエルナン・コルテスは武力でアステカ王国(現在のメキシコ周辺)を滅ぼして莫大な金銀を奪い、インカ帝国(現在のペルー周辺)ではフランシスコ・ピサロが金、銀、エメラルドなどを略奪しながら侵略を続けて1533年には帝国を滅ぼした。
莫大な量の貴金属を盗んだだけでなく、ヨーロッパの侵略者は先住民を酷使して鉱山開発も行った。その象徴的な存在がボリビアのポトシ銀山。1545年に発見されたこの銀山だけで18世紀までに15万トンが運び出されたとされ、スペインが3世紀の間に南アメリカ全体で産出した銀の量は世界全体の80%に達したと言われている。
奪った富を運ぶスペインやポルトガルの船を海賊に襲わせていたのがイギリスにほかならない。エリザベス1世の時代、海賊は財宝を略奪しただけでなく、人もさらっていたが、名の知られた海賊にはジョン・ホーキンス、フランシス・ドレイク、ウォルター・ローリーなどがいる。
ホーキンスは西アフリカでポルトガル船を襲って金や象牙などを盗む一方、人身売買のために拘束されていた黒人を拉致、その商品や黒人を西インド諸島で売り、金、真珠、エメラルドなどを手に入れている。こうした海賊行為をエリザベス1世は評価、ナイトの爵位をホーキンスに与えている。
ドレイクは中央アメリカからスペインへ向かう交易船を襲撃して財宝を奪い、イギリスへ戻るが、ホーキンスと同じように英雄として扱われた。女王はそのドレイクをアイルランドへ派遣して占領を助けさせているが、その際、ラスラン島で住民を虐殺したことが知られている。その後も海賊行為を働いたドレイクもナイトになっている。
ローリーはアイルランドの住民が侵略者に対して立ち上がったデスモンドの反乱を鎮圧するため、アイルランドにも派遣された。ローリーも後にナイトの爵位が与えられている。(Nu’man Abo Al-Wahid, “Debunking the Myth of America’s Poodle,” Zero Books, 2020)
エリザベス1世の次にイングランド王となったジェームズ1世(スコットランド王ジェームズ6世)はアングロ・サクソンをユダヤ人の「失われた十支族」の後継者だと信じ、自分はイスラエルの王だと信じていたと言われている。
その息子であるチャールズ1世が処刑されたピューリタン革命を率いた人物はオリバー・クロムウェル。その私設秘書だったジョン・サドラーもジェームズ1世と同じように考え、1649年に作成されたパンフレット『王国の権利』の中でイギリス人はイスラエルの失われた部族のひとつであり、ユダヤ人と同族であると主張している。
クロムウェルと同じように考えていたようで、彼の聖書解釈によると世界に散ったユダヤ人はパレスチナに再集結し、ソロモン神殿を再建することになっていた。
この解釈に基づいて彼は政権を樹立し、1656年のユダヤ人のイングランド定住禁止令を解除、パレスチナにイスラエル国家を建国することを宣言した。海賊の国だったイングランドでビジネスを育てるためだったともいう。
これがシオニズムの始まりだが、ピューリタン体制が倒されるとシオニズムは放棄され、クロムウェルを支持する人びとの一部はアメリカへ亡命、ジョージ・ワシントン、トーマス・ジェファーソン、ベンジャミン・フランクリンらはその後継者だと主張したという。その北アメリカで先住民は「民族浄化」された。同じことをイギリスは中東で始めた。そのために中東で建国させたのがサウジアラビアとイスラエルだ。
アングロ・サクソン系のイギリスとアメリカはここにきて海賊としての本性を現している。
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【櫻井ジャーナル(note)】
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