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世界を「リセット」しよう目論んでいる強大な私的権力の計算間違い
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202603100000/
2026.03.10 櫻井ジャーナル
ドナルド・トランプ大統領が率いるアメリカ政府はイランを甘く見ていた。脅せば屈服し、主権も資源も全てを差し出すと考えていたようだが、屈しないのだ。そこで彼らは2月28日にイランを奇襲攻撃、最高指導者のアヤトラ・アリ・ハメネイ師、アブドルラヒム・ムサビ参謀総長、アジズ・ナシルザデ国防相、イラン革命防衛隊(IRGC)のモハメド・パクプール司令官、そして最高安全保障委員会(SNSC)事務局長でハメネイ師の顧問を務めていたアリ・シャムハニを含む政府の要人を殺害したが、その90分後にはイスラエルや中東にあるアメリカ軍基地に対する激しい報復攻撃が始まった。
ペルシャ湾岸の石油利権をアメリカやイギリスのために管理するだけの湾岸協力会議(GCC)はイランの報復に驚き、その国々の大使はロシアのウラジミル・プーチン大統領に助けを求めるため、3月5日にモスクワを訪れたのだが、セルゲイ・ラブロフ露外相はそうした要請を断ったという。
ラブロフはペルシャ湾岸諸国における民間人の犠牲やインフラの被害に哀悼の意を表したのに続き、アメリカとイスラエルによるイランへの侵略戦争やアメリカ/イスラエル軍による女子小学校に対するミサイル攻撃で168名以上の生徒が殺された出来事を非難したのかと責めた。イランを奇襲攻撃したアメリカやイスラエルを非難せず、イランをなんとかしてくれと泣きつくのはおかしいということだろう。
アメリカとイスラエルがイランを奇襲攻撃する直前の2月25日から26日にかけてイスラエルを公式訪問、その際に両国の関係を「特別な戦略的パートナーシップ」へ引き上げたインドのナレンドラ・モディ首相に対してもロシア政府は厳しい姿勢を見せている。モディの行為はBRICSに対する侮辱だとも理解されている。
イランはアメリカやイスラエルに対する報復の一環としてホルムズ海峡を事実上封鎖、インドにとって厳しい状況に陥った。しかもモディ首相はトランプ政権に媚を売るため、ロシアとのエネルギー資源取引を減らしていたようだが、インドはロシアから原油を買い増さなければならなくなった。
アメリカとイスラエルがイランを攻撃する前、ロシアはインドに対してブレント原油価格より10から13ドル安い「友好価格」で売っていたのだが、3月と4月の引き渡し分については市場の実勢に合わせ、ブレント原油価格に4から5ドル上乗せした値段を提示した。ロシアはモディの行動を裏切り行為と判断しているのだろう。
アメリカ軍は1月3日にベネズエラを空爆、その際にアメリカ陸軍の特殊部隊デルタフォースがニコラス・マドゥロ大統領夫妻を誘拐、現在も拘束している。マドゥロを警護していたキューバ軍将校32人が殺害された。キューバの軍人と警察官はベネズエラ政府の要請を受け、任務に就いていたという。
また、アメリカ軍が奇襲攻撃した際、ベネズエラの防空システムは始動していない。マドゥロ政権の副大統領で現在は大統領代理を務めているデルシー・ロドリゲスを含む勢力がアメリカ軍に協力していた、つまり裏切った可能性が高い。買収されたのか、弱みを握られたのではないかとも推測されている。アメリカはベネズエラのエネルギー利権を奪うことに成功した。
イランはベネズエラと違うと言われているが、アメリカによる軍事侵略だという点では同じ。ウクライナを利用したロシアへの軍事攻撃も同じだ。こうした侵略に異を唱える議員やメディアは少数派である。
議員を含め、世界の有力者をイスラエルの情報機関が操る仕組みとしてジェフリー・エプスタインのネットワークは機能していた。1970年代にイスラエル軍の情報機関ERD(対外関係局)に所属、87年から89年にかけてイツァク・シャミール首相の特別情報顧問を務めたアリ・ベンメナシェによると、エプスタインはギレーヌ・マクスウェルや彼女の父親でミラー・グループを率いていたロバート・マクスウェルと同じようにイスラエル軍の情報機関、つまりアマンのために働いていた。(Zev Shalev, “Blackmailing America,” Narativ, Septemner 26, 2019)
イスラエルの情報機関の管理下にあったということは、アメリカやイギリスの情報機関、つまりCIAやMI6とも繋がっていたはず。彼を中心とするネットワークの全体像は明らかになっていないが、エプスタインのネットワークは単なる性犯罪組織ではなく、「世界を動かす機械」の一部だとは言える。
その一端を窺わせる話が漏れている。例えば、ビル・クリントン元米大統領は宣誓供述で、ロスチャイルド家との親密な関係ゆえに、ジェフリー・エプスタインよりもギレーン・マクスウェルとより親密であったとしている。
ギレーンはエベリン・ロスチャイルドとその妻リンと非常に親しい関係にあり、またクリントンの娘チェルシーと休暇を過ごし、彼女の結婚式にも出席した。ギレーンとエプスタインはクリントン大統領の時代にホワイトハウスへ何度も招待されている。
ギレーンには双子の姉、イザベルとクリスティンがいるのだが、イザベルの息子であるアレックス・ジェラシは2007年から08年にかけてヒラリー・クリントンの大統領選挙キャンペーンに雇われていた。そのヒラリーをバラク・オバマ大統領は国務長官に指名、ヒラリーはジェラシを自分のチームに迎え入れた。
その後、ジェラシは国務次官補室近東局の首席補佐官に就任、アメリカ政府の中東政策に影響力を行使、リビア友好国会議やシリア人民友好国会議のアメリカ政府代表になり、リビアやシリアの政権転覆工作で重要な役割を果たした。
司法省が保有するエプスタインに関するファイル約600万件のうち半分ほどが黒塗りだらけで公開された。そのほか財務省関係のファイルもあるが、エプスタインはライリー・キラリー私立探偵事務所を雇い、自宅にあったコンピュータ、映像、写真、文書などを少なくとも6つの保管庫へ運び込んだとされているが、当局はまだ捜索していないという。
最も重要なファイルはエプスタインの管理下になかった可能性がある。そうしたファイルが存在しているなら、それに怯えている有力者は世界中にいるのだろう。エプスタイン・ファイルはそうした人びとを脅すために公開され、公開するためにエプスタインの逮捕が演出された可能性もある。世界を「リセット」するためには世界の有力者を一気に動かす必要があるはずであり、この推測が正しいなら、エプスタインが生きていても不思議ではない。そうした目論見の前に立ちはだかっているのがロシア、中国、イランだということになるだろう。
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