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※紙面抜粋

※2026年2月19日 日刊ゲンダイ2面
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高市独裁政権スタート 見たこともない国会風景の寒々しさ
https://www.nikkan-gendai.com/?p=news_detail&id=384361
2026/2/19 日刊ゲンダイ ※後段文字お越し

謙虚に?!大胆に? (C)共同通信社
大メディアはてんで報じないが、この国会風景にマトモな識者は戦慄している。そこで議論されるのは形骸化された予算審議と高市流の極右法案の数々だ。戦前さながらの言葉が飛び交う1強国会に国民は勇ましさを求めているのか。国を変えてほしいのか。
◇ ◇ ◇
巨大与党を生み出した真冬の総選挙から10日。18日、特別国会が召集され、高市首相は第2次政権を発足させた。皇居での首相親任式や閣僚認証式を終えて官邸で会見を開いた高市は冒頭、「70年余りの自民党の歴史の中で、最も多い議席数によって高市政権を信任してくださった国民に厚く、厚く御礼を申し上げます。責任の重さを胸に刻み、謙虚に大胆に政権運営にあたってまいります」と発言。全閣僚の再任については、「本日より『高市内閣2.0』の始動です。それぞれの政策分野で先頭に立つのにふさわしい人材ばかりで、すでに全速力で政策実現に邁進してくれています」と説明した。
衆院の本会議場の景色は一変。自民党議員316人、日本維新の会議員36人。自維の勢力は公示前の1.5倍超に膨らみ、4人中3人が与党議員だ。少数意見の尊重も重視する議会制民主主義は機能するのか。寒々しい国会風景にマトモな識者は戦慄している。
76%超が「高市早苗票」
法大大学院教授の白鳥浩氏(現代政治分析)は、「衆院の首相指名選挙はある種の怖さがありました。高市首相に354票が投じられ、76%超を占めた。開票の瞬間、圧倒的な『数の力』を見せつけた。対する野党第1党の中道改革連合の小川代表が集めたのは50票。実に7倍もの差がある。議会構成ははなはだバランスの悪い状態です」と指摘し、こう続ける。
「全閣僚の再任は、解散・総選挙のしわ寄せで放り出された新年度予算案の年度内成立をはじめ、高市首相肝いりの法案審議をスピーディーかつ強力に推し進める決意の表れと見ていいでしょう。顔ぶれを代える暇なんかない、ということ。高市首相が会見でも〈補正予算が組まれることを前提とした予算編成と決別し、可能な限り当初予算で措置する〉と強調していたように、新年度予算案審議の重要度は増している。一般会計総額は過去最高の122兆円に上ります。予算審議の進め方は、後半の国会運営のひな型になる。野党は監視機能を果たせるのか。中道の小川代表はやる気があるものの、参院側は首相指名選挙でまとまれず、立憲民主党の水岡俊一代表に5票流れた。中道への合流拒否の意思表示にほかならず、組織としてグラグラであることを露呈してしまった。ましてや、高市政権に親和的な国民民主党や参政党を野党と呼べるのか。嫌な予感しかしません」
特別国会の会期は7月17日までの150日間。施政方針演説など政府4演説が20日行われ、週明けの24〜26日に各党の代表質問が衆参両院で実施される予定。27日にも衆院予算委員会で予算案が実質審議入りする見込みだ。
異様な国会で形骸化した予算審議が片付いたら、いよいよ高市流の極右法案が俎上に載せられることになる。
防衛費のさらなる増額に道筋をつける安全保障関連3文書のほか、「国論を二分する政策」と公言する数々だ。インテリジェンス(情報収集・分析)政策の司令塔となる「国家情報局」の創設、治安維持法を再来させるスパイ防止法制、「表現の自由」に抵触する日本国国章損壊罪の制定、憲法9条や緊急事態条項をめぐる改憲議論の加速、男系男子による皇位継承を優先した皇室典範改正の論議。そして旧姓の通称使用の法制化で「選択的夫婦別姓制度」の導入を完全に潰そうとしている。
暴走止める野党の力はほぼゼロ

衆院本会議は様変わりした (C)日刊ゲンダイ
第2次政権発足に先立つ自民党両院議員総会で高市は「政権公約を暗記するまでしっかり読み込んでいただく」とハッパをかけ、「憲法改正、皇室典範改正にしっかり挑戦していく」とも宣言した。その足がかりとして、側近の古屋圭司選対委員長を野党から奪還した衆院憲法審査会長に据え、空いたポストには旧安倍派5人衆の西村康稔選対委員長代行を昇格させる見通しだ。裏金議員の党4役就任はこれが初めて。世論を激怒させた「政治とカネ」の問題はオシマイ、というわけである。
一方、衆院選の争点潰しで持ち出した食料品の消費税2年間ゼロをめぐり、高市は会見で「政府・与党としては、食料品の消費税率ゼロは改革の本丸である給付付き税額控除実施までの2年間に限ったつなぎと位置づけている。食料品の消費税率ゼロから給付付き税額控除への移行を見据えて検討を進める方針だ。これを同時並行で議論していく」としたものの、関連法案の提出および、減税実施時期については明言を避けた。野党にも声をかける「国民会議」での議論停滞を言い訳にぶん投げ。そんなシナリオが透けて見える。
立正大名誉教授の金子勝氏(憲法)は、こんな懸念を口にする。
「衆院で野党の力はほぼゼロになった。内閣不信任決議案の単独提出に必要な50人以上の勢力を持つ政党はない。束になっても臨時国会召集を要求できる4分の1に満たない。政府・与党はどんな法案も通せますし、ねじれ国会の参院で否決されても、衆院で3分の2以上で再可決すればいい。国会に高市政権の暴走を食い止める力はもはやない」
「#ママ戦争止めてくるわ」
高市が大ハシャギする「『高市内閣2.0』の始動」は、独裁政権スタートと同義。世論調査では「自民党に勝たせ過ぎた」との声が次第に大きくなり、高市政権に対する危惧は間違いなく高まってきている。
「高市首相は国家主義者ですから、世論を気にせず突っ走る可能性はあるものの、うねりが大きくなれば無視はできない。衆院選終盤にSNSで拡散した『#ママ戦争止めてくるわ』は、高市政権の本質をズバリ言い当てた象徴的なフレーズです。高市首相は解散表明会見で、右旋回の外交・安保政策をめぐる批判に対し、〈普通の国になるだけだ〉と猛反発した。その『普通の国』とは、戦争する国なのは明らかです。憲法9条に基づく平和国家としての歩みを80年で止め、9条から派生した非核三原則を骨抜きにし、防衛装備移転三原則の運用指針の5類型を撤廃して殺傷兵器の輸出を解禁しようともしている。世論やメディアがしっかりと反対の声を上げ、法案提出を躊躇させ、阻止しなければなりません。奇襲といえる衆院解散で野党はアタフタし、世論も高市首相がつくり出した熱狂にのみ込まれていった。高市首相に催眠術をかけられたようなもので、いいかげんに醒めなきゃいけない。高市首相がやろうとしていることは判明しているのです」(金子勝氏=前出)
戦前さながらの言葉が飛び交う1強国会に国民は勇ましさを求めているのか。この国の形を変えてほしいのか。そんなことはないはずだ。
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