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米国の包囲網を突破してロシアの石油タンカーがキューバに到着
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202604010000/
2026.04.01 櫻井ジャーナル
次に攻撃するのはキューバだとドナルド・トランプ米大統領は発言しているが、すでに経済封鎖は実施している。その結果、エネルギー資源が枯渇して生活に支障が出ているのだが、そのキューバのマタンサスにロシアの石油タンカー「アナトリー・コロドキン」が3月30日に到着したと伝えられている。
こうした石油の輸送についてトランプ大統領は、「気にしないし、他国からのキューバへの石油供給にも反対しない」としている。同大統領によると、キューバ政府は「崩壊した」ため、他国がキューバを支援するかどうかはもはや重要ではないのだという。トランプはイラン政府も「崩壊した」と考えているようだ。
トランプ政権によるキューバに対する経済攻撃の激化に伴い、停電が深刻化した。手術や授業が中止され、交通システムや市民への給水に支障が乗じている。トランプ大統領は1月31日、大統領令でキューバをアメリカの国家安全保障に対する「異例かつ極めて重大な脅威」であると宣言し、キューバに燃料を販売する国に対し20%の制裁を科すと脅した。
キューバへ石油を供給していたベネズエラに対してアメリカ軍の特殊部隊デルタフォースが攻め込んだのは1月3日のこと。ニコラス・マドゥロ大統領夫妻を誘拐、その際に夫妻を警護していたキューバの治安関係者32名を殺害している。
その際、アメリカ軍はDEW(指向性エネルギー兵器)を利用したとも言われている。電磁波エネルギーか音波エネルギーが使われ、警護兵の体の自由を奪った上で射殺したというのだ。西側諸国では、こうした兵器を国内の反乱を鎮圧するために開発してきたのだが、NATOはウクライナで戦闘用の兵器として実験している。
誘拐作戦に使用されたヘリコプターは自由に飛行、つまりベネズエラ側の防空システムが機能せず、MANPADS(携帯式地対空ミサイル)も使用されていない。ベネズエラ政府の中枢に「裏切り者」がいた可能性は大きい。マドゥロの周辺で買収されていなかったのはキューバ人だけだったのではないかと言う人もいる。
マドゥロ大統領は石油インフラを破壊したまま放置し、再建しようとしなかったと批判されてきた。アメリカが仕掛けた経済戦争のため、インフレ率は高く、国民の生活は厳しいのだが、マドゥロが適切な対策を講じなかったとも言われている。そうしたこともあり、マドゥロはチャベスを支持していたグループとの関係は悪化していた。そうしたチャベス支持者のひとりが副大統領のデルシー・ロドリゲスデルシー・ロドリゲスにほかならない。
買収はアメリカの得意技だ。まず買収、それが失敗したら脅迫、暗殺、クーデター、軍事侵攻へと進む。ジェフリー・エプスタインはイスラエル軍の情報機関のために各国の要人に近づき、弱みを握り、脅していた。
ソ連が消滅する際にもアメリカは買収している。ソ連のミハイル・ゴルバチョフはペレストロイカ(建て直し)を打ち出し、ソ連を消滅させることになるが、その政策を考え出したKGBのフィリップ・ボブコフをはじめとするKGBの幹部はジョージ・H・W・ブッシュを中心とするCIAのネットワークに買収されていたとされている。「ハンマー作戦」だ。(F. William Engdahl, “Manifest Destiny,” mine.Books, 2018)
ジョージ・H・W・ブッシュの息子であるジョージ・W・ブッシュが大統領だった2003年3月、アメリカ主導軍がイラクを先制攻撃した。その際、CIAはイラクの将軍たちに賄賂を贈り、操っていたと言われている。
マドゥロ政権の崩壊を望んでいた現国務長官のマルコ・ルビオも麻薬取引に関係している。彼の姉が結婚した相手のオーランド・セシリアは1987年に麻薬取引の容疑で逮捕されているのだ。セシリアは1983年にペット・ショップで働き始め、マルコもそこで雑用を任されていた。ルビオも働いていたそのペット・ショップは麻薬業者のフロント企業で、セシリアは1989年に懲役35年の判決を受けているが、ルビオは問題にされなかった。
ルビオと同じネオコンのエリオット・エイブラムズはオットー・ライヒやジョン・ネグロポンテと同様、ベネズエラの体制転覆を目論んでいた。ベネズエラで1998年に実施された選挙で勝利したウゴ・チャベスはアメリカが支配する仕組みを壊した。その時代に副大統領だったのがニコラス・マドゥロにほかならない。
そこでジョージ・W・ブッシュ政権はチャベス政権を倒すための秘密工作を開始、その中心にはイラン・コントラ事件に登場したエイブラムズ、キューバ系アメリカ人で1986年から89年にかけてベネズエラ駐在大使を務めたライヒ、そして1981年から85年までのホンジュラス駐在大使を務め、2001年から04年までは国連大使、04年から05年にかけてイラク大使を務めたネグロポンテがいたわけだ。その人脈にルビオも含まれている。
かつてキューバのハバナはユダヤ系ギャングが支配するギャンブルの街だった。そのギャングの中でも中心的な存在だった人物がメイヤー・ランスキー。現在のベラルーシで1902年に生まれたランスキーは母や弟とオデッサから1911年にアメリカへ渡っている。
暗黒街へ足を踏み入れたランスキーはアメリカの情報機関とも緊密な関係を築く。やはりCIAの秘密工作に協力していたサント・トラフィカンテ・ジュニアもキューバに君臨していたギャングのひとりだ。
ランスキーの幼馴染にはイタリア系のギャング、ラッキー・ルチアーノ(本名、サルバドーレ・ルカーニア)もいる。ふたりはユダヤ系ギャングのアーノルド・ロステインの配下に入った。1920年代にアメリカで麻薬の違法取引を取り仕切っていたのはこのロステインだ。ランスキーやルチアーノは第2次世界大戦の終盤、アメリカのONI(海軍情報局)に協力している。
ルチアーノは近代ファミリーの創設者と言われ、1931年から57年まで「ルチアーノ・ファミリー」を率いていた。その後継者がビトー・ジェノベーゼ。そのジェノベーゼが率いるファミリーと親密な関係にあったフレッド・トランプはドナルド・トランプの父親だ。トランプ・タワーやトランプ・プラザの建設でもジェノベーゼ配下の労働者が使われている。フレッドは1980年代にベンヤミン・ネタニヤフと親しくなった。
ランスキーはキューバを支配していたフルヘンシオ・バティスタと手を組み、カジノやとナイトクラブを開設、八百長や不正行為を禁止して観光客を呼び込む下地を作った。
しかし、キューバでは1959年1月にフィデル・カストロたちの革命が成功、ランスキーはカストロがハバナへ入城する前日にキューバを離れた。市民は街頭に出てカジノを破壊、犯罪組織のメンバーは摘発される。革命政府はマフィアが所有する資産を国有化していく。ホテル・カジノの国有化は1960年10月だった。
トランプ大統領はキューバを再び犯罪の島にしたのだろうか。
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